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ゲームは優しい何かと毒でできている。

真谷村 天神はぼっちである。

一人がいいから、とかではなく気づけばぼっちになっていた。いや、おかしいと思わない!?ちょっとおれに問題があるのは分かるけど。コーヒーは苦いけどそこが美味しいのと一緒で、勉強とかその他色々才能があるけど、ちょっとクズいくらいがビターな感じがしていいと思わない!?

えっ?苦すぎて腐ってる?いやいや、納豆も豆を腐らせていてできていてそれによって出るうまみがあるじゃん!そもそも腐敗というのは人の役に立つかどうかのちがいであって…

えっ?きもい?ごめんなんでもない。

月曜日。

なんでこんな日が来るのだろうか。

土日の休み明け。

僕たち学生にとってはとても憂鬱な日でもあるだろう。

二日間学校に甘やかされた代償はとてつもなく大きい。

そんな二日間のゆとりの余韻に浸っている僕は、月曜日という日のけだるさと睡眠不足のダブルパンチで朝を迎える。

まぁリア充の奴はさ!かわいい彼女からおはようだのなんだのして朝からイチャこらしてさ!眠気が吹っ飛ぶんだろうけど!?

悪いがおれには…そんな相手はいない。


もういいや、早く学校行こう。


いつも通りに朝食をとり、支度をする。

それにしても支度をする手が進まない。なんだ?鉄アレイでもはいってるのか?このカバンは、とにかく重い!

この重さは無駄じゃないとかいう奴いるけど本当なのかよ。


そんなしょうもないことを考えているうちに支度が済んで、気がつけば自転車をこいでいる。

いつも通りに緑の多い道を通り急な坂を登り、狭い一本道を行く。しかし、いつもより心なしか日差しが強く思えた。何だろうか、この暑さ?

しばらくすると見慣れた景色がそこにあった。

そう。


学校だ。


必ず誰しもが通るコミュニケーションの場、学校。

人間関係が入り組み合う学校は、必ずヒエラルキーというものが存在している。

コミュニケーション能力や空気の読める人間は上へ、逆にコミュニケーション能力が乏しく、空気の読めない人間は下へ行く。

その中で恐らく底辺に位置するのがこの僕だ。

多分、いやきっと、人的,社会的な観点から見ても、僕は底辺に位置する。下克上なんてものがあるのなら実際にここにきてみせてほしい。絶対に無理だ。


こんな縛られた価値観の中にあるものに僕は全く興味はない。

本当に無意味だ。

だが、人というものには興味がない訳ではない。

人はとても興味深い。人というものは不思議だ。

人はとても美しく,強く,か弱く,可愛いく,悲しい。

そんな不思議で無限大の可能性を秘めていそうなところがすごく好きだ。

まぁ現実はそうではないのだけれど。



犬山市立町西中学校。僕の通う中学校だ。

生徒数は約500人程度の小さな田舎の学校だ。

特に目立つ行事もないごくごく普通の中学校だ。

うちの学校にはけっこう厳しい門限と宿題の提出がある。

8時15分までに着席しないと遅刻扱いとなり宿題をそれまでに提出できなければ居残りとなる。

もうこの時点でここが刑務所のように僕は思えてくる。しかも懲役3年、高校。大学もあわせると9年。刑期ながっ!ハイジャックでもしたの?おれ?


よし、しょうもないことを考えるのはこのくらいでやめよう。


宿題終わったっけなー。まぁ終わんなくても出せばいい!宿題は出すことに意味があって、宿題をやってもテストで点が取れるわけがない。そんなしょうもないことを考えながら下駄箱で靴を脱いだ。

ラブレター、入ってないかなー。

そんなしょうもなくない切実な願いは破り捨てて階段を上り、三年生の階である3階へ着いた。廊下を歩き最初のクラスから4番目の組へ入った。アニメでよく使われる窓際の一番後ろの席が僕の席だ。

だが、そこに座っても色恋沙汰は全く起こることがない。

それにしても、なにが悪いのかな?成績優秀で、顔も悪くないしって、あれれ?おれ人としてハイスペックじゃね?あ、そうだ友達いないんだった。






あたりを見渡せば、うるさい人たちが朝から騒いでいる。

「おざーす。よう、天神。」

こう話しかけてくるのは僕の数少ない友達の一人谷口 翔田だ。

彼はとても人当たりがよく、何よりコミュニケーション能力がずば抜けて高い。

つまり、クラスの人気者だ。いいよな、人から好かれるやつはさ。

「おう、おはよ。」

まぁ、憎みたくても憎めないのがこいつの良いところなんだけどさ。

それからなにをするでもなく宿題を提出し、谷口と駄弁っているとガラガラっと戸を開く音がした。

「これから朝のホームルームを始めます。」

あー、先生が来た。また今日もけだるい一日が始まるのか、やだな~。

「では、健康観察をします。」

始まった。健康?観察?なにがしたいの?

だいたい返事を聞くだけで[健康]というものが分かるのだろうか?

まず、健康というものは肉体や精神に異常がない状態のことを言うのに返事ひとつでそれをどう確認するのだろうか?

先生は心眼でも持ってるの?神なの?仏なの?


そんなことどうでもいいや。

「18番」

ふぁー。眠い。

「18番の真谷村!」

「あっ!はい…」






一限が過ぎてもなお眠い僕だ。そんなとき、

「おい、真谷村。」

先生に話しかけられた、いや、その、なんかドキッとするよね!

そんなロマンチックなことじゃなくてだね、自分がなんか悪いことして怒られそうな感じがしてさ。あーあ、かわいい子に話しかけられたいなー。いや、そんなことはどうでもいい。

「はい?何でしょうか?かどま先生。あっ!そういえば、まどかとかあだ名が付いてましたね?そっちのほうがよかったですか?」

いや~究極にどうでもいいんだけどさ、一応。

「まどかと呼ぶな!魔法少女みたいになるだろ。私は角松だ。しっかりそう呼べ。」

この先生のあだ名はまどかだ。角松だから頭文字を三文字とってかどま、それからかわいくしようとか、どっかの誰かがそんなしょーもないことを言い出してからまどかになった。しかし、もうその年だと魔法少女じゃなくて、

「魔法三十路って感じがしますけどね。」

ゴスッ!!!

「っ~~~~~!?」

絶句した。膝の少し上あたりの弁慶の死に所って言っていいほど痛い所に先生の金属よりも硬いすねがめり込んだ。

ヤバい!なに今のただのローキックの音じゃない!足が燃えるように痛い!グラップラーパキッていう感じがした。

「発言を撤回してもらおうか?」

拳を鳴らしながらお前に拒否権はないと言わんばかりに詰め寄ってくる。

「はい、分かりました。マジ勘弁してください。」

格闘技経験者のおれがなんでビビってるんだよ。

まったく、女って怖いね。

「そんなことより、どうした真谷村、眠そうだけど?」

「いや、今ので吹っ飛びましたよ。眠気も足も。」

いやはや、こんな眠気の吹っ飛び方をするとは思ってもいなかったよ。あ~あ、かわいい女の子におはようって言われたい。

「私は朝のことを聞いているんだが?」

いや怖い怖い!目が「コロスゾ。」っていってる。いや、流石に別のこと考えてたのはバレてないよね!?そう信じたい。

ここは穏便にすませよう。

「いやー、そのー、昨日ゲームのフェスがありまして、それでその、はい。」

うわ、なんか考え込んでるぞ、この三十路!もさかして処される!?おれ処される!?

いやだって。しょうがないじゃん!?フェスだよ!?フェス!?

あなただって地元の祭り行くじゃないですかやだー。

頼むから、僕をいじめないで。

「まぁ時間を自由に使うの構わないのだが、受験生にとってゲームは毒だぞ。程々にしとけ。」

うーん。と考える表情をしながら、納得のいかない不満げな顔で不吉な笑みを浮かべ、右眉を上げながら僕はこう答えた。


「No game no life!」


ギロッ…と先生の肉体的には痛くないけど、どこかがすごく痛い、凍傷しそうなくらい冷たい目線が刺さった。どこが痛いんだろうか?心の中で確認して…心が痛い。

これは心を直接蹴られた感じがする。むしろさっきのよりこっちの方が効く。

これ以上余計なことを抜かすと、さぁゲームを始めよう。(暴力)になりかねない。てか、もう蹴られたくないし、心も痛いし。

とにかく、これには迅速な治療が必要だ。早く僕を慰めてぇ、先生!

「先生。僕に心の傷パワーパットをください。」

はぁぁ。と深いため息を吐き先生は言う。

「まぁ、人生いろんな日があるからどんな時でもがんばれ。あ~、あとぼっちから抜け出せるよう、がんばれ…。これが私からの傷パワーパットだ。ほらよ☆」

「あの、最後の余計じゃないですかねぇ。あと二回目の「がんばれ」の声のトーンおかしくないですか?」

おいおい。

傷パワーパットどころか傷口に塩。いや、

傷口に塩レベルじゃないぞこれは、傷口にデスソースレベルに傷ついたぞ。こんな思いやりのない傷パワーパットがあるなんてバンドエイドさんもビックリだぞ。

「それでは授業をがんばるんだな、私は出張だ。あと、クラスの掲示物貼っといてくれ。教卓の上にあるから。」

えぇー、僕がやるんですか、クラスの陽キャラにやらせればいいじゃないですかやだー。

「がんばります。」

「よし。頼んだぞ。」

注意。やるとはいってない。


キーンコーンカーンコーン。とチャイムは正確に時を告げる。

  





なんだかんだ言いながら、掲示物をしっかり張るおれ。

べ、べつに先生が怖いからやってる訳じゃないからね?

ホントだよ!?だって、天神ウソつかないもん。


はぁ。ゲームは毒か、


この言葉についてよく考えてみてほしい。

ゲームは毒。

学生がよく聞く言葉だ。

だがよく考えてみると、毒を取り込み、快楽を得ることは間違いではない。

大人だってタバコを吸い、タールやニコチンといった体に害を及ぼす毒といったものを体に取り込み快楽を得ている。

即ち、時に人に取って毒は必要なものともいえるだろう。

ならば、

逆説的に考えて僕のようにクラスの足を引っ張るコミュニケーション能力が乏しい、いわば毒のような存在も必要ではないのだろうか。

つまり、クラスが快楽を得るためには僕は必要なのではないか!?

いや、おれがみんなのストレスを発散するサンドバックになっているだけなのかな?

そうだとしても多分間違ってはいないはず。多分。

どうも、始めまして。犬村 ツヨシです。

まず、数多くの小説の中この小説を読んでいただき誠にありがとうございます!

一応言っておきますが、僕はぼっちではないです。ほんとですよ!?別に学生してるとき端っこで小説ばっか読んでる訳じゃないですよ。

いつも一緒に遊んでいたはずだったメンバーがゲーセンで遊んでたときを見た時はそれはもう………いや!?僕はぼっちじゃありませんよ!?

ゴホンゴホン………。

はい、

お察しくだされ(*・ω・)ノ

初の小説投稿ですが、語彙力が低いと改めて感じました。きっと寒さのせいでしょうね、そうだと信じたい。もしご指摘したい点がありましたらご自由に言ってください!多分なに言われてもうれしいです。言われたら心がマックスパワーになります。まぁ今後とも、投稿していくと思うので気が向けば見てくれるとありがたいです。

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