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自立? 家出?

「よし!自立しよう!」


父やエレインに延々と説教されライルにも丸投げ返しされ、霊鳥はライルを選び踏んだり蹴ったりのリュークは自立する事を選ぶ。


そうとなれば行動の早いリュークは、その日の夜には手紙を書き旅立つ。荷物はアイテムボックス持ちのリュークなので必要な物や意味不明な物まで常に入れてある。


「さぁ〜誰かに見つかる前に、とりあえず街の外に出ないとな!」


準備整えたリュークが魔力を集中した次の瞬間に、それまで居た部屋から辺りの景色は森へと変わっていた。


転生の祝福でリュークは属性魔法や回復魔法など色々な魔法を使える。しかしこの転移系の魔法は逃走用、移動用にしたいのでライルやエレイン家族にまで知らせていなかった。


「とりあえず行き先は王都だな!お金は少しはあるから道中で狩りとか採取したのを王都で売れば大丈夫かな。では出発〜!」


身体強化を使って王都へ続く街道を走り出すリューク。


向かう先々で見かけた魔獣や素材を回収しては走るを繰り返して王都へ向かったのだった。


ちなみにリュークの住むドラエマナ王国は海に囲まれた大陸で横長で東西に5000km、南北に2000kmの島国で王都ほぼ大陸の中央にいちする。リュークの住む街は大陸の南西で王都まで馬車で1ヶ月くらいの位置だった。


そして3日ほど走ったリュークの目の前には王都ではなく大海原が広がっていた。


「なぜ?… 王都は何処に?…」


リュークは超方向音痴だった。世に言うレアスキルのマッピングや広範囲の感知なども使えるが基本的に地図を見るのが苦手なリュークなのでマッピングも意味がない。


「まぁ〜来てしまったのは仕方がない。確か海を越えると帝国とかいうのがあるから観光がてら行ってみよう!


とくに帝国とは仲も悪くないような事をライルも言ってた気がするし。そして何より海を越えるなんて、まさに冒険!男のロマン!安住の地を求めていざ〜!」


切り替えの早いリュークなので行き先を王都から帝国大陸へと変更して再び走るリュークだった。



その頃リュークの実家ではメイド長のマーガレットが持って来た置き手紙を主人のテイラーが見ていた。


「自立ね〜… マーガレット、リュークの家出は3度目か?」


「いいえ、ご主人様。リューク様の家出は細かいのを含めて8度目です。前回は半年程前に10日ほどでした。」


「はぁ〜… まぁ〜しばらくしたらヒョコっと帰って来るだろうから、そっとしてあげてくれ。」


「かしこまりました。では私は朝食の準備をして参りますので失礼いたします。」


とくに慌てる事もなく流されるのだった。この後に起こる大騒動など誰も予測する事もなく。

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