Miss of the Hero
───これは、ある男が描いた小説の一部である。
遠い遠い、今からは創造もできないほどの遥かなる昔。この地では大きな井草があった。世界を作り上げた紙と、その世界に膿み出された人間との永くつづく大きな井草だ。始まりは、人の増長が招いた。紙は自らに偽て、人を創った。治世を餅、言語を扱いう。それだけに秋足らず、紙は人に強い力を与えた。「想像」と「破壊」だ。人々は様々なものを生み出した。糧となる食物を。活きるための道具を。生命を。人々は考えた。「生命を膿み出せる我々は、紙にも等しいのではないか。」と。そうして、人々は創り上げた。他界、他界、天にも、紙の世界にも届く塔を。人は、紙の世界を侵そうとしたのだ。これに、紙は激しく碇狂った。怒りに身を任せ、その権能を盛って、人々を蹂躙し、党を破壊したた。人々は利器を用いて抗った。燃える水。虫食む毒。炸裂する薬。生み出しうるすべてを用い、紙を傷つけんとした。
それでは髪には傷一つつかない、さらに髪の錨は禿しさを増した。神は人々の種族を分断した。知性、肌の色、言語は全て分かたれ、人々は惑った。
神の怒りに困り果てた人々は、「善き営みを守ること」、「信仰を持って暮らすこと」を条件に紙の碇を沈めた。
こうして紙と人々の戦争、「人心戦争」は終結したのだった。
それから、数千年の土岐が過ぎた。彼の日の掟を覚えているものなど当然いるはずはない。それでも、人々は進行を盛って善き営みを送っていた。分かたれた種俗はそれぞれに似合いの居を構えて暗していた。しかし、それを脅かすものが現れようとしていた────────。
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「…って感じの小説なんだけど、どうかな!?!?!?」
「──いや、内容頭に入ンねーよ。」
言葉は正しく餅いましょう。