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十二夜

戦いの幕開け!錬磨の力が明かされていく

「レン君!大丈夫?何もされてない?」

彩花は問いかけた。

「あんた…誰だ?」

(なんだ、俺はこの女を知ってる?)

錬磨は彩花の顔を見る。

「心配しないで、今降ろしてあげるから」

彩花は麗羅の糸をほどいていく。

「…すまない、手間かけるな」

錬磨は言った。

「気にしないで…原因は私にあるみたいだもん…」

消え入りそうな声で答えた。

「しかし、まったく世話のかかる奴だわさ」

球根が出てくる。

「…!お前は?人形、じゃねーよな?」

錬磨は言った。

「なんだ小僧、我がそんなにも珍しいか?」

球根が言った。

「いや、珍しいだろ?普通」錬磨は言った。

「まったくもって失礼な小僧だ」

球根が言う。

「…姫、ちょっとどいてな」修一は言った。

「あ、あんたはさっきの?」錬磨は問いかけた。

「黙ってろ、舌噛むぞ?」

修一は言った。

ナイフを構える。

「えっ、ちょっと待て、お前…」

言葉の途中で修一は糸を切りさく。

錬磨の体がふらつく。

彩花は支える。

「悪い、助かった」

錬磨は言った。

「気にしないで、レン君」

彩花は言う。

「おう!あや!それがオマエさんの王子様か?」

多助が声をかける。

「こっの〜バカオヤジ!ちょっとは雰囲気読みなさい!!」

月子が言った。

「な、なんだよ?あやの王子様だぞ気になるだろうが」

多助は言う。

「はぁ〜少しはそこのアホを見習いなさいな」

月子は修一を見る。

タバコに火を着ける修一。「なんだよ?タバコ吸えばいいのか?」

多助は的外れな事を言った。

「おバカは黙ってなさいな」月子はため息交じりに言った。

「でも、ホント無事でよかったよ〜」

彩花は涙目で言った。

「手伝ってくれた奴らにも後で礼をしなきゃな」

多助は月子に言う。

「そうね、パーティーでも開く?」

月子は笑う。

顔を見渡す錬磨。

「あんた達、何者だ?」

錬磨は問いかけた。

「今のあんたに何を言っても無駄だわさ、でも巻き込まれてしまったのなら全て話す方がいいのかもしれないわさ」

球根が彩花を見る。

「…」

彩花は黙る。

「話せよ?覚悟ならある!」錬磨は言う。

錬磨の喉元にナイフがくる。

「…な、何を」

錬磨は震えた。

「覚悟…ね」

くわえタバコで修一は言う。

「修君!何してんの?レン君は普通の人よ」

彩花は叫ぶ。

「…姫、普通じゃ困るんだよ…こっち側にくるなら、ね」

修一は言う。

「シュウ!」

月子は止めようとする。

多助は月子を止める。

「退魔のことなら奴に任せておくんだ」

多助は言う。

「時期尚早か…」

ナイフを引く修一。

「レン君!」

錬磨を支える彩花。

錬磨は緊張のあまり気を失う。

「とりあえずアジトに戻るか?」

多助は言って、ジ・アースを呼ぶ。


(汝、何を怯える?)

(怯えた?ざけんな驚いただけだ)

(汝、恐怖を認め受け入れよ)

(怖がっちゃいねーよ)

(我を受け入れよ)

(…)



アジトで


「何であんた一人で行ったのよ?」

月子は言う。

「ん…何だよ急に?」

修一は言った。

修一の肩に手をおく多助。「つまりよ〜ツキはオマエさんが心配だってんだろ?」

多助が言う。

「…そうなのか?」

修一は首を傾げた。

「違うわよ!何でそうなんの?バカじゃないの」

月子は言った。

「…違うってさ」

修一は言う。

「…バカ!」

月子は彩花の方へ向かう。「はぁ〜バカだねオマエさんは」

多助が言う。

「…いいんだよ、あれで」

修一は言う。

「わざとか…修、オマエさんホントバカだよ」

多助と修一も彩花の方へ向かう。


(お前は俺に力をくれるのか?あいつらみたいな!) (否、我は汝の力の一部、汝が我が力の源)

(俺に力が?)

(我は汝の力の基礎、力そのものは汝にあり)

(俺に、力が?なんの?)

(汝、退魔の血を引きし召還せし者)

(召還?呼び出すって事か?)

(召還師なる汝は魔の者から力を引き出し力に変化させられる)

(召還師?)

(受け入れよ汝は選択の時に立たされた)


目が覚める錬磨。

「ったく、また知らない所かよ…」

錬磨は呟いた。

「レン君?レン君!起きたの!はぁ〜よかったよ〜」彩花が錬磨を覗き込む。

「ちょっ、近いよあんた」

錬磨は言った。

「だって、だって!レン君が起きたんだもん!」

彩花が言う。

「んだよ?何であんたそんなに馴れ馴れしいんだよ?」

錬磨は言った。


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