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七夜

彩花の所属する魔神組織

十六夜【いざよい】


「んでソイツがあやを助けてくれたんか?」

ゴッツイオッサンが言った。

「うん、そうだよ多助【たすけ】おじさん」

彩花が言った。

「でも彩花ちゃんをそこまで追い込む奴が居たなんてね」

グラマーなお姉さんが言った。

「月子【つきこ】ねーさん!今日はまだ飲んでないんだ」

彩花が言った。

「いや〜ね、そんないつも飲んでないわよ」

月子が言った。

「で誰だったんだ?」

多助が聞く。

「凱鬼だわよ、アイツともう一人変態が居たな」

球根が言った。

「んだと!変態だと!彩花大丈夫か!何もされてないか!」

多助が叫んだ。

「っせーな、オヤッサン少し静かにしろよ」

奥から男が出てくる。

「おお!修一起きたか?聞いてくれ!彩花が変態に襲われたんだ!黙ってられっかよ」

多助は叫んだ。

「…」

修一は彩花を見た。

「うちの姫はそんなヤワじゃねーだろ?

んで何があった?」

修一が訪ねる。

「だから変態がだな!」

「オヤジ少し黙りなさい」

月子が多助を制した。

夜の事を話す彩花。

「ふーん、凱鬼が出てきたか…」

修一が言った。

「そうなんだぁ〜最近あっちの人達は本腰入れてきたみたい」

彩花が言った。

修一は彩花の頭に手を置いて言った。

「よく頑張ったな、生きて帰ってきてくれてよかった…」

修一は言った。

「修君…ありがと」

彩花は照れくさそうに言った。

「あっ、あや〜照れてる?可愛♪」

月子は言った。

「月ねーさん!」

彩花は大きな声を出した。「…しかし、戦鬼錬磨…どっかで聞いた名前だな、

だが姫を救ってくれたのも事実か…とりあえずは感謝かな?

話の内容では問題もなさそうだしな」

彩花と月子を気にしないで言った。

「まぁ確かに問題はないな…今の所はだけどね」

球根は言った。

「ああ、キュー居たのか?早く言えよ、びっくりすんだろ?」

修一は言った。

「何言ってんのよ?最初からわかってた癖にさ〜

あとキューはやめろって言ってるわさ」

球根は言った。

「で?キュー的にはどうなんだ、その男?」

修一は訪ねた。

「危険だわさ、アイツ退魔の匂いと魔の匂いの両方のを感じたわよ

あとキューはやめろっ!」球根は自分の感想を言った。

「キューが言ってる事が本当なら、ソイツは古の退魔師か…同類さんかよ、面倒にならなきゃいいけどな…」

修一が言った。

「…お前わざとだろ?全く本当におかしな奴だ」

球根はため息をはく。

「後は何かあんのか?」

修一が訪ねた。

「ん〜そうだな、錬磨からは微かに獣の匂いがしたような〜、それにアタシもリンク出来そうな…おかしな奴だった」

球根は言った。

「…今おかしいのはお前だけどな…

キューが惹かれたのなら、獣使いって訳じゃないな…召喚師…まさかな、だが可能性は考えておくか」

修一は言った。

「オイ!シュウよ!召喚師ってなんだよ?オレは聞いたことねーぞ」

多助が言った。

「ん?ああ、まぁ普通は知らないよな…俺もそうだが古い退魔の血の者はさ、ソイツ自身はなんの力もない。魔神の力を使い、初めて能力解放に至る」

そこまで言った。

いつの間にか月子と彩花も聞いていた。

「じゃあ修君のディアボロスも力の発動のきっかけなの?」

彩花が言った。

「ああ、姫の言う通りだな、ディアボロスは俺の力だ…でも人は万能ではない、どんな魔神の力も使える訳ではない、自分自身に適合しなければ力は半減…発動しない場合もある」

修一は言った。

「それは厄介だね〜私達魔神使いは契約によって力を与えられるから、相性はあまり関係ないみたいだし」月子が言った。

「…その変わりに魔神使いは人を捨てる…

退魔師は人として魔神の力だけを取り出すためいろいろやったみたいたがね…

それと別に全ての魔神から力を取り出す事が出来る、そんな人間を召喚師とよんだらしい…」

修一は言った。

「レン君がその召喚師なの?」

彩花は訪ねた。

「さぁね、俺はソイツに会ってないしわからない…まぁ可能性は低いだろうがね」

修一は答えた。

「何でよ、いたら便利でしょ?」

月子が言った。

「…だからだよ、そんなとんでも能力は人の域を超えている…居たとしても長くないよ、残念だかね

ソイツらがたどり着く所は何処にもない…壊れて行くだけだ」

修一は言った。

一同は静まりかえる。

「…まぁ、なんだ?当面の問題は政府と魔式【ましき】使いだな」

沈黙に耐えられず多助が切り出した。

「そもそも政府が真面目になっちゃったのは魔式使いのせいなのに、なんでこっちまで巻き添え食わなきゃいけないのよ」

月子も続く。

「まぁ性質的には一緒だからな」

多助は言った。

「でも、そもそも魔式使いと魔神使いは何が違うの?修は元政府側だから説明とかなかったの?」

月子が言った。

「ん?違いね、そうだな魔神使いは契約者を尊重し使い手の考え方次第だか…魔式使いは魔の言いなりに動く、言わば人形だな、

まぁ結果、人の敵に回る事が多い典型的魔だな…」

修一の説明。

「ん〜簡単に言うと悪い人達って事かな?」

彩花は言った。

「魔式達はアタシ達魔神と違って人間の意思なんて考えない、むしろ憑依したって感じが近いんだわよ」

球根は言った。

「…それに低級の魔式は意志がなく、破壊行動や快楽を求めさ迷う悪鬼と成り果てる事が多いのも事実だ」修一は説明を捕捉した。



その頃凱鬼は

「っの、今日の俺は優しくないぜ!」

悪鬼の一体を切り伏せる凱鬼。

「わお!凱鬼さん、今日はノリノリですね」

飛遠は言った。

「ザコにかまっちゃいられないだろ?いつまでもよ」凱鬼は言うとまた一体の悪鬼を切り伏せる。

「そうですね、では僕も!」飛遠は構える。

「遠ちゃん!こいつらは俺がやる!少し離れろ!」

凱鬼が言った。

「!あれをやるんですね?理解」

飛遠は飛び退いた。

「てめーら数ばっかで鬱陶しいんだって!」

凱鬼が身を低く構え直す。「総魔式、鎌鼬!」

無数の風の刃が悪鬼達を切る。

「相変わらず半端ないっすね」

飛遠が言った。

「まーな、見てるのが遠ちゃんじゃなくて、可愛い子なら今の六倍はいけんぜ」凱鬼が誇らしげに言った。「なんです?その曖昧な数字、今の六倍だったらその可愛い子も真っ二つですよ」

飛遠は言った。

「それじゃ俺は悲劇のヒーローか?」

凱鬼は泣いた。

「自分でやったのに悲劇も何もないでしょ?ただの人殺しですよ?バカですか?って感じです」

飛遠は言った。

「遠ちゃん、酷いよ」

落ち込む凱鬼。

「安心してください凱鬼さんについてくる女なんてそうそう居ませんから」

飛遠は言った。


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