第一章 始まり ③
第3回目です。俺クロです。
お楽しみいただけるようにがんばりました。
もしよろしければ評価をお願いします。
―映画館内飲食店 レストラン 午後 6時15分 ―
食事をするため、レストランへ移動することにした。
そして食事中、鈴花が「ちょっとお花摘みに。」と言い席を外した。
暇であったため、何気なく店内を見回していると、二つテーブルを挟んだ向かい側に
とある見知った少女の顔があった。その少女は俺に気付き、さり気なさを装って話しかけてきた
「あれぇ?なんであなたがいるんでしょうかねーです?」
目が泳いでいる。空中を泳ぎまくっている。
「まさかとは思うが、ついてきたのではあるまいな?」
「えっと・・・その・・・そうです!!私は映画が見たくなったので見に来たのです!!」
思いっきり嘘だった。明らかに思いつきである。
「それ、思いっきり今、思いついただろう?さっさと白状しやがれ。」
「嫌です!!尾行をしてきたなんて絶対に言わないです!!」
と、言った直後自分の失態を悟ったようだ。前からわかっていたが本物の天然バカだった。
予想以上に面白い。
「尾行がなんだって?よく聞こえなかったな。もう一度頼めるか?」
追い打ちをかけるように言う。そうすると少女は目じりに涙をため、拗ねたようにつぶやいた。
「イジワル・・・」
ちょうどその時、鈴花が帰ってきた。
少しにやけた顔で泣いてる女の子の前に立っている俺の図。
さて、鈴花はこの状況をどうとらえるのでしょうか。
「あんた、何やってんの?」
「この人にいじめられたんです!!この人最低です!!」
あれ?この状況やばくね。釈明をはかろう。
「いや、これはちょっと事情が―――――」
「本当、あんた最低ねっ!!ちょっと地獄に旅行をしてきなさい!!」
といい、回し蹴りが男の急所にクリーンヒットする。
「そんな・・・理不尽な・・・」
そして俺の意識は暗闇へと落ちて行った。
お楽しみいただけましたでしょうか?
まだまだ初心者なのでよろしくお願いします。