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リュークの秘策!

リュークとライルがあれこれ悪巧みをしながら街へ向かって歩む。ライトニングは空からリュークと魔物を警戒しながら羽ばたいている。そのライトニングに向かって時折、ヒュっと何が飛んでくるが避けながら監視を続けている。


「だからリューク!ライトニングに石を飛ばすの止めてあげてくれないかな?」


「ただ飛ばしてるんじゃない!修行なのだよライルくん!決して俺より君を選んだ事に微量の嫉妬から落として食ってやろうなんて思ってないよ!強く鍛えてこき使ってやるんだ!!」


「ハイハイ…分かったからやめて。それにほら、もう街も見えてきたし。(ライトニングも降りてきて〜)」


リュークの嫌がらせを止めてライトニングに念話で降りてきてもらう。するとライルの肩に降りてきたライトニングが小声で…


『主殿、リューク殿の飛弾に妬みの様な念が感じられるのだか大丈夫であるか?まさか拗ねておるのかな?』


「聞こえてるし、拗ねてね〜し!」


「あ〜も〜分かったって!ライトニングも大丈夫だから気にしないで!リュークは飽き性だから何か違う事に興味をしめしたら静かになるから…? ね〜リューク。門の前で大人が集まってるね!」


「ん〜?あれは父さんとライルの父さんも居るな〜。兄さんは見当たらないみたいだけど何かな?関わると面倒だから横を素通りして帰ろう!」


「流石にそれは…」


門の前で大人達が話してる横を本当に素通りしようとしたリュークを止めてライルが声をかけた。


「領主様こんにちは!父さんただいま!何かあったのですか?」


「お〜ライルくん!いつもリュークが迷惑かけてすまんな!おいリューク…お前、素通りしようとしただろ?」


「何を仰る父上!僕は何やら真顔で話す大人達を見て面倒そうだから無視して、いち早くドンガの所へ行きたいから横を素通りなんて!では皆様、御機嫌よ〜♪♪ …うげっ!」


思った事を包み隠さず言い切り見事な宮廷作法で姫の様な挨拶をして立ち去ろうとするリュークをライルや街の皆、ライトニングまでもが呆れた様子で見ていると父のテイラーがリュークの襟首を掴んで捕獲する。


「まったくお前は…もう少しマシな言い回しは出来ないのか?それに御機嫌ようって…とにかく一緒に聞いてくれ!心配しなくても、お前やライル、エレインにも手伝ってもらうんだからな!」


「それで領主様、何があったんですから?エレインまで手伝うって事は狩りですか?」


「流石はライル!実は王都からの書簡が届いて今年の税金は魔物の素材や肉を中心に収めるようにとの事なのだ!」


「出兵が近いって事ですね!それで金より物で収めるようにと…」


「相変わらず頭がキレるな〜ライルは!その通りだな。まぁ〜こちらとしては素材や肉の方が助かるのだが今は素材の在庫もあまり無いので皆と相談してたんだが…おいリューク寝るな!」


テイラーに掴まれたまま寝てるリュークを腕を降って起こして納税対策である狩りの打ち合わせが始まったのだが。


「なぁ〜ライル。ちょっと聞きたいんだか…」


「何?父さん。」


「さっきから肩にいる鳥は何だ…?」


「だな…儂も先程から気にはなっていたのだが、何と言うか神々しい様な…」


「あぁ〜!こちらは霊鳥のライトニングと言って今日の狩で出会って私の従魔になったんですよ!」


「「「「「なっ!!」」」」」


『紹介が遅れましたな!我輩は此度ライル殿の従魔となった霊鳥ライトニングと申す!以後お見知り置きを願う!』


「霊鳥様を従魔に…お前達は何を狩りに行ってそうなるんだ? いや!ライトニング様!私はこのブルーレの街の領主をしておりますブルーレ・フォン・テイラーと申します。既に我が息子リュークが失礼な事をしていると思いますが、何卒よろしくお願いいたします!」


「私はライルの父、パルムと申します。息子の従魔になって頂き光栄と言いますか…恐れ多いと言いますか…あ、ありがとうございます!」


霊鳥であると知りビックリした様子で自己紹介をする2人に他の大人達も驚き手を合わしていた。やはり霊鳥とは世間一般的には神の使いとしているのだろう!


『いやいや!領主殿もライル殿の父上もお顔を上げて下され!我輩はリューク殿やライル様に命を助けて頂いた。そしてその強さに惚れて我輩から従魔にして頂いたのである!どうかこれからは気楽に、お願いしたい。』


そんな、やり取りの中で1人、リュークがピクっと反応した。


「そうか、そうか…うん!良い事を思いついたぞ!」


「その顔の時のリュークは変な事しか言わないだろうけど何?」


「またまた失敬な!だがしかし良くぞ聞いてくれたライル様!僕はとても良い事を思いついたのだよ!」


また碌でもない事を言うのだろうと思いながらライルが聞くとニヤニヤしながらリュークが、とんでもない事を口にしたのだった。

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