第十六話 ヴェルと親しい男性に出会いました
ザワザワザワザワ
私が舞踏会の会場に入ると、周りの人が話している声が雑音として、響いた。
「なに、あの髪の色」
「不気味よね」
「あんな令嬢、見たことないぞ」
なんとなく、こうなることは予想してた。
この世界には黒髪の人は少ないから、不気味がられることは考えてた。
・・・・まあ、実際、私は闇魔術で蘇ってるから、気味が悪いって言うのも間違ってないけど。
「ねぇ、お隣を歩いていらっしゃるのって、ルース家のご子息よね?」
「ってことは、ルース家の婚約者かなにか?」
「そんな話は聞いたことないですわ。噂にもなっておりませんし」
「ルース家といえば、最近、娘を養子にしたって話だぞ」
たった二ヶ月で、噂ってこんなに広がるのね・・・・。
基本は日本でも一緒だけど、この世界の方が敵意が強いけど。
「久しぶりだな、ヴェル!元気にしてたか?」
「久しいな、ドルブ。普通だ。お前は聞かなくても大丈夫だな」
「そんなことより、お前、凄い可愛い子を連れて来たんだな。お前が俺より先に令嬢連れてくるとはな」
・・・・このドルブって人、すごくヴェルトと親しそう。
物語に登場していた記憶もないし、様子見で大丈夫かな。
「こいつは、ルース家で養子にとった女だ」
「養子をとったって噂になってたけど、本当だったんだね!僕はドルフマン・ジーニアス!よろしくね!」
ヴェルトが親しそうにしていたドルフマン様は、ヴェルトとは反対に、明るくて眩しい人だっだ。




