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序章 1
ここは現在・過去・未来が交差する時の狭間……
私はこの時の狭間を当てもなく、彷徨っている。
何故、こうなったのか私にもよくはわからない……
気が付けば、ここにいた。
だが、私は何か、とても大切なものを探していた気がする……
しかし、それが何なのかどうしても思い出せない!
もしかしたら、単なる私の幻想にしか過ぎないかもしれないのだが……
確かに私の中にその記憶が幽かにある!
そのことを上手く語れるかはわからないが……
語ることにしよう!!
だが、私のことを語る前に全てのことのはじまりである
私の父たちのことから話さないといけないだろう……