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十五夜

政府側

零日を連れて戻る封魔。

「珍しいけどなんの用事?」零日は聞いた。

「さて、私は貴方を連れて来るように仰せつけられただけですので…」

封魔は言った。

「ふーん、そうなんだ、しかし魔姫に会うのも久々だな〜こんな近くで働いているのにな〜」

零日は言った。

「魔姫様ですよ零日殿」

封魔は言った。

「相変わらずだね封魔は」

零日は言う。

「貴方に言われたくはないですね…」

魔姫の部屋の前に来た2人、部屋の前には雪音が立っていた。

「雪何やってんだよ?こんな所で」

零日は言った。

「…こんな所?零日殿そんな言い方はいけませんね

それより雪音殿はなぜここに?」

封魔は聞いた。

「こんにちは、封魔君

私も呼び出されたのだけども…零日がくるまでここに居るように言われたのよ」雪音は答えた。

「…左様ですか、確かめます少々お待ちください…」封魔は言った。

「雪も呼ばれたのか〜仲良し四人組復活だな」

零日は言った。

「変わってないのはあなただけだけどね?」

雪音は言った。

「ひでー言われ様だ、俺だって日々成長してるよ〜」零日は言った。

「あら〜?その割には変わってるようには見えないけど」

雪音は言った。

雪音と零日のやり取り。

「お待たせ致しました。

確認がとれましたので、御二人とも中へ…」

中へ入る3人。

「よく来てくれました2人とも、なかなか会えなくなって寂しかったです」

魔姫は言った。

「お久しぶりです魔姫様…元気ですか?」

雪音は言った。

「やめてよユキ、私は私だよ…気持ちは変わってない友達なのですから」

魔姫は言った。

「そーだよな!俺達は友達だ、久しぶりだな魔姫!」零日は言った。

「お久しぶりですレイ、活躍聞いています流石ですね」

魔姫は答えた。

「魔姫様…お戯れはその辺で」

封魔は口を挟む。

「…貴方はずいぶんと変わってしまいましたね、封魔…私のせい…戻る事はできないのですか?」

魔姫は俯く。

「心配すんなよ、こいつはなんだかんだで俺等とつるんでるんだ、友達って事だろ?なぁ封魔」

零日は言った。

「…」

封魔は答えない。

「では…先ずは連絡の不備を詫びます。先の戦いは暗部に所属する者が独断的に行動した結果あの様な事態を起こしました」

魔姫は話し始めた。

「暗部にはしばらくの間、動きを控える様に伝えてあります」

魔姫は言った。

「そっか、んで〜何か問題があって俺たちを呼んだんだ?」

零日は言った。

「暗部が相手じゃ私達では動き様はないでしょ?」

雪音も言った。

「2人は人質の事はなんて聞いていますか?」

魔姫は聞いた。

「人質?政府側で保護したっていう報告は受けているけど…まさか!」

雪音は魔姫を見る。

頷く魔姫。

「人質は魔神使いに拐われた模様です」

魔姫は言った。

「拐われただと?でも一体なんで?そもそも一般人の人質ってのがおかしいだろ」

零日は言った。

「家族…友達、彼らの関係は、今のところ不明らしいのですけど…魔神使いの主力はあの十六夜だとの情報もあり、御二人に知らせなくてはならないと思いまして」

魔姫は言った。

「十六夜…面倒な奴らが動いたもんだな〜」

零日は言った。

「なぁ雪、この間十六夜のお姫様と凱鬼達やり合ったんだよな?」

零日は聞いた。

「そう、ね一度確認してみるのがいいかも…まともに話すかわからないけれど」雪音は流し目で零日を見る。

「なんだよ?凱は素直だぜ?ちゃんと話すだろ?」

零日は言った。

「弟バカ?初めて見たわね」雪音は言った。

「御二人は相も変わらず仲良しですね?」

魔姫は言う。

「仲良し?はぁ〜やめてよ、私にも選ぶ権利はあるから」

雪音は冷静に言った。

「ひでーなー、俺は雪の事好きなんだけどなぁ」

零日は言った。

「ハイハイそれはどうもありがとう、生まれ変わったらもう一度言ってちょうだい」

雪音は切り捨てた。

「そんな言い合えるのは仲良しだからですよ?

それにユキ?来世でも零日君に会うつもりなんですね?」

魔姫は言った。

「…!会わないわよ!」

雪音は言った。

「良かったわね、零日君、雪もまんざらでもなさそうですよ?」

少し笑いながら魔姫は言った。

「うーん俺は今すぐでもいいんだけどね」

零日は言う。

「魔姫様…そろそろお時間です。

御二人に退出願います」

封魔は言った。

「…残念ですね、楽しい時間は続かないものなのですね」

魔姫は俯く。

「んな顔すんじゃねーよ?会いたくなったら特権でも何でも使って呼び出してくれよ?仕事中でも駆けつけるぜ」

零日は言う。

「それですから零日君は呼び出しできないのですよ?まぁ嬉しく感じる事には間違いはないのですけどね」魔姫は言う。

「っとにバカね貴方は、

でもマキこいつの言った事も少しは聞いていいわよ?だって友達、だからね」

雪音も言った。

「それではお引き取りを」

封魔は言う。

ドアに向かう2人。

零日は封魔の耳元で言った。

「魔姫の事頼んだぜ…」

封魔は頭を下げる。


ドアを出る2人

「なーに話したのよ封魔君と」

雪音が尋ねた。

「男同士の約束だ」

零日は言う。

「キモッ…

まぁいいやとりあえずは情報収集からね?

じゃあ何かあったら連絡するわ」

雪音と零日は逆方向へ移動した。


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