7/11
7 リリアンの秘密3
L) 「そんなに悲劇的なことばかりでもないわよ。特に3度目は愛する家族ができて、今の現国王は私の孫にあたるの。私の人生は3回それぞれひとりの人と恋に落ちて、3回目の人生で最終的に自分の素を出せる人と出会えたの。それが国の繁栄よりも私が嬉しかったことかしら。」
A) 「ロマンチックね。」
L) 「あら、ありがとう。おかげで今はなにも後悔もなく、ただ穏やかにそのときを待つの。運命を受け入れる時を…。」
J) 「僕も妖精ではあるが、街にいたときがあったんだ。」
A) 「さっき聞いたけど?」
J) 「もっと聞きたいって言ってなかったかい?」
A) 「…。うーん、じゃあ聞かせて。」