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3 仲良しな花と妖精

アドリアナとリリアンは木陰で静かに話しており、ふてくされた様子で盗み聞きしているジュストは、徐々に警戒心を解き始めていた。辺りの葉はちらちらアドリアナを興味深く見ており、虫たちも珍しい客の周りを好奇心に満ちた様子で行き来していた。


A) 「リリアン、なんでリリアンはジュストと一緒にいるの?」


L) 「ジュストはこの近くに住む森の妖精さんで、寂しがり屋で心配性なの。こうやって来てくれるときはいつも私の相手をしながら、私を守ろうとしてくれているのよ。」


A) 「あら、可愛いところもあるんじゃないの!」


J) 「…」


L) 「悪く思わないで。彼はただ緊張しているだけよ。」


J) 「…」


A) 「わかってるわ。気にしないから。ところで、これまでの冒険について教えてよ!この間、雨降ってたでしょ?あれは大丈夫だったの?それにこの森のことももっと教えて!」


J) 「おい!たくさん質問しすぎだぞ。」


L) 「…一つ一つ答えていくわね。まず、ここの森に住み着いてからはあまり経っていないの。私についてのお話はあとで詳しく話すとして。この前の雨については、とても大変だったわね…。寒い雨には慣れていると思っていたのだけれど、雨ってとても重いのよ。その重みに耐えられないから、身体を使って受け流すのだけど、やはり一苦労だったわ。良いこともあるわよ、雨は恵みでもあるの。水分が全身に満ちることで生命力を得れたと思うわ。」


J) 「そうだったのか…。僕はあの雨の中、君が独り耐えている様子を見ていられなかった。妖精でなければ、あの日すぐにでもとんでいったのに。」


L) 「私は大丈夫よ。羽が濡れてしまうと大変な、あなたのほうが心配だったわ。」


A) 「二人って、とっても仲が良いんだね。」


L) 「ええ、そうね。この森については、私よりジュストのほうが詳しいわよ。」


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