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野望のその先
この世界は「私」のもの
空に浮かぶ大きな黒い建物。
その中の一室で地上を眺めながら
「ラック、完成にはあとどれくらいかかる?」
そう言うと、私の右後ろに立っていた
優しい少年のような顔をした男は答えた。
「3日ほどであります」
私も始めるとしよう。
「パビオラを呼べ」
しばらくすると青い長髪で鋭い目をした若い男がやってきた。
「これから私は準備にはいる。
だが奴らがここに向かっている」
すぐに私の意図を理解しパビオラはニヤリとしてから口を開いた。
「奴らには何もさせません。
我ら3魔帝それぞれ迎え撃ちましょう。」
「さすがだ、よくわかっている。任せたぞ。」
もう少しで野望をなしとげられる。
絶対に邪魔はさせない。
パビオラが去るとラックは
「奴らには我らも多くの損害を与えられましたが、3魔帝が出るとなれば
もう大丈夫でしょう。
さあ、計画の最終段階に移りましょう。」
と言い、部屋の奥にある上へと続く階段を見た。
私は笑みをうかべながらその階段を登って行った。