「学園の決戦兵器」
各キャラの容姿ですが簡単に
ドラセナ 髪=紺色 瞳=翠色、肌=肌色
マーガレット 髪=金髪ショート(断罪前はロング)、瞳=赤、肌=白色
ロイエル 髪=金髪ストレート 瞳=青、肌=白色
デイジー 髪=黒髪のロング 瞳=黒色 肌=肌色
ルックスの周りの評価
マーガレット=ロイエル>デイジー>(超えれない壁)ドラセナ
キャラのルックスの描写がないのでイメージだけでも。
◇
俺の名はドラセナ・B・ラインシア。ラインシア男爵の三男だ。
実家を継ぐのは一男。その補佐をする二男。
つまり、実家の万が一のスペアだった。
兄が完全に継いでくれて子も出来たそう。
俺は親父から結婚誰でもいいよ、と言い渡された。
国立ライラック学園。
貴族の入る学園である。が学園の中では「爵位を置いておき、勉学に励むべき」と言われてる。
だがしかし、正直言って最悪の時期の入学だ。
王子の入学。王子とその取り巻き、卒業後を考えるなら皆そっちに行く。
いくら、身分は考えるなと言っても貴族だ。将来の為には何でもする。
さてさて、実はこのクラスに、一人飛びっきりの危険人物がいる。
マーガレット。それが彼女の名だ。貴族の学園に家名のない彼女。
元公爵の娘である。
ロイエル・K・アインツベル。俺の中ではアホ王子と呼んでいる。
見た目と名誉だけなら最高だ。ああ、うん。認めるとも。
しかし第二子である。つまりスペアである俺と同じく。
このアホの婚約者がマーガレットだ。そう、こいつ公爵との婚約蹴りやがった。
しかも公衆の面前でだ。理由は男爵令嬢に恋してその嫌がらせをしていたから。
いや流石に笑ったわー、これ。だって、どこに恋して婚約破棄する貴族がいるよ?まぁいるんですけどね。悲しいことに王族が。
さらにひどいのはこの男爵令嬢だ。デイジー・D・アルタイル。
こいつも見た目はいい。しかし、行動が完全にビッチと呼んで差し支えない。
王子と仲良くなり、その取り巻きの国の重鎮である令息までに媚を売る。
ざっくり説明するとこんな感じ。これが半年だ。
そんな激流の中の被害者がマーガレットだ。
しかし、彼女に近寄る人は誰もいない。
それはなぜか。
ここで、婚約破棄後のエピソードを一つ語ろう。
◇
「あら、マーガレットさん、ごきげんよう」
彼女は元取り巻きだ。金髪ドリルである。
公爵の威を借る狐だった。要するに小物。
「ええごきげんよう、まだ私に声をかけてくれのね。嬉しいわ」
因みにこれ。俺もアホとその取り巻きデイジー込みも見ていた。
「ええ、貴方に忠告をと思って声をかけたの」
「まぁ、お優しい」
「あなたは公爵の力で大きい態度が取れたのです。今後は身分を弁えるべきですわ」
「流石、ありがたい言葉です。学園の模範的な言葉ですね」
これだけでマーガレットの強かさが窺える。
これをノータイム、満面の笑顔で言われたら皆、察することだろう。
しかし、ドリルは諦めない。
「ええそう、ここは“貴族”の学園でも勉強をするところですもの」
「そうですね、勉学は難しいですね、お互い頑張りましょう」
………補足だがマーガレットは常に総合成績一位。
ドリルの顔に青筋が沢山浮かんだのは言うまでもない。
まぁ、つまりだ。
彼女はとても賢い。学園内という武器をこれでもかと使い、
しかも、反論できないほどの正論。元公爵令嬢なだけはあり、超絶美人。
そして、貴族とのやり取りで鍛えられたその言い回し。
「学園の決戦兵器」そんな風に陰で彼女は恐れられていた。
しかし、俺はこのやり取りがきっかけで彼女に興味を持ったのだ。
「あら、マーガレットさん、ごきげんよう」
「ええごきげんよう、まだ私に声をかけてくれのね。嬉しいわ」」
「ええ、貴方に忠告をと思って声をかけたの」
「まぁ、お優しい」
「あなたは公爵の力で大きい態度が取れたのです。今後は身分を弁えるべきですわ」
「流石、ありがたい言葉です。学園の模範的な言葉です」
「ええそう、ここは“貴族”の学園でも勉強をするところですもの」
「そうですね、勉学は難しいですね、お互い頑張りましょう」
意訳
「恥さらし乙」
「あんたも暇ね」
「お前に言いたいことがある」
「どうぞ」
「調子に乗るな」
「ここ勉強するところ、おわかり?」
「お前平民、頭が高い」
「勉強して出直せ」
とまぁ、超喧嘩してます。マリーちゃんは絶対直接的に言わないので、こんな感じで後書きに意訳を載せていこうと思います。