表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/13

男爵令息は見た!中庭の席取りは恐い

ぶっちゃけ、キャラの名前は覚えなくてもサクッと読めるかんじです。




マーガレットさんはあれだ、歩く虫寄せ爆弾だ。

色んな所で喧嘩が起きる。




「そこを退いて下さる?」


中庭に響く。あ、金髪ドリルじゃない。めっちゃ普通のボブカットで茶髪の子。

まただよと近くにいた男子生徒がいう。

えーと、あれ。王子あほの取り巻きの一人………緑髪インテリ眼鏡。

すまん、アホしか覚えてなかった。確か伯爵?だった気がする。


「彼女は本当に問題児だな」


「そう?彼女からは何もしてなかったけど」


「ふん、どうだかな」


なんていうか、もう少し穏やかに出来んのかね?男も女も。

もう構うことないのになー。


「どうしてですか」


「そこは私の席です、だから退いて下さる」


「そうでしたか、知りませんでした、どうぞ」


一人分の席を空ける。ボブさんは顔が真っ赤になっていた。

マーガレットさん、まじで煽りスキル高いな。


「その席を空けて下さらないかしら」


「どうしてですか」


「私の!席です!」


「知りませんでした。あなたはこの席の正式な所有者でしたのですね」


「………はい?」


「おや、貴方は言いました『私の席』と、つまり、何らかの理由でこの貴方専用の席は中庭に存在していると」


「………えーと、そこまでは………」


「いえいえ、大変失礼しました。私に知らないことを教えてくれる方は貴重です。ロイエル殿下にも教えていただけなかったことを知ってるとわ、世間は広いですね」


「………そのすいませんでした」


「いえいえ、滅相もない。大丈夫です、ロイエル殿下はいつか私に教えるつもりだったのでしょう。では失礼します」


うん、マーガレットさんマジで怖いな。


「ふん、あの席があんな小娘の席なわけがないだろう」


「あ、やっぱり?変だと思ったんですよ」


「当たり前だ。強いて言えば学園が保有者だ。それもわからんのか」


あっ、この人もダメだわ。インテリじゃなく駄眼鏡だった。

腹芸もわからんのって貴族として大丈夫なのだろうか。


「そういえば成績の方はどうですか」


「ちっ、忌々しいことにまだ勝てる気がしない」


「あー、流石にこないだの教室の件はびっくりしました」


「まさか、一位を取るためにそこまでしていたとわ」


うん?あれ、そこまで必死じゃなかったよ?

いうなれば、朝起きて夜寝るくらい自然体だったよ?


「人には色々向き不向きがありますからね」


「ぐはっ、言うじゃないか」


あっ、しまった。腹芸苦手そうだったから油断した。


「すいません。マーガレットさんにも何かあるんだと思ってて」


「ふん、君は優しい奴だな。俺にもあいつにも気を使う言葉をかけるとは」


はい、違います。面倒くさいから角が立たないようにしただけです。

しかし、あんたもアホと同じくらいチョロいな。

大丈夫か?この国?


「すまない、君の名前は聞いてなかったな」


「………ドラセナ・B・ラインシア。三男です」


「ドラセナ、良い名だ。知ってると思うが私はトライア・E・リーサル。トライアでいい。これからもよろしく」


「よろしく、トライア」


言えねぇー、知らなかったとか駄眼鏡呼びしてたとか。

絶対言えねー。




うん。しかし、まぁあれだなー。

俺は思ったことは飲みこみ駄眼鏡と別れる。

少し、マーガレットさんを観察しよう。



そう決めたのだった。






今日の意訳


「どうしてですか」(何言ってんの)

「そうでしたか、知りませんでした、どうぞ」

「どうしてですか」(頭大丈夫?)

「知りませんでした。あなたはこの席の正式な所有者でしたのですね」(権力乙)

「おや、貴方は言いました『私の席』と、―」(言ったことは責任とれよ)

「いえいえ、大変失礼しました。―」(殿下しってるのかな?)

「いえいえ、滅相もない。―」(黙って帰ってあげる)


駄眼鏡の心境

「人には色々向き不向きがありますからね」(無駄な努力乙)




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ