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六夜

春枝帰る。

ドアを閉め居間へ向かう錬磨。

「なっさけねーのなお前…春枝が可哀想だ」

そこには復活した凱鬼があぐらをかいて座っていた。「はぁ?何言ってんだ?

本当に壊れちまったのか?」

錬磨は言った。

「ちげーよ!錬磨さぁ〜春枝少し悲しそうだっぞ?」凱鬼は言った。

「お前がでかくなったのは図体と態度だけか?」

凱鬼は続けて言った。

「んだよ?何が言いてーんだ?」

錬磨が言った。

「お前、春枝にチューもしてやらないわけ?

ったく何の為に俺が寝てたんだよ」

凱鬼は言った。

「…別にいいだろ!てめえに何の関係があんだよ」

錬磨は言った。

「まぁ〜関係ねーけどな」

凱鬼は失笑しながら言った。

「なんだよ?煮え切らないな」

「いや、なんでもねーよ」

(お前も戻ってきたんだし、とりあえずはあやちゃんに感謝かな)

凱鬼はそう思った。

「さて、と」

凱鬼は立ち上がる。

「ん?お前も帰んの?久々に会ったのに残念だな」

錬磨は言った。

「ああ、まぁこれからはちょくちょくくるよ、

…それにお前病人だろ?さっさと寝ろよ」

凱鬼は言った。

「そうだな、悪いな気使わせちまってさ」

錬磨は答える。

「じゃあな、今日はいきなりで2人の邪魔しちまったからな次は連絡するよ」

いやらしい笑顔で凱鬼は言う。

「うっせ!さっさと帰っちまえよ」

錬磨が言う。

「おう、またな〜」

片手を上げで、玄関を出ていく凱鬼。


少し離れた所に人影。

「なんだよ、あいつ普通に帰ってるよ」

女の声

「結局、その程度の男だって事だろ?あの弟君はよ」男の声。

「じゃ〜あ、あちし達で殺っちゃう?」

唇に指を当てて女が言った。

「それも面白いかもな、なぁ兄貴!」

男は凱鬼をじっと見据えている男に声をかけた。

「…」

凱鬼を見たまま黙っている男。

「おい!兄貴ってば、聞いてんのか?」

問いかける男。

「お兄ちゃんが聞いてないなら殺っちゃっていいって事じゃないの〜」

女がぴょんと立ち上がる。「待て…もう少し泳がす。」凱鬼を見ながら男は言う。「何でよ?」

不満そうに女が言う。

男は2人の居る方に向き直る。

「…あれはいい餌になりそうだ…」

男は言う。

「あーそういう事、なるほど、流石兄貴だそっちの方が面白い」

2人は頷きあう。


「…」

(見られてる…かな?

信用ないね〜俺も…

さて、問題はどこの部隊かだ…)

凱鬼は考えながら、自然に歩く。

(厄介な奴らだな…気配だけわざとらしく出しやがる癖に実体は掴ませね〜…暗部か?

っとに厄介だ)

しかし仕掛ける気配もなかったので凱鬼は帰宅する。


同日錬磨と別れた彩花。

「…これで、よかったんだよね?レン君はまだ戻れる場所あるんだもんね?」

彩花は呟く。

「そうだよ、彩花、これでよかったんだよ…」

球根は優しく言う。

「うん、私達の都合で戦いに巻き込む訳にいかないもんね?

…でもね、私嬉しかったんだよ?人違うって言ってもレン君は全然変わんないだもん、ちゃんと理解できてなかっただけかもしれないけど…レン君は普通に接してくれた」

彩花は照れくさそうに話す。

「うーん、まぁ〜悪い奴じゃあなかったけど、アタシは心配でもあったんだよ?」

球根は言った。

「?ああそっか、レン君は退魔の血を引いてるって言ってたもんね」

彩花は言う。

「そうだよ、アイツは退魔の血を引いてる、しかもかなり古く濃い血だね」

球根は言った。

「退魔師は本来は殺しておくべきなんだけど…アイツは彩花の恩人だからね〜

まっアイツ位なら敵に回っても問題ないからね♪」

球根は言った。

「そうでもないかもよ?今は問題ないけど…後々はわからないよ?」

彩花はムキになって言った。

「ん〜じゃあ殺しておく?」球根は言った。

「球ちゃん、ダメだよ?そんな事したら絶交だからね」

彩花はウインクした。

「それは困るね

…でも彩花、退魔師とアタシ達は本来馴れ合う事は難しいよ?

アタシの記憶でもそんな変わり者はアイツ1人だよ」

球根は言う。

「ああ、修君?確かに変わり者だね」

彩花は可笑しそうに言う。「あのバカは、なんなんだろね?

力だけで言えば一級品、

あの零日とまともにやり合うなんてバカやるのはアイツ位だよ」

球根は言う。

「でも助かってるよ?彼が来てから負けムードでビリビリの雰囲気なくなったもん」

彩花は言う。

「…確かに、まぁ役に立たない事も無いけど」

球根はつまらなそうに言った。

「クスッ、球ちゃんいつもからかわれてんもんね♪

でも嫌いじゃないでしょ?」

彩花は言う。

「キライだよ、あんなのアタシの好みじゃないわよ、だいたい精霊をからかうってどんな奴だよ! 」

球根は興奮気味に言った。「まぁ〜でも楽しそうだよ?修君があんな楽しそうなの球ちゃんと遊んでる時だけだよ?」

彩花は言った。

「…

はぁ、帰るよ彩花?夜は本部行かなきゃいかないしね」

球根は諦めて言った。


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