十九夜
しばらく退魔はおやすみします。
すみません!
ガンダムは引き続き載せて行きたいと思ってます。
食事の準備中
「ねぇ、あや?」
月子は話しかけた。
「なぁに?月ねーさん?」
彩花は聞き返す。
「あんたさ、えっと錬磨君だったわよね?彼とどうなりたいの?」
月子は聞いた。
「どうって、何が?」
彩花は味見をしながら聞き返す。
「だから、好きなのかって聞いてんのよ?付き合うとかさ、そういう気あるの?」
月子ははっきり言った。
「やだ、もうまたそういう話し?私よくわからないよ…それにれん君は彼女いるって言ってたし…」
少し俯きながら彩花が言う。
「まったく何もないのに、そんな顔にならないわよ」月子は呟いた。
別室で男三人。
「よう兄ちゃん!お前さんの能力ってなんなんだ?」多助は率直に聞く。
「能力って、退魔のか?
正直わかんねー」
錬磨は言った。
「なんかねーのか?
お前さんは何か変わった事ないのか?
あやの話しじゃ一回力を使ったらしいじゃないか?」多助は聞いた。
「…そうらしいけど…覚えてねーんだよ」
錬磨は言った。
「覚えてないって、難儀な奴だなお前さんも、なぁシュウよ?」
多助は修一を見た。
「…どっちにしろ、此所に残るなら…戦鬼には強くなってもらわなきゃ困る…
すぐにでもな…」
修一は言った。
「んな、いきなりあんたらのようになれるようなら苦労しないぜ」
錬磨は言った。
「…ああ、まぁ普通の奴ならな…
…気にするな、人間はいつか死ぬんだ…弱いままなら死期が早まるだけだ、
それだけの事だ」
修一は言った。
「死ぬだけって、
死んだら終わりだろ?なんなんだよ、アンタは」
錬磨は言う。
「…無意味に生き残るよりよっぽどいい…
まぁ死にたくないなら強くなればいいってね…それだけの事を言ったまでだよ」修一はタバコに火をつけ、錬磨にタバコの箱を渡した。
「あ、うん、サンキュー…」口を閉じる錬磨。
暗部にて。
「天夢よ、主等の処分の事じゃが…主の死罪で話しがついた」
霧怨は言う。
「そうですか…俺は死ぬんですね、
他の者達の処分はいかようになりましたか?」
天夢は言った。
「頭である主を殺す…これで終わりじゃ」
霧怨は言った。
「ありがとうございます」
天夢は頭を下げる。
「…潔し、それゆえに惜しい、主をただ殺すにはな…」
霧怨は天夢の顔を覗く。
「フム、天夢よ主はまだ死ぬには惜しい…どうせ死ぬならば道連れは多い方が良いと思わぬか?」
霧怨は聞いた。
「俺に最後の花道をくれるのですか?」
天夢は言う。
「…ゆけ!後悔、未練なく己を殺しにゆけ」
霧怨は言う。
天夢は一礼し戦場に足を向ける。
別室では天夢の部下達の無惨な死体があった。
そのなかで、麗羅と剛がにらみ合いをする。
彼らの処分は最後の一人になるまで密室での殺し合いという余りにも非道なものだった。
「アハ♪やっぱりのこったのは剛兄ちゃんか、できれば死んでて欲しかったな」麗羅は言う。
「麗羅…まさかてめえとこうなるとはな…」
剛は麗羅に近く。
「アハハ♪感傷的になってる暇ないよ〜剛兄ちゃん!」
麗羅は構える。
鉄の糸を放つ、剛は斧で切り裂きながら進む。
「さっすが剛兄ちゃん!強いや!アハハ♪…頭にくるなぁ〜もう!」
2人の戦いは続いた。
一方天夢は。
「消えなさい!!」
天夢は魔式使いを次々に切り裂いていく。
「まったく、アンタ頑張り過ぎだと思うけど…」
飛遠は言った。
「…暗部のあんたが何で表の仕事してんだ?」
凱鬼が聞いた。
「貴方達に関係ありませんよ、邪魔するならば殺しますよ?」
天夢は言った。
飛遠は天夢にカードを投げようとしたが、凱鬼が止める。
「…ここは任せていいんだな?」
凱鬼が聞いた。
天夢は黙って頷く。
凱鬼は飛遠を連れてその場から去る。
「…あいつ覚悟してる目だった、
邪魔はできないよな〜やっぱり男としては」
凱鬼が呟いた。
「はぁ〜凱鬼さんもお人好し過ぎますよ」