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プロローグ的な手紙

前略

婿にいった兄さん、元気でしょうか。昨日も電話でいろいろな話をしたので元気なのはわかっていますが何となく聞いてみました。


兄さん、今日はなぜ手紙にしたかと言いますと、何となくです。意味はありません。


兄さんの家まで直接行き、兄さんの溺愛しているお嫁さん、つまり私にとってのお義姉さんと一緒にお茶を飲み、ほのぼのとしながらこの手紙を渡しました。


相変わらず可愛いお嫁さんですね。

羨ましいです。

でも、私はそっちの気はないと思います。……多分。



そうそう、私にモテ期が来ました。

なんと昨日2人からの告白ですよ。すごいでしょ。


しかもその2人は学校の有名人で人気者なんです。



なんで昨日の電話で話さなかったかと言いますと、2人同時の告白の後、1人が逃げだして、それを追いかけるように、もう1人も走り去って行ったのです。

だから罰ゲームか何かだと思っていたのです。


ですが今日、朝の寮から学校に行く途中に告白して来た2人が居て告白の返事が欲しいと言って来たのです。公衆の前で。


有名人の2人、嫌がおうにも目立って、学校に行く人達の視線が私に突き刺さり、今度は私が逃げ出しました。




学校に着き、教室にはいると一先ず安心していました。

告白して来た1人はクラスが違いもう1人は学年も違うからです。


だけど、噂は早いもので瞬く間に私があの有名人達に告白されたと広まり、休み時間には私の周りには人がわんさか来ました。


兄さんも知っての通り、私は人と接するのが大の苦手で、しかも大勢の人に囲まれている状況でした。


私は何が何やらと訳が分からず、何も言えない状態でしたが、ちょうど先生が来たのでほっとしたのです。


ですけど、お昼休みは違います。普通の休み時間とは違い、長いです。


いつもならお昼休みが早く来て欲しいと願っているのですが、この時ばかりは来ないで欲しいと願っていました。


ですが、その時はやって来てしまい、その上、件の2人も私の所にやって来るのが見えてしまい、耐えらなくて思わず、学校から出てしまいました。



2度目の逃亡です。

そして、私が向かったのは兄さんの家です。

父さんと母さんは未だに旅行から帰って来てないし、遠いので実家には帰れません。



気付いたと思いますが、この手紙は兄さん家で書いていました。

そして、気付いていると思いますが私の学校は寮がある女子高なので告白してきた人は女性……。


私は確かにそういうお話も大好物ですが、リアルでは多分無理です。



今、この手紙を書いたり、お義姉さんとお茶を飲んだりして何とか落ち着いて来ました。


多分授業はもう終わっているので学校の方には戻らず、これから寮の方に戻りたいと思います。

学校の方は、寮では同室で学校では一番仲が良い友達が何とかしてくれたみたいなので大丈夫だそうです。

先程そうメールが来ました。


やっぱり持つべきものは出来る友人ですね。



告白してきた人達は取りあえず、今度は逃げずにちゃんと話し合います。




長々と書いてしまいましたが、心配しなくても良いですよ。

私は結構この学校が気に入っているので辞める気はないので。


では、また連絡しますね。




追伸

この手紙を読んだら捨てても良いですよ。

というか捨ててください恥ずかしいので。

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