序章 2
遥か遠い昔・・・・
まだ、大地が一つの大きな大陸で神々がいた頃。
神々はまだ、混沌とした大地を治めると今の人間とそっくりな者達を作り、
その者達に大地を任せ、天へと帰っていた。
後に残った、神々が作りし者達は神々から与えられし大地を共に守りながら、
平和に暮らしていたが・・・その平和は永くは続かなかった。
何処からか現れし深き闇によって、神々が作り者らの中に悪しき邪な心を
生む者たちが現れ、神々が作りし者ら同士で争うようになっていった。
その争いは日に日に大きくなり、大地全体を覆うようになった。
見かねた神々は再び、自分らが作りし者らを纏めるべく、偉大な龍の力を
持つ者を大地に使わした。
その偉大な龍の力を持つ者はたちまち、大地の争いを沈め、
神々が作りし者らを束ね上げた。
神々が作りし者らは偉大な龍の力を持つ者の元で再び、平和な暮らしを
営み始めた。 だが、その平和も永くは続かなかった。
再び、神々が作りし者らの前に深き闇が現れ、悪しき邪な心を持つ者らを
唆【そそのか】せ、大地に争いを起こした。
かつて、大地の争いを沈め、神々が作りし者らを束ね上げた偉大な龍の力を
持つ者の力はすでにおらず、その力は子孫の代に代わっていた。
それでも危機を感じた龍の力を受け継いだ者・刻神【ときがみ】は
自分が住む龍炎国の都・焔迦【えんか】の宮殿に各地の諸侯を集め、
これからの対策の事などを話し合ったが……。