#2
◇
「お待たせ。ここに来るまでに考えてたんだけど俺は自転車だけど花音ってめんどくさいとか言って自転車の申請出してないから歩きじゃなかったっけ?」
「そうだよ〜なんだ遥覚えててくれたんだ えへへなんか照れる」
照れるとかあったかわからんけど花音はやっぱり人を惹きつけるな
ただ下駄箱で話してるだけで人からの視線を感じる
「遥2人乗りしよ」
「見つかったらやばいだろ」
「別に大丈夫だっていいじゃん。ほらほら早く」
花音が駆け出していく
駐輪場に着くと花音は俺の自転車にまたがって
「GOGO飛ばせー」なんて言ってるし
「ここからだと先生に見つかるから学校出てからな」
「わかったよぉ〜」
花音がしぶしぶ自転車から降りる
「花音もそろそろ自転車の申請出せよ」
「えーいいじゃんださなくても。ださなかったらまた遥と2人乗りできるんだよー」
なにこの美少女は小っ恥ずかしい事言っちゃってるの
「そういう事は惚れて欲しい人に言え」
俺は笑いながら答える
「もう言ってるのにいつになったら気づいてくれるのよ。勇気振り絞って恥ずかしいこと言ったのにー」
花音も笑ってるかと思いきや聞こえない小声でなんかぶつぶつ言ってるし、まぁ花音たまにそういうとこあるけど、もう慣れたしな
◇
家に着いて玄関を開けると涼音「すずね」
が「おかえりー」と出迎えてくれた
涼音は我が妹ながらよくできている子だと思う
「お兄今日は花音ちゃんと帰ってきたんだね」
「なんで知ってるんだ?」
「うふふーそれはねー☆ひ☆み☆つ」
今日はなんだかテンションが高いな
「それより花音ちゃんとどんなこと話したの私気になるんだけど」
「気になるっていつも通りだよ。最近何があったとか友達はいるのかとか」
「なんか花音ちゃんお母さんみたいになってる」
確かに母さんと話すような内容だな
「てかお兄友達はいるのかって質問よく心えぐられなかったね」
「まぁな俺はメンタル最強ぼっちだからな
全然少しも悲しいとは思ってないんだからね」
「ツンデレみたいに誤魔化しても無駄だよ。妹にはわかってしまうのですよ悲しかったんだね。
いい子いい子」
なんか妹がマザーテレサみたいになってきた
まぁ涼音はもうマザーテレサ越して天使みたいなもんだしな、そろそろ崇められてもおかしくないと思う
次回花音視点のお話になります。
初めて自分の書いたものにブックマークされてて嬉しすぎてびっくりです‼️
ありがとうございます