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いつも通りが異常な件  作者: 遊佐環ライン
2/5

非日常の始まり?

ここは、世界で一応平和が保たれている日本。

今の日本の季節は夏。

セミが煩く鳴いていた。

「なぁ華鈴・・・宿題、やったか?」

「うちは終わらせてるけど・・・そういう透はどうなんだ?」

華鈴と呼ばれた立花華鈴は退屈そうな顔で杉原透に答えた。

「この俺だぜ・・・?終わってないから聞いてるんじゃないか」

透はその返答に何故か、胸を張りながら答えた。

「話にならんな・・・」

華鈴は切り捨てるように言うと自分の席に座り、本を取り出した。

「女子みたいな名前をしている癖に優しくないときた・・・」

透は華鈴を可哀想な目で見つめながら一人、呟いた。

華鈴はその言葉に怒りを覚えたのか本を閉じる。

そう、華鈴は性別は男だが容姿は女子に近く、街を歩けば女子と間違えられてナンパもされたことがあるとかないとか。

その事がコンプレックスで髪を伸ばしていたものをバッサリと切った。

「地獄を見たいのか・・・お前は?」

「いえ、結構です」

静かに呟いた言葉を重く捉えたのか、即答で答える透。

「それじゃあ・・・」

「嫌」

「そんなー」

透は最後の望みとばかりに他に居た、男子生徒を見て言うが一言でバッサリと切り捨てた。

「後は、お前しかいないんだよー・・・。親友だろ、俺たちは?奏ー」

透は奏と呼んだ相川奏に願いを乞うように言った。

「それはそれ、これはこれ」

これまた、バッサリと切り捨てられる。

華鈴と奏に断られた透は周りを見渡し、あと一人いることに気がついた。

「それじゃあ・・・てるりん!」

希望の眼差しがてるりんこと相川輝に放たれる。

だが、輝は不敵に笑みを浮かべる。

「もちろん・・・・・・」

輝はノートを取り出す。

それに条件反射で受け取りに行く透。

「それじゃあ、」

「やってない!」

取りに行った透だったがやってない宣言にその勢いで転けていた。

ほかのメンバーも哀れな子を見る目で見つめる。

「お前は、胸を張って言うな」

華鈴は突っ込むように輝に言った。

「事実やってないし、これからやるし・・・」

輝はノートと教科書を取り出し、開きながら答えると透の方を見る。

「そんなわけで、一緒にやろう!透・・・」

「えー」

透は輝に嫌な顔をしながらチラチラっと華鈴と奏を見ながら言った。

「何度も言わせるな、宿題とは自分の力でやるものだ」

奏はやはり切り捨てると何かの準備を始める

「そういう甘えで見せてあげると言うとでも?」

華鈴は切り捨てようと本をたたみながら言う。

そして、本をカバンに入れると教科書を持って、輝と透に近づく。

「華鈴ー・・・ここがわからん。教えてくれー」

輝は潔く宿題を始めていたらしくわからない問題で華鈴を呼んだ。

「ここはこの公式を当てはめて・・・」

華鈴は横からペンを伸ばすとノートの空いているところに当てはまる公式をわかりやすく書いていく。

「おー、出来た!」

「後は出来るよな?」

「なんとかやってみるぜ」

輝はそう言うと再び宿題に手をつける。

「それで?」

華鈴はそう言うと透を見る。

その目は先程の優しく教えるような目ではなく注意人物を見るような目だ。

「やるよ・・・やればいいんだろう」

「よろしい、それじゃあ・・・奏、いつものは抜きで輝を見て」

「俺もかよ・・・」

「透を見るのがいいか?」

文句口で奏は言うとギロっと睨むように言う。

「よーし、相川ー、やるぞ」

奏は何も無かったかのように輝に対して言った。

輝もそんな奏に突っ込むことなく元気に「おう」っと返した。

「それじゃあ、透・・・地獄(べんきょう)を始めようか」

清々しいほどいい笑顔を浮かべながら透に近づく華鈴。

「あの・・・お手柔らかに・・・・・・お願いします?」

華鈴の恐ろしさを知っている透は最後に疑問形で返した。


・・・。


「違う!やり直し!!」

華鈴は切り捨てるように赤のシャーペンでバツ印を付けた。

透はうげーと嘆きながら解き直しを始める。


・・・・・・。


「何度言えば理解をするんだお前は・・・?」

「どうして、俺の時はここまで厳しんだよ」

いつものことだったが毎度の如く華鈴に聞いた透。

華鈴は胸を張って答える。

「お前を思っての事だからだ」

「うそ「なにか言ったか?」」

透は嘘だと言いかけたが途中で華鈴は透に殺気を放ちながら言う。

「何もいってません」

「よろしい、それじゃあ・・・続けて」

無理矢理、透を黙らせると宿題をやらせていた。


・・・・・・・・・。


透が宿題が終わったのか机に身体を突っ伏しながら口から魂を飛ばしかけていた。

「なんで、毎度・・・俺だけ・・・・・・」

「やってこないお前が悪い。諦めろ!」

華鈴は本を取り出すとペラペラとページを捲りながら答えた。

そう、極端な話・・・、宿題をやっていない透が悪いのだ。

「あ、そうそう・・・」

華鈴は何かを思い出したのか、透にとびきりの笑顔を向ける。

「今日、一限目の数学・・・テストだからな♪」

そして、宣戦布告(じごく)の事実を伝えるのであった。

その事に絶望したのは透のみならず、他のメンバー・・・輝、奏も絶望しているのであった。

意外だったのか華鈴は首を傾げていた。

「あれ・・・、授業の時に言ってたと思うんだが・・・・・・?」

そして、困惑しながらも説明をする。

「そんな話あったっけ?」

っと透が言う。

「安心しろ、お前には聞いてない事だ・・・。だが、言っていたか・・・?」

鋭く透に指摘をする奏は少し考え込むように言う。

「俺の記憶にはない!」

輝ははっきりときっぱり言った。

こうもはっきりと意見がなく、聞いたの一言が無いので少し不安になる華鈴。

「鍵を取りに行った時に言われたんだけどな・・・・・・今日、テストするってさ」

「それって、本来であれば・・・お前しか知らない情報じゃないのか?」

経緯を話す、華鈴に奏が冷静に返答をする。

「そっかー」

華鈴は面倒くさそうに言うと輝は華鈴を見る。

「まあ、コイツにトドメを刺すにはちょうどいいけどな・・・」

輝はそう言うと親指で机に突っ伏して魂を飛ばしている透を刺した。

そこには、魂だけでなくやる気すらも損失をしているようにも見える。

「そうだ、今から公式を全部覚えればいいんだ!」

透のどこからそんな自信を持ったのか自信に満ちた声を上げる。

だが、その言葉も華鈴によって壊される。

「お前は、これを覚えられるのか」

そこには丁寧に書かれた()()数学の公式が並べられていた。

「無理だな」っとメガネの位置を正す奏。

「無理に決まってる」っと面倒くさそうに輝。

「だよなー・・・・・・」

無理という言葉に普通に頷く透。

華鈴はそれぞれの反応を聞いて眉間に指を置く。

「今回のテストはこれなのにどうするんだよ・・・・・・・・・」

華鈴は諦めつつ言う。

だが、華鈴決して全てを諦めてはいなかった。

幸いにも、一時間目の授業までの時間はまだある。

「付け焼刃だけど、やるか・・・」

そして、面倒くさそうに言う。

「やらなきゃダメなのか・・・華鈴?」

透が華鈴に向けて言うと即答で「当たり前」っと返答した。

「朝ぐらい・・・ゆったりとしたいー」

「今、何て・・・?」

「何でもありません」

「アホな事を言ってないでさっさとやる!」

華鈴は面倒くさそうにしている透に早く終わらせるように促す。

脅しをしながら・・・。


ポーン・・・・・・


どこからか小さく教室に響いた・・・気がする。

「なあ・・・なにか聞こえなかったか?」

華鈴は全員に尋ねるように聞いた。

「なんか、聞いたような気がするが・・・・・・気のせいじゃないのか?」

透はそう言うと奏が声を出す。

「俺には聞こえた気がするぞ」

「おれも聞こえたぞ」

輝は華鈴と奏に賛同するように声を出す。

「やっぱり?なんか嫌な予感がする・・・・・・」

華鈴は自身を抱くように身体をさする。

そして、そう言いながら辺りを見渡していた。

もちろん教室なので辺りにあるのは机と椅子といったごくありふれたものが集まっていた。

だが床がいつもと違い、若干光を帯びて輝いている。

「なんか、おかしくないか・・・?」

「光の反射だろう?」

華鈴の言葉に透は否定するように言うが奏はさらに否定する。

「それは無いな・・・いつもの教室の電灯でもここまで反射しないし、夕方ならまだしもまだ日が入る時間じゃない」

奏が分析しつつ言葉を言っていると次第に光は強くなる。

「な・・・何がどうなっているんだ!?」

透が焦るように言った。

「俺が知るか」

輝はキョロキョロしながら即答する。

光は次第に強くなり、華鈴、透、奏、輝を包み込んだ。



そこは白い空間であった。

果てにあるのは無。

手を伸ばせど何も無いし視界には真っ白な景色しか無い。

空と大地或いは海の境界線は全くもって見えない。

そのため、浮かんで居るのか大地に立っているのか理解ができない状態であった。

「ここは・・・どこだ・・・・・・?」

少し高い声で女性が呟く。

女性は辺りを見渡した後、足元を見る。

影は出来ていなかったが床の上に立っている様な感じがしていた。

そのため、自分が何らかの大地の上に立っていることは容易に想像が出来た。

だが、女性の視界には女性特有の物がついていることに気がつく。

「どういう・・・事だ?」

女性は自分自身の体を両手で確かめながら焦りを見せる。

何故、自分が女になっているのかと。

「・・・・・・・・・い・・・・・・」

どこからか女性に対しての声らしきものが聞こえた。

女性は主を見つけるために辺りをジッと見つめる。

「誰だ・・・アレ・・・・・・」

女性は声の主を見つけたのか目を細めながら呟く。

その者は少しづつだが近づいてきていた。

「そこの君ー、ちょっといいかいー?」

その者は、なんと透であった。

確信はなかったがそんな気がした。

「何だ、透か・・・」

女性は肩を落としながら近付く透?を見つめる。

「ねえ、そこの君・・・ここ何処か知らない?」

「知らん」

透?の言葉に男の口調で即答をする。

だが、透?はそんなことを気にすることなく女性に近付き声をかけ続ける。

「そう言わずにー」

そして、手の届く距離になった透は手を女性の肩に乗せる。

だが、その手は女性の肩に触れることは無く、手首を掴まれていた。

そしてそのまま腕を抱えるようにしながら右脚を軸に腰を落としながら身体を回す。

透の身体は女性に吸い込まれるように近付くと一瞬引っ付いて、直ぐに離れる。

言わば、一本背負いである。

透は受身を取ることを一応できたが綺麗に型にはまっていたので背中を思い切り打つ。

「がはっ!!」

透はそのまま気絶してしまう。

「あ・・・あれ?」

女性は自分のやったことに驚きと戸惑いを覚えつつ、やってしまったことに対して罪悪感のある時間を過ごした。



「こいつ・・・どうしよう。死んではいないけど」

女性はそう言いながら透を指でつつきながら呟く。

透?は女性に一本背負いをされて伸びた状態のまま起き上がらない。

「はぁ・・・」

盛大にため息を吐くと辺りを見渡す。

景色は依然として真っ白なままで何も見当たらない。

「これからどうしろってんだよ・・・・・・」

どうしようもなくなっていると遠くから誰かの気配がした。

「アレ・・・・・・今度は誰だ・・・・・・」

女性は男口調でそう呟くと、目を凝らす。

「・・・・・・い・・・・・・・・・」

遠くからこちらに向かって来ている者が何かを言ったように聞こえた。

ただ、まだ遠い位置にいるので聞こえたように感じだ。

少しして、向こうからやって来る者が誰なのか判別出来る位置に着いた。

近づいていたのは眼鏡を掛けた女性より少し小さいだいたい目測で百五十~百六十の間の小柄の男性だった。

「そこの君・・・、杉原が何かしたかな・・・?」

互いに認識ができる距離になると眼鏡を掛けた男性は透?を指して聴いた。

「何だ、奏か・・・特に何も」

女性はつまらなさそうに眼鏡を掛けている男性、相川奏に言う。

「そうか・・・って君、俺とどこかで会ったことがあったかい?」

考え込むように奏は聴いた。

女性は少し肩を落とすと直ぐに持ち直し手を腰に当てた。

「会ったも何も同じ学校で同じクラスだ」

「同じ学校ってうちは男子校の筈だが・・・いや待てよ、最近になって共学になったんだっけ?」

奏は俯きながら考え事を始めた。

女性は黙って見つめていると何か分かったのか、奏が口を開ける。

「まさか、その赤い髪、その口調・・・・・・まさかな・・・」

「何かわかりましたか?」

女性は何かを掴んだ奏ににこやかになりながら問う。

「まさか、華鈴・・・なのか・・・・・・?」

「だお」

「そっかー・・・」

華鈴は一言頷くと奏と二人爽やかに微笑む。

「って、おい・・・違うだろ!?」

奏が突然ツッコミを入れた。

華鈴はその反応を期待していたのか照れながら右手で頭を撫でる。

「あははー、気がついたら・・・ね」

「そんなことを悠長に言うか?普通」

「そこは・・・うち、やから・・・」

「そうだったな・・・」

奏は俯きながら頭を搔く。

しかし、奏の目の前には異様にも女性の姿だ。

「本当に、女子になったんだな・・・」

「見事に、ね・・・・・・」

そういうと華鈴はあさっての方向を見る。

「それはそうと華鈴が女子ってことは、この馬鹿と同じって訳か・・・」

「へーっ・・・、ん・・・同じ?誰が??」

華鈴は奏の方を見ると肩をあげるだけで何も言わない。

その為、考え混むように透?を見るか遠くを見る華鈴。

「そっかー・・・まさかね・・・・・・」

そう呟くと一人呟くと透に近付いた。

「奏・・・・・・」

「何だ?」

「後ろ」

「はいよ・・・」

奏は分かっていたかのように返事を返すと百八十度身体を廻す。

「寝ている所、ごめん」

そう呟くと華鈴は隅々まで調べあげた。



「確かなのね・・・」

「あぁー・・・、理由は分からんがな」

やれやれと言いたそうな顔をしながら二人を眺める奏。

「変態・・・」

華鈴はそんな眺めている奏に意地悪そうに言う。

事実今の華鈴は女性であり、奏は男性・・・そう言われても仕方がなかった。

「何故そうなる!?」

「なんとなく?」

「何となくでそれはやめてくれ」

冗談とはいえ奏にとってはそっぽを向くように言う。

その顔は若干赤くなっているのは本人も分かっていた。

「それはそうと、奏はなんとも無いようね・・・」

華鈴はそうつぶやくと羨ましそうに見つめる。

「あぁ、俺と()()はなんともない」

「輝も居てるの!?」

「あぁ、そこに居てるだろ」

奏は華鈴と透を尻目に後方に親指を指す。

その方向にはニコニコと華鈴に手を振っている輝の姿があった。

そして、何故か場所は遠いところに居た。

「なんで、あの子・・・あんなに離れてるの?」

「さあな・・・俺にもわからん」

奏は両手を肩の高さに挙げるように広げた。

「輝~、こっちに来なさいよー」

華鈴は少し大きい声で輝を呼ぶ。

だが、男子の時とは違って声が高く響く感じだった。

「・・・・・・はーい」

輝は手を大きく振ると華鈴達に近づくように歩く。

「そんなことより、奏・・・お前から見てここはどう思う?」

「そんなの分かる訳ないだろ」

「そうだよな・・・見る限りここ周辺には何も無さそうだし」

「だよな・・・。そんなことより」

「なんだ?」

華鈴は奏を見ながら腕を組む。

「お前、これから女子として生きなきゃならないんだから口調気を付けろよ」

それもそのはず今の華鈴は女性であり、発達している胸、人好みしそうな顔つき・・・一言で済ませるなら容姿端麗であるのだ。

男口調が無ければモテそうな印象だ。

「別にいいだろ・・・そんなこと」

「良くないだろ、それだと違和感があるぞ。せっかく可愛い容姿してるのに」

「そうか?っていうか、お前そんな目でうちを見てたんか?」

「俺にはお前が何を言っているのかわからんのだが?」

「そういうお前の言葉がわからんぞ」

華鈴はそういうと奏に近付く。

「だからさ、自覚を持てよ・・・」

「何がさ」

奏の顔は少し赤くなって、そっぽを向く。

華鈴はそんな奏を見た後、自分が女性である事を意識したのか顔を少し赤くした。

「す、すまん」

「分かってくれたのならいい」

華鈴は奏との距離を少し開ける。

そうしていると輝が近くで声をかけた。

「あー、奏が女の子にナンパしてるー」

「んな訳あるか・・・」

輝は奏をからかう様に言うと怒りを覚えた奏が近付き掌で輝の頭を叩いた。

「痛ったー。奏が打ったー!」

「奏ー・・・いくら輝に怒りを覚えても暴力を振ったらいけないぞ」

華鈴が輝を見ながら言う。

「その言葉どの口が言うよ・・・」

「なにか言ったか?」

「言ったぞ、どの口が言うかって・・・・・・グハッ」

奏はドヤ顔をして、華鈴に言った。

その瞬間、奏は脇腹を抑えながら悶える。

「女になったからって甘く見るなよ」

「い・・・、いえっさ・・・・・・」

声のトーンを下げて怒りを込めて言う華鈴。

悶えながら己の愚かさを悟った奏。

いくら華鈴が女性といえど脇腹に突きの威力は変わらなかった。

「このやり取り・・・華鈴の感じはするー」

輝は呑気に華鈴を見ながらそう言った。

「輝は変わらないな・・・」

華鈴はそんな輝を見ながら呆れていた。

「さてっと、この馬鹿は何時まで寝てる気だろうか・・・」

「さあ、うちがやったんだけどそこまでは知らない」

華鈴はそういうと足で透を蹴る。

一回蹴って起きなければ二回、三回と回数を増やす華鈴。

最初は優しかった行動も五回目には勢いよく蹴っていた。

「アンタは何時まで寝ている気よ!」

そう言って蹴ると流石の透も起きた・・・・・・筈。

「痛た・・・ここは?」

透はそう言うと座り込む。

華鈴に蹴られた所が痛んだのか片手で押さえていた。

「知らんよ、そんなこと」

華鈴は素っ気なく言うと顔を背ける。

「まぁ、俺達の知ってるところじゃないね」

奏は我関せずといった感じで簡潔に言った。

「そっかー」

透はそう言うと立ち上がる。

それと同時に各位に光が発生する。

「今度は何!?」

厄介事に巻き込まれたかのように華鈴。

「俺が知るか」

と奏は即座に言う。

「お前らにわからんことが俺に分かると思うなよー!」

輝は自信満々に言い切る。

「俺にもよくわからん」

と言う透。

それぞれ、光に包まれてどこかに転移をしたように消える。

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