始まり⑨ やっと「始まり」が終わります。
どうも、今回は書き方を変えてみました。
会話文から書いて、あとから情景描写(笑)や、心情(雑)を入れてみました。
なので、会話が多めなのです。すみませんですです。
それでは、楽しんで読んでいただけたら幸いです。
始まり、終わります。(意味わかんねえ)
というわけで家に帰宅をしようとしたのだが、玄関の前には予想外の人物が立っていた。
その少女はこちらに気付くと、「あ、了君です。」そういって小走りにこちらへやってくる。
「了君、今夜は泊めてくださいです。」
「嫌です。」
「即答です!!しかも普通に嫌そうです!?」
「事情を話せ、事情を。」
「事情です?事情なんてありませんです、強いて言うなら気分です?」
それが当たり前のかの様に首をかしげながら言う。
「よし、帰れ。家には入れんぞ。さぁ、帰った帰った。」
「冷たいです!?」
「death、deathうるさいな。帰れ。」
「いやいやいやいや!?そういう意味じゃないですし、これがキャラなのです、、、」
メタい話になってきたため、そろそろ家に入れてやることにした。
「やっぱり広いですね~。」
少女は家の中を見回しながらそう言う。
別段大きくはないと思うのだが、やはり一般的な目で見ると大きいようで、よく同じ感想を聞く。
「そうだろ?俺ら二人には広すぎるくらいなんだけどな。普段は親もいないし。」
「ところで、その紅葉ちゃんはどうしたのですか?先ほどから何もしゃべりませんです?」
そういって話しているときからずっと背中におぶっている、妹を覗き込みながら言った。
「あ、いや普通に寝てるだけだよ。ちょっとはしゃぎすぎてね。」
「そうなのですか。そろそろ本題なのです。了君、そろそろ教えてくれませんか。」
「・・・何をだ?」
「それはもちろん、あなたの家族のことに決まってるじゃないですか。鈴花さんは騙せても私はだませませんよ?」
「うん?俺はそんな隠し事なんてないが?ま、茶でも出すわ。座って待っててくれるか?」
「いえ、いいです。話を真面目に聞いてください。何度言わせるつもりですか、もう待てませんよ。」
「だから何を!」
少女の的を射た言葉に、らしくもなく、声を荒げてしまう。
「あなたの、あなたの家族のことに決まってるじゃないですか!なんで、なんで周りを頼ってくれないのですか!!」
「ッ!・・・。」
「言ってくれますか?」
「いや、少し待ってくれ。もう少しで心の整理がつくから・・・さ。」
「そういって毎回はぐらかして、自分だけで背負いこんでまた壊れるつもりですか?そんなのでは鈴花さんに顔向けできませんよ。」
いつになく、真面目な表情をした、少女はそう詰め寄ってきた。
それは、いつもふざけているその少女には・・・少し失礼だが不向きな顔だった。
結局は少女に押されてしまう。
「・・・あぁ、分かった話すよ。話せばいいんだろ。」
ヤケクソ気味に言った。
「そうです。話せばいいのです。ですです。」
少女はいつものキャラクターに戻る。
心の底からあたたくなる、優しい笑顔。この少女に何回救われたことだろう。
鈴花にも、この少女にも一生をかけても返せないほどの回数助けてもらっている。
「話す・・・話すが、余計な同情はやめてくれよ?」
「そんなのは当然です。何のための一年前なのですか。」
「はは・・・お前、変わったな。」
「むしろ了君は退化したのではないのです?昔はそれはもう勇敢で恰好よかったですよ?」
「勇敢と無謀をはき違えるほど馬鹿じゃなかったと思うけどなぁ・・・。」
「いえ、馬鹿でした、です。」
「うわっひどっ!?」
「ふふっ・・・やっぱりこうやっているときが一番楽しいですね。」
「ここに鈴花がいれば昔の再現だな。」
「居ますですよ?」
「は?」
「先ほどからそちらのドアの奥にいらっしゃいますですよ?」
「いつごろから?」
「最初から。」
「ええええぇぇぇぇぇえええええぇぇえええええええ・・・。」
つまりはすべてを聞かれていたことになる。やべえすっげえ恥ずかしい・・・。
そこでようやく出てきた鈴花がため息をつきながら言う。
「あんた、さっきからぐずぐずしてんじゃないわよ。あんたはもっとお気楽キャラでしょう?能天気でしょう?」
「え!?俺ってそんなキャラだったの!?」
「あら?違ったかしら?愚かで浅はかでお人好しのくせに恰好ばかりつける馬鹿じゃない。違うというの?」
「め、滅相もございません・・・。」
「とにかく、別にあんたは話さなくていいわよ。いずれ、本当に整理できた時にしなさい。生半可に覚悟決めんじゃないわよ。」
「「えぇ!?」」
さ、さっき言うと決めたはずなのに・・・。相変わらず、絶対君主だもんなぁ・・・この中じゃ。
それでも、彼女の強引な優しさには感謝する。正直言うと、まだ話せる精神状態ではないのだ。
「それに、読者もついてこれないでしょ。伏線よ、伏線。」
「「!?」」
「あ、いや、今のは無しで。そろそろご飯食べましょ。」
「え、俺さっき食べましたけど。」
「それはちょうど良かったわ。愛佳、お腹減ってるでしょう?」
そういって少女、中居 愛佳に問いかける。何やら嫌な予感がするぞ・・・
「はい、お腹減りましたです。」
「よし、じゃあ了、あとは分かるわよね?」
「い、嫌だ!なんで俺は食わないのに飯を作らねばならんのだ!!」
「わかるわよね?(ニッコォ)」
まるで、天使のような満面の笑み。隣にいる、愛佳が「ひっ!?」と小さく声を上げる。
もちろん、その笑みは本当の意味で笑っているわけではない。
「わ、わかりました・・・。善処させていただきます。」
「善処?あんたの手料理に決まってるでしょ?はやく作りなさいよ。」
おまわりさーん・・・家に勝手に上がっているうえに横暴をする女の人がいるよぅ、、、。
「何沈んだ顔してんのよ。あんたの取り柄それだけでしょ?」
「今、ふと思ったけど今日の俺の扱いひどくない!?」
「はいはい、気のせいよ気のせい。」
「・・・」
無言で料理の準備を始める。正直言って、本当に助かった。鈴花の優しさに少し感動した。うん。本当に感動した。嘘じゃないよ!?
どうでしたか?なんだか、いきなりシリアスになりましたが、どうにか続けていく予定なのでよろしくお願いします。強引すぎねぇ?うっわ何こいつ文章力ねぇわwwwって思ったそこのあなた。
大正解です。間違っていません。ただ、言い訳させていただきますと、まえがきに書いている、書き方を変えたというのが大きいですね。これからも会話が多めになると思いますが、慣れるようにがんばるので、お願いします。
それでは、また次の話で。