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機械と私は鬼のいない世界へと向かう。28 出会い(デザインされた者と)

 何て威力だ。

 男たちの持つ武器から放たれる爆音、閃光により機械たちは屑鉄と化した。


 これがシドの言っていた人間の武器。

 見惚れてしまった。

 私たちが試行錯誤をして監視者を使い成し遂げる機械の破壊作業をこうも簡単に行っている。


「あの、あなた方はシドの命令で――」


「誰だそれは?お前たちこそチャーチルにここに来させられたんじゃないのか?」


「――私たちはこの監視塔の破壊を、人間の解放を目的に」


 男は取り乱しているようだった。


「機械に。機械にこの世界は支配されているのか?」


 どうにも要領を得ない。


「ええ、私たちはそうです。あなた方はもしや他の地区や国から?そこは機械の支配の無い安全な所なのですか?」


 男は取り乱した様子で武器を触る手を動かしながらどうやら思案しているようだ。


「私たちのフロンティアに案内します。そこで私たちの指導者のシドと話を――」


「そんな事より何か文字を書くか表示する者はないか?私たちはそれを探しているんだ」


「それなら、この塔を出て監視された人間の住まいに行けばいくらでも」


「よし。機械はもう来ないな。行くぞお前ら。早く連絡手段を手に入れるぞ」


 男は周りの仲間たちにそう言葉をかけると私を無視するように移動してしまう。


「待って。私も一緒に行きます。そこには監視者も、自律する機械もいます」


 私はそう叫びながら男の後を追った。


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