機械と私は鬼のいない世界へと向かう。20
「皆様、この後の事で話があります」
一人のチャーチルがたぶん私たちに向けて話し始めた。
「ここはどこだかも分からない世界ですが分かった事が。このゲートは我々の理解を越えたワープゲート。いや、これは別世界を安定して繋げるコネクトゲートであると考えております。私たち以外にこんな装置を開発できる者がいるのかは定かではありませんが、これが現実です。」
「それでどうする。ゲートの先は機械でいっぱいだ。それにあっちに行けても俺たちは元の世界に戻れるのか?」
「カルロスさん。いい質問です。これも調べなければ解りませんが、おそらくゲートの行き先を上書きされたというのは間違いでした。初めから繋がっていたこの高次元のゲートに我々のゲートが一方通行で解放されただけなのでしょう。それで――」
「じゃあゲートをぶっ壊すか」
「それはいけません。このゲートが壊れたら私たちの世界に戻る術はなくなります。しかし、いい考えです。あちらに戻り、ここのゲートは破壊できれば、繋がっているのが我々の元の世界のゲートだけになれば。元の世界に帰れると思います」
「それならここに誰かが残ることになるのか?」
「まだそれは……解りません。この世界で時限式の爆弾を手に入れる事が出来れば、我々全員が帰れます。何れにしてもこの世界を調べなければ!まさか我々より技術が先に進んだ世界があるなんて!これは計画の見直しが必要です」
「それでどうするんだよ。はっきりしろ!」
「ええ、そうですね。そうですね。我々はここでゲートを監視し機械たちがいなくならないか見守るグループと、この施設内部を調べてゲートを破壊する方法を探すグループに分かれましょう。どちらにも私たちが二人ずつ付きますのでこの世界のあまり遠くへでも行かなければ、連絡はいつでも取れます。盗聴の危険があるので、サイバースーツのヘルメットによる電波通信は止めてください。何かあった際には必ず近くの私たちにお話しください。テレパスで伝えます」
私は出来ればこの場を離れたくはないが、ここにいても何もできないような気もしていた。
「よーし!俺が探索の指揮を執る。着いてくる奴はいるか!なるべく多い方が探索は捗る」
私はカルロスと共に行動する必要がない居残り組に志願することを決めた。




