ギャルとオタク テストの勝負をして、スカートの長さについて話し合う
「ギャルさん、ギャルさん、ちょっと良いですか」
オタクは教室で、話しかける。
「何だよ?」
ギャルは後ろ向きになり、オタクの机に肘をかける。
「さっき、科学のテスト帰ってきたじゃん、勝負しようぜ」
「嫌だよ、オタク無駄に頭いいじゃん」
「無駄って何だよ、無駄な頭よさなんてないだろ」
「あるわ、ゲームしかしないやつに、賢い頭は、必要ないですー。て言うか、オタクは何点なんだよ」
「見る?」
オタクは、テストを机の上に裏向きで、置いた。
ギャルがめくると、98点と書いてある。
「あー恥ずかしい、一問間違えたの見られた、恥ずかしー」
「ウザすぎんだけど」
「ギャルは、何点なんだよ?」
「しつけーな、78だよ」
「結構良いじゃん」
「オタクに言われると嫌みにしか、聞こえないんですけど」
「ギャルは、いつ勉強してんの?」
「テスト前に、一夜漬けだな」
「そう言いつつ、普通にやってるパターンのやつだ、絶対にそうだ」
「じゃあ、オタクは、いつやってんの?」
「毎日勤勉に、勉強してますよ」
「そうか、まあ、遊べないから、やってるんだろうな」
「やかましいわ」
*
「そう言えば疑問に、思ったんだけどさ」
ギャルは後ろを振り返り聞き耳をたてる。
「ギャルのスカートは、何でそんなに短いわけ?」
「そうだなー……そっちの方が可愛く見えるから」
「確かに、ミニスカって男から見ても、良いと思うけどさ」
「面と向かって良いとか、何かキモいな」
「うるせーよ、まあ、話戻るけど、ミニスカって、服として機能的ではないよな」
「何言ってんだよ、可愛いなら服として機能してんじゃん」
「確かに、その可愛さとしての、機能を求めるなら良いかも知れないけど、防寒とか、転けたとき膝を擦りむかないように、等を考えると、長い方がいいんじゃないかと思うわけよ。冬とか寒くないわけ?」
「私、足の神経死んでるから寒くないって言う、女子会の常套句が存在するんだぜ」
「それって、体の感覚が鈍って周りが暑く感じなくなり、エアコンは使わんって言って、死ぬじいさんと、同じになりかねんぞ」
「まあ、この答えじゃ、オタクは、納得しないわな。そうだなー、冬の寒さよりも他者を魅了する方が大事って、感じたな」
「なるほどな、自分が花となり、より良き遺伝子を集めるための蜜を出していると、そう言いたいわけですか」
「そこまでは言ってないけど、まあ、難しく言うとそんな感じだな。パートナー探しって生物の本質じゃん。女子は、可愛く見られてより良きパートナーを求め、自分を美しく彩るんだよ」
ギャルは、スカートをヒラヒラする。
「ほーら、ここにも、バカなオスが、いるではありませんか、隠そうとしても、見ようとしてんのバレバレなんだよ」
「なんて、はしたない子、そんなことしては、ダメざます」
「喋り口調、意味わかんなくなってんぞ」
「まあ、俺も男だからな、本能で見ちゃうんだよね、マジで」
「やっぱりそう言うもんなんだ」
「ああ、見ないようにしようって思うじゃん。でも、しようって、思った時点でもう見てんだよね。そのたびに、本能に負けたわって、思うもん」
「まあ、女子も見られたくてミニ着てるんだから、見ないようにしなくてもいいんじゃね」
「ガン見してもいいわけ?」
オタクは、ギャルの足を凝視する。
「うわ、鳥肌たったわ、絶対ダメ、もう逮捕」
「ほら、いわんこっちゃない」
「何で、えらそーなんだよ、」
「男は、見てほしーとか、見ないでとか、そう言う、矛盾したわがままに振り回され続けるんだ。もう、どうすればいいかわかんないわ」
「まあ、見ちゃうけど、見ない振り、それで、生きていけば良いじゃん」
「わかった、そうするわ」
オタクは、チラチラ見ながら、
ギャルの足を、見ない振りをする。
「下手か……ガラスの仮面を被んなさいよ、もっと」
「昨今は、痴漢問題とか、頻繁にあるじゃん」
「急に真剣だな」
「痴漢問題って、男も悪いけど、本当に撲滅したいと考えるならば、男を挑発した服装は女の子は着るべきじゃなくね」
「女がどんな格好しようと、痴漢する、男が悪いだろ」
「まあ、男が悪いんだけどさ、例えば、自然界で、弱者が殺され食べられるとします。そしたらあなたは、食べる強者は、悪いと言うのかい?」
「それは、自然界の話だろ、まあ、その話に仮定するなら、強いものが食べ、弱いものは食べられる、普通の話だな」
「そう、弱いものは、食べられる。これって簡単な話じゃん。そして、この世は法治国家であるけれど、法で裁かれるまでは、自然界と変わらない状況もあるわけじゃん。じゃあ、女子は何で電車の中で、危険なのにも関わらず、武装を固めないのかって話にならない?」
「あのさ……シンプルに話が長い」
「重要なとこだぞー、話やめんなよ」
「私は、あんたとバカな話がしたいんだよ、私が痴漢されそうになってたら、あんたが助けてくれれば良いだろ。女子は、男見つけて、ボディーガードにする。これで解決だ」
「あっ、うん、精進するけど、いつも一緒に乗れないぞ、その時は、どうするんだよ」
「そんときは、他の奴に頼むさ」
ギャルは、ニヤリと笑った。
「おい、何だよ、男を惑わす悪魔じゃないか」
オタクは、大きく突っ込みを入れた。




