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新畑 活人の受難


「「えええええええええ!!」」


会社内に俺の声が木霊した。



株式会社オリーブオイルマシンガンは経営の危機に直面していた。


新卒採用は全盛期で2000人だったのに対して今はほぼ0。

株式会社とはついているものの株主など皆無。

極めつけは金を湯水のように使う社長。


危機どころか、もう既に破綻寸前である。




そんな会社に俺、新畑 活人は派遣されてしまった。

2年前に東帝大学を卒業したにも関わらず、手に職をつけずに自堕落生活を送っていたところ、半年前に母が大激怒。

勘当寸前になりながらやっと働くことになったのがこの

株式会社オリーブオイルマシンガンである。


全盛期であった頃はカメラ機器の整備や開発などを主に取り組んでいるトップクラスの企業だった。


しかし、8年前の8月4日に技術者であった青年が飛び降り自殺を図るという事件から、株価が暴落。

今に至るわけである。






そして、出勤初日の今日。社長室に呼び出された俺はとんでもないことを告げられる。




コツコツ


「失礼します。本日からこの会社でお世話になります、新畑 活人です。」


「入りたまえ。」


ノックをしてから数秒後社長と思われるどっしりとした声が聞こえた。


「失礼します。」


社長室に入り、驚いた。社長室は金、金、金...と破綻寸前の会社とは思えないくらいの豪華さだった。


「新谷くんと言ったかね。」


「いえ、新畑です。」


「おぉ、すまないね。がはっはっはは!」


えー、何この適当な社長。やばーい


「えー、オホン。それで新谷くん。ハニーハローアローというアイドルは知っているかい?」


「だから、新畑だって…もういいです。それより、HHAの

ことですよね。もちろんです。僕より熱心なファンなんていないくらい好きです。」


「うんうん。情報通りだ。じゃあ、アイドルプロデュースお願いね。」


「はい!...って、え?今なんと?」


「うん、だからアイドルプロデュースお願いね。って」








「「えええええええええ!!」」





新畑 活人24歳。アイドルプロデュースやります..



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