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機械と私は鬼のいない世界へと向かう。29 出会い(異端と特異)

 私とヘレシーは見知らぬ男たちに保護された。

 私は迷ったのだ。


 女の走る速さは尋常ではなく私などでは追いつけなかった。

 ヘレシーはというと女の行く先に心当たりはあるのだろうが、私をそこへと連れて行きたくないようで、ぶすっと口を閉じてただ私についてくるだけであった。


 そんな時にこの怪しげな一団にあった。


 何やら鏡のような物の向こう側にも人が見える。

 その人たちに向かって何かを必死に伝えようとしていたようだ。

 これはデータベースで見た映像電話の失敗作なのだと直感した。


 しかし、その鏡からは人が出入りしたのだ。

 何て不思議な物だ。


 私はこの鏡が不思議で仕様がなかった。

 自ら触れに行こうにもヘレシーにも男たちにも邪魔をされて触る事は叶わなかった。


 男たちの話を聞くにどうやらこれは異なる場所を繋ぐ装置であるらしい。

 私とヘレシーは男たちの仲間が映像投影装置を持ってくるまでその転送装置のある場所で足止めを食らった。

 私は当初の目的よりもこの目の前の装置の構造が知りたくて知りたくて仕様がなかったのだが、その様子を見てヘレシーは満足そうに笑っていた。私が危険な道を行く事がなかったことがそんなに嬉しいのか。

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