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そいつは栞にとんでもない物をはさむ奴だった

作者: 黒楓
掲載日:2023/01/26

今日も下品です。



スミマセン<m(__)m>





「何度も聞いて悪いんだけど…ホントにいいの?」


「神代君がいいの!」


「言っちゃっ悪いけどアイツ完全に名前負け…つうか“DQNネ”だよ!『神代聖也(かみしろせいや)』なんてマンガだよ!」


「『名は体を表す』だよ!! (あずさ)は分かってない!! まあ分かられたら…私が困るんだけど…」



『名は体を表す』と言うのならそれは…今、私の目の前で頬を染めている『綾野小町(あやのこまち)』の方だ!!


この才色兼備のクラス一の美少女が聖也への恋に躓くなんて!!


余りにも悲惨すぎる!!


きっと二人でクラス委員やってしまったのが原因だ!!


これが小町の“勘違い”を生んでしまったのだ!!


と、いう事は…


そもそもの原因を作ったのは…


私??!


悪ふざけで聖也をクラス委員に推薦しちゃったからなあ…


でも、きっと


すぐ目が覚めるよ!


だって!!


聖也ときたら!!


人の部屋で…


私の愛するハニレモを斜め読みしながら


私の自腹の…

ポテチとかクッキーとかを

ぼろぼろ食べこぼすし!!


挙句の果てに


「ハチミツ高校ってなに!? ありえねー!」って

ゲラゲラ笑って


クサ~イおなら

「パフン!」ってしたんだからっ!!


私、手に持っていた『りぼ●』でシバキ倒したんだよ!!



あ~っ!!!!


本が穢れる!!!!



保育園の頃からの腐れ縁で…


親同士も仲良しでなかったら


私の部屋になんか


絶対入れない!!!



とまあ、これらは私の“心の声”なんだけど


我が親友『小町』が

こんなスカンク野郎に恋焦がれるとは…


まあ確かに…


聖也は昔から私とは違って『人ウケ』が良かったし


『1組のクラス委員はおしどり夫婦』って言われる位、上手くやってるようだし…



でもなあ…小町はアイツの本性知らないから…


そうそう、いつだったか

ウチの洗濯ネットの中の


お母さんのブラ


私のと間違えてガン見してて…


お母さんにさんざ可愛がられてたし…



お母さん達もお母さん達なんだよなあ


その夜


聖也…


自分()


自分のお母さんのブラで“アイマスク”されて

(Fカップ?のをどうやって顔に結わえたのかは、聖也にも聞けないし…未だに謎だけど)


私達母子4人のグループラインに…


『ボクもすっかりオトナになりました♡』ってキャプション付きで

画像上げられたんだよなあ


私と聖也はドン引きだったけど


お母さん達、笑い倒してた。



こんな写真、絶対!!

小町に見せられない!!



とにかく私は


“恋する熱い瞳”の小町に念押ししたんだ。


「恨みっこなしだよっ!」って


小町は


「それって! どっちが?!」


って言ってたけど…



--------------------------------------------------------------------


二人が付き合い始めたのは“予定調和”の様にクラスのみんなには受け止められて…


“恋愛カーストの2トップ”(小町はともかく、聖也が“それ”該当するとは私にはどうしても思えんのだが)がマッチングしちゃったので私のクラスの恋愛模様は賑やかだ。


幸い私は蚊帳の外なので


今日もアニメやマンガやラノベの世界に浸って


心静かだ。

(まあ、“極まれ”に…ほんのちょっとだけ!エチぽくなったりするけど…)


そう、元々 聖也以外来た事の無いこの部屋で過ごすに日曜の午後は


静か過ぎて…少々欠伸が出る…


聖也何してるのかな…


メッセくらい入れてみようかな…


そう言えばアイツ!


日曜の午後は大抵…


クラブの練習が終わった後


この部屋に来て


「引きこもりのお前のダイエットを手伝ってやる」って言って


私の蔵書を読みながら

私のお菓子を食い散らかしてた!!


そんなヤツにメッセ?!


ないないない!あり得ない!!



小町とデートしてるかもしれないし


だとしたら

小町をほったらかしで、メッセをチェックする奴なんて


親友の私が許さない!!



それよっか、

このあいだアイツの手が触れた


ハニレモが穢されていないか調べた方が建設的だわ



1ページ1ページ調べていくと


お菓子の粉らしき物体が付着した個所を

既に3つも発見して


私の怒りの風船は膨らむばかりだ。


4冊目に差し掛かって三分の一くらい来たところでページをめくった私の目に飛び込んで来たのは



クニャ!クニャ!


と縮れた


1本の


毛!!


インモー!!???



怒りの風船は大きく爆発し


私はスマホをタップし

怒鳴り掛ける!!


「私の本に何、挟み込んでんのよぉ!!!!」


『ええ??』


「すっとぼけんな!!!!」


『何が?!』


「インモーよ!!イ・ン・モ・ウ!!」


『それ、お前のじゃないの。悪いけど今取り込み中だから切るぜ』



ツーツーという発信音に取り残された私は地団駄を踏む。


「ふさげやがって!!インモー野郎が!!」


トントントンとリズミカルに階段を昇る音がしてドアがガチャ!!と開く。


「母親だからって!娘の部屋を開ける時はノックくらいしてよ!!」



“リヴァエレ BL抱き枕”を抱えて憮然としている私にお母さんはスマホに大写しされてる画像を突きつけた。


「これ 時恵…聖也くんのお母さんから!! アンタ!聖也くんに何言ったの?!!」


『大スクープ!!』のキャプション付きで


迷惑そうな聖也とはにかんだ笑顔が天使のような小町が写っている。


「ああ…私の親友の小町が…気の毒にも『インモー野郎』と付き合ってるって話でしょ!」


「『インモー野郎』??」


「聖也のヤツ! 私のハニレモにインモーを挟み込んじゃったのよ!! クレーム入れたら『それはお前のだろ』って!!」


「だってそうじゃん!」


「えええ???」


「何言っての! 私がアンタのインモーをどれだけ掃除してると思ってるの! あちこちにぽろぽろと…」


「それ!私じゃないもん! きっとお父さんかお母さん」


「それは違うね! 見れば分かる! アンタと違ってお母さんは違いが判るオンナなの! それにこの子…小町ちゃん? 可愛い子ね 親の欲目で毒された目で見ても…残念ながら小町ちゃんの方が上だわ! アンタ! どうするの?!」


「どうもこうもないわよ! 私には関係ない!!」


そう言い切って、私は“リヴァイ様側”をギューっと抱きしめる。


そんな私にお母さんは肩を竦める


「やれやれ!こうやってインモーとジトジトをまき散らす腐女子の娘の面倒をみるのはホント辛いわ! 残念だけど…時恵さんには『ウチの娘は早々に“白旗”を上げました』って返信しておく」と部屋を出て行った。


怒りの感情が抜けて


ぽっかり開いた心の穴から寂しさと悲しみがジワジワ滲み出して来る。


いつしか私は“エレン様”に顔を突っ伏して、肩を震わせていた。



--------------------------------------------------------------------


あんまり眠れなかったし…コンタクトを入れるのも辛い私は月曜の朝からメガネ女子だ。


教室はシンと冷え切っている…あと30分もすれば…朝練で温められた思春期の息遣い達で…ここの空気の温度も上がっていくのだろう。


それが青春ってやつ?

死語の世界だよ

少なくとも

この私には…


自分の席に両手を置いて


深いため息をつくと


背後に…

ひっそりと気配がした。


「…??」


振り返ると


「うわっ?!!

小町??!!」



だって!

小町ったら!


凍り付いた天使の様に

茫然と立ってるんだもん!


「どうしたの?!」



「神代君、今日も試合で“三ツ沢”だからさ…預かって来た。梓に渡すはずのマンガ本」


「そんなの!! どうでもいいのに…小町、ごめんね…私、アンタたちの邪魔は絶対しないから!!」


降り出しそうな顔で小町は激しく頭を振った。


「違う!違うの! 初めから分かってたの! でも…アプローチも何もしないで…後悔したくなかったから…」


そう言って小町は私の胸に顔を埋め物凄い勢いでわんわん泣いた。


その熱量で…教室の空気が少し溶けたが幸いまだ他には誰も来ていない。


「どういう理由であれ親友の小町を泣かせるなんて、アイツ成敗だ!」


悲しみとどこかで安堵と期待と…分析すると嫌になる自分の心に揺すぶられて涙声になりながら、私はマンガ本を受け取る。


中に四つ折りになったルーズリーフが挟み込まれている。


目を通して私は思わず吹き出した。


そして涙に濡れても美しい小町の瞳を覗き込んで合図して


涙声で読み上げた。


。。。。。。


梓サマ!


陰毛


すみませんでした。


あと、いろいろと


綾野さんにも

失礼な事

してしまいました。


梓の親友だけあって


とても素敵な人で


情けない話だけど

背中を押してもらって

こうして


告白します


梓!!


ずっとずっと好きだから


これからも


嫌われたくないから


陰毛剃ります


食べこぼしもしません。


また部屋に行っていいですか?


。。。。。。



途中からグシュグシュになりながら読んだけど…



これで終わり??


小町と二人顔を見合わせる


『「尻切れトンボだよね~」』



すぐにスマホでガンガン呼び出したら聖也が出たので一言


「剃るって言ったって信用できないから今夜、ウチに来な! 私がガシガシに剃ってやる!! 来なきゃ絶交だかんね!」


電話の向こうで


「えーっ!!??」

って叫び声がしたけど構わずブチン!と切ってやった。


傍らの小町は茫然としていたが


軽くため息をついた私を見て弾かれたように笑い転げた。


「今の今まで、『もうたくさん!もう悔いなし!!』って思ってたけど…私、絶対!!誰かとまた恋する!! 恋ってこんなにも面白いだもん!!」


「アハハハハ」と

私はちょっと笑い声を引きつらせる。


「小町も『断髪式』に参加してリベンジする?」


「アハ! 悪いけどパスパス! 昔のオトコのモノ見たって仕方ないもん!」



--------------------------------------------------------------------


「ねえ!お父さんの電動でないカミソリってある?」


既にはさみだのカミソリだのを握りしめている私に、お母さんはちょっとギョッとする。


「何に使うの?」


「ナイショ! 無ければ別にいいから…あと…ひょっとして…その…私の部屋でさ、聖也と…仲良く…なったら…どうする?」


「それは聞き捨てならないなあ~」


お母さんが両手の指をワニワニしながらにじり寄って来る…


しまった!! お母さんの『秘密兵器』の事! 忘れてたぁ~!!



--------------------------------------------------------------------


お母さんのくすぐりの拷問で、全てをゲロさせされた私の情報は聖也側に筒抜けで、すぐさまプロジェクトが発動した。


まず両方の父親には潤沢な資金を供給し、行きつけの雰囲気の良い飲み屋へ送り出して排除した後、聖也の首根っこを押さえた“時恵お母さん”が我が家に到着!


それからが恐怖の時間!!


「聖也くんのを剃るんなら当然、アンタも剃るのよね!」と言うお母さんの悪魔のひと言!!


ふたりの“母”は…もう嬉しくって仕方ないらしい!


「アンタ達にはまだ早い!」

と聖也はお母さんが


私を時恵お母さんが担当という


悪魔的発想!!


「これも一種の結納??」と時恵お母さんはニコニコ


「梓!安心して!聖也くんを“不能”にするような事はしないからね」とお母さんはニヤリ


そして二人の若者は二匹の悪魔の手で…



もう!もう!


怒涛のような一日の最後は


なんのお祝いだかわかんないけど


4人でシャンパン開けて


並べたお布団で


二人寝かされたけど



さすがに何もできずに…


翌朝は二人の出る時間をずらせて


登校した。


とにかく大急ぎで書いて投稿…


手直しは後日…



ご感想、レビュー、ブクマ、ご評価、いいね 切に切にお待ちしています!!<m(__)m>

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― 新着の感想 ―
[良い点] リアリティーあるお話でした(笑) ちょっとエッチかもしれませんが、面白かったです(^-^) [一言] 後日談(?)のほうからやって来ました! 後でそちらにもお邪魔させてもらいます!
[良い点] 下品かもだけど、何か笑えるぅ❤
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