第4章 1
朱雀の所から移動した劉・小狼は次の四仙獣が護る
湖の場所へとやって来たが朱雀の時と同じように
その場所には四仙獣はいなかった。
時間がない劉・小狼は朱雀の時と同じようにその場所を
通り過ぎようとすると湖からもの凄い水柱と共に
青い龍・青龍が現れた。
「私の場所を無断に通ろうとする者は誰だ?……」
青龍は怖い顔で劉・小狼のことを睨み付けたが劉・小狼は
目の前に現れた青龍に敬意を表しながら、
「この地に奥にある、光石を欲しいから
ここを通して欲しいのですが……」
と青龍に言った。
「通りたいなら、通るが良い!……」
青龍は呆気なく、劉・小狼に道を通した。
劉・小狼は呆気に取られながら、
「し、試練は?……」
と青龍に訊いたが
「試練か……」
青龍は怪しく目を青く光らせると劉・小狼の前に
水を身に纏ったゴーレムを出現させた。
劉・小狼は剣を構えたが水のゴーレムは劉・小狼に
襲い掛かって来ず、その場に立ち尽くしているだけだった。
「本当にこれが試練ですか?……」
劉・小狼が呆気に取られながら、青龍に訊く
「ああぁ…… 試練をクリアーして先に進みたいなら、
そのモノを倒せ!」
青龍は劉・小狼にそう言うと朱雀の時と同じように
水のゴーレムと一体となったがそれでも水のゴーレムは
劉・小狼に襲い掛かって来なかった。
ただ、静かな時が流れているだけだった。
劉・小狼らを倒そうと水霞曉に狙いを定めた蝉曉だったが
すぐには水霞曉を攻めることはしなかった。
蝉曉はまず、青龍濠の民を操るために豪羅の街中で動き始めた。
「豪羅の民の諸君!良いのですが……ここは元々、
豪羅の民の土地ではないですか?……
このまま、劉・小狼殿にこの土地を好き勝手にされても
良いのですか? 今こそ、劉・小狼殿の手からこの土地を
取り戻そうではありませんか?」
蝉曉は言葉巧みに豪羅の民を誘導し、豪羅の民らに豪羅で
反乱を起こさせた。
「皆の者。静まるのだ!……」
虚醜は豪羅の民を静めようとしたが
「見よ!豪羅の民の諸君。 虚醜殿は我らを裏切り、
劉・小狼殿に魂と売った者だ!…… 今こそ、虚醜殿を倒し、
この土地を我らの手に取り戻すのだ!」
蝉曉は更に豪羅の民を言葉巧みに操った。
それから豪羅は三日と持たずに豪羅の民によって、陥落した。
難なく、豪羅を手に入れた蝉曉は豪羅を劉・小狼らを
倒すための足掛かりにすべく、豪羅に自分らの手下を
次々と送り込んだ。
その蝉曉の手下らは豪羅の街の中で傍若無人の振る舞いをし、
豪羅の民を苦しめ始めた。
豪羅の民達はやっと、自分達が犯した過ちに気が付いた。
豪羅の民の一人は水霞曉に向かい、郭喩らに
「どうか、豪羅をお救いください!」
救いを求めた。
張爛らは直ぐに豪羅に救援に向かおうとしたが郭喩は
「豪羅に行ってはなりません!」
張爛らが豪羅に向かうことを止めた。
豪羅に対して取った郭喩の判断に青龍濠の者らも
不満を募らせた。
「趙燕。獅睡橋を落としなさい!」
郭喩は趙燕に豪羅との唯一の通路の獅睡橋の橋を
落とすように命じた。
流石に郭喩が趙燕に命じた命令に疑問を持った馬戯は
「どうして? 豪羅との唯一の通路の獅睡橋を
落とすのですか?」
郭喩に訊いた。
「このままだと豪羅の災いが青龍濠まで
伝染しかねんからだ……」
「でも、それでは豪羅の民は……」
「心配はない。すでに手は打っておる……」
郭喩は馬戯に自分が出した豪羅のことを説明した。




