第二十八話 この国の女性差別に呆れました
「私は、女性の働く場、として花屋を使いたいわ。アレンジの仕方は私が働く女性達に教えるけど」
「マドカっ!そんなこと出来ると思っているのか?この国で女性だけが働くことの信用の無さは、経営に悪影響だっ!」
「そうですよ、マドカ。私は聖女のマドカが販売するのなら応援しようと思いますが、一般国民の女性が販売するというのは、収入が不安定すぎて応援できない」
「応援?申し訳ないけど、そんなものいらないわ」
応援、心配。そんなもの私にはいらない。私はそんなことより・・・・呆れてしまった。
「聖女の私が、きちんと教えます。それでも、女性差別で応援出来ないというのですか?」
「・・・・」
一般女性だからなんなの?役に立たない?信用がない?そんなわけないじゃない。
もちろん男性達の中には、ベルアの、月光姫の影響で女性を心から苦手としている人もいるかもしれない。
ベルアを嫌うなら嫌えばいい。この世界では、ベルアは立派な『(冤)罪人』だから。
でも、だからって無関係な一般女性まで差別される謂れはない。
ベルアが原因というのなら、私がなんとかしたい。
ベルアのせいでないことまで、ベルアに押し付けるなんて、本当に信じられないことだから。
「ということだから、ヴェルト、お店の手配お願い出来る?」
「・・・・」
私はヴェルトにお店のことを頼んだのに、いつもの口の悪い返事は聞こえなかった。
「え、あ、マドカ。それは僕が指揮を執るよ」
「いいえ、結構だわ。私はヴェルトに頼んだの」
さっきまで一般女性を下に見るような発言をしておいて、どうしてそんな風に言えるのだろう?
それに、アバルト様は何を隠そうこの国皇太子だ。皇太子がこんな考え方じゃあ、この先の未来に男女平等はあり得ない。
そもそも、国民の声を聞くのが王家の仕事だろうに、あろうことか一般女性を信用しないとは何事だろうか。
「いや、お店を開店させるなら、僕の力があった方がスムーズにいく!お願いだ、僕にマドカのサポートを・・・・」
「有難いお言葉ですが、お断りさせて頂きます」
私はそれだけ言うと、これ以上話すことは無いというように、応接間を出た。




