第一章 始まり ②
第2回目の投稿です。
一気にたくさん投稿するのではなく少しずつ
あげていくのでよろしくです。
― 4月20日 午後6時 映画館前玄関 ―
「お前が来たかったのって・・・映画?」
俺は正直驚いた。あの鈴花が映画・・・だと!?
「あんた、失礼なこと考えてるでしょ。」
「いや、そそそんなことはないぞぞぞぞ?」
「あはは、焦ってるのバレバレだって。」
と言いながら映画館の中へと入っていった。
今日はなぜかしら鈴花の機嫌がいい。正直、助かった。
「んで、何を見るつもりなんだ?」
「それはもちろん、アニメが劇場化されたから見に来たのよ」
「あぁ、最近、劇場化した魔法少女(物理)が魔女倒すやつか。」
「うん、そうよ。」
鈴花っぽい感じのチョイスだった。最後は無限ループのバッドエンドで終わるアレである。
にしてももうちょっと女っぽくしてくれないかな・・・。
なんていうのは本人に失礼か。
「開演まであと1時間半もあるぞ?」
「わかってる。そこら辺の時間の使い方は考えてきたわ。」
といい、タイムスケジュールの書かれた紙を差し出してくる。
「ふむ・・・。今から食事というのも悪くないな。」
「親には連絡してるわよね?」
「そこらへんは放任主義だから大丈夫だ。」
実際。俺の家は放任主義であり、父親も母親も夜遅くまで仕事で帰ってこない。
だから、無駄に家事スキルが上がったりすることで女子力があがるのが悩みである。
「これ、小6の時に言ってなかったっけ?」
「確かに、言ってたわね。忘れてたわ。」
「まぁ、こんなところで話してもつまらないから食事しにこうか。」
という感じで鈴花と俺は近くにあったバイキング形式レストランで暇をつぶすことにした。
最後まで見ていただきありがとうございました。
俺クロはどうでしたか?
お楽しみいただけたのならば光栄です。