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機械と私は鬼のいない世界へと向かう。17 ゲートの先

 静かな物だ。

 ゲートを通るとあの物騒な研究施設と同じようなゲートが後ろに見える。

 その先にはチャーチルたちがいる。

 俺たちはどこか訳も分からぬ場所に来たのだ。今ゲートを壊すか?

 いや、まだ早い。この世界の情報が全くない中でいきなり帰る場所をなくすのはどうかと思う。


「この扉は電子コードか、少し解析に時間がかかるかもしれませんね」


 先を行くチャーチルからの情報を俺の後ろのチャーチル――ツインズ――が話す。

 前では扉のロックを解除しようとチャーチルが座り込みドアに電子プラグを挿しこんでいた。


 俺は辺りを見回す。

 どうやらここは研究所と同じではない。

 他のフロアに通じる扉もロックされたあの場所しかなく、俺たちの通された武器庫のような場所への扉は見当たらなかった。


「おかしい。この付近には私と同じ存在は――」


 間抜けな男である。

 心での会話に慣れて自分が独り言を呟いているのにも気付かないのか。

 ツインズの小さな独り言に耳を傾ける。


 ここにはチャーチルはあちらから来た四人しかいない。

 四人も同一人物がいればかなり遠くまでテレパスが通じるはずだが、この世界の自分が見つからない。といった内容であった。


 俺にも何か不思議な感覚は一つも起こらなかった。

 俺が特異点だから、既にこの世にこの世界の俺は存在していないのか。

 だが、チャーチルにも新たな存在の感覚はないようだ。


 前にいるチャーチルがこちらを向き合図を出す。

 俺たちチャーチル以外に向けてだ。どうやら扉が開くらしい。


 扉の電子ロックが解除される音がする。扉が徐々に開く。


 その先に。その先には何やら機械があった。人の骨格のような形をした機械だ。


 それがこちらを向く。


 俺たちは動かない。いや動けなかった。


 初めて見る機械の人形。

 こんな物が開発されているなんて聞いたこともない。


 チャーチルたちも同じように立ち尽くしている。

 扉の先、通路の奥からはまた別の機械がこちらに向かってくるのが見えた。


 俺たちの眼前に迫ろうとする機械の人形の顔のランプが青から黄色、赤へと変わった。


 俺がプラズマ弾でそいつを吹き飛ばしたのはその後である。


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