ドラゴン討伐と新たな仲間
ライルと共に1時間程、突っ走り山へ入った!街道や山道も無かったので勢い任せに駆け登り山頂付近の開けた場所があった。俺とライルは周囲を警戒しながら近づいて行く。魔力感知に反応した物体に。
「リューク… 鎮座してるねデカいのが」
「してるね… デカいのと何か鳥が…」
山頂手前の開けた場所にドラゴンが鎮座し、その横に1匹の鳥がピクピクと翼を広げて倒れていた。
「じゃ〜狩るか!とりあえず身体強化と防御結界をして全力タックルからの臨機応変で!」
「了解〜!準備するぞ〜!」
2人は身体強化と防御結界を展開させてタイミングを計る。その時ドラゴンは気づいておらず鳥がピクピクしながら、こちらを見てる気がしたが放置してライルに合図を出す!
「せ〜の、GO〜!!」
2人の全力タックルにドラゴンは気づいたが時すでに遅し。横たわるドラゴンの横っ腹に衝撃が走り、吹っ飛んだドラゴンは山の壁にドガァァァァ〜ンと衝突して起き上がる…ことは無く天に召された。
「あれ?死んじゃった?ライル鑑定は?」
「うん…死んじゃってるね… いいのか?こんなあっさり系で?」
「結果が全てだよライルくん!これで食料と資源を手に入れたのだ!うん…これで良いんだ。」
「だな…。とりあえずBOXに入れて探索して帰るか?ドラゴンの解体も皆に頼まないとだめだし。」
2人は言いたい事を堪えてライルの収納BOXにドラゴンを入れて鉱石を探索して帰る事にして歩き始めたその時!
『待ってくれ人の子よ!』
ドラゴンの横で瀕死になってた鳥が2人に問いかけてきた!
「ライル!鳥が喋ってるぞ!さっきまでピクピクしてた鳥が喋ってるよ〜!喋る鳥は美味いのか??」
「いやいや!流石に喋る鳥が美味いって話より鳥が喋る事が驚きだし!」
『…落ち着いてくれ人の子よ!我輩はこの霊峰アラバスに住む霊鳥…うぷっ!コラっ、何をするか?』
「おいリューク…塩を降るな塩を…話を聞いてやれよ!」
「いけない!つい興奮してしまった!反省〜反省〜。で?話は何かな?」
『あぁ…。我は霊鳥で…危ないところを助けて貰い感謝する…それで我は食べないでもらいたい…』
「なるほど。霊鳥様でしたか!それは失礼致しました。私はライルと申します。それで、そっちの野蛮なのがリュークです。」
「野蛮とは失敬な!これでも貴族だぞ!少しばかり好奇心が過多なだけだし!それに、ちゃんと助ける気だったんだぞ…。《エクストラヒール》てな具合でな!」
野蛮人扱いされて好感度を気にするリュークが、あからさまに誤魔化しながら回復魔法で霊鳥を回復してあげた。ふ〜っと。ドヤ顔で何も無かった様に振る舞うリュークだったが。
(こやつ絶対に食う気だったな…しかもエクストラヒールとは…)
(食べる気満々だったなリューク…)
「ところで霊鳥様は、あのドラゴンと戦ってらしたのですか?」
『いや、見回りをしている時に空からいきなり襲われてしまってな…しかし本当に助かった。』
「良いんだよ!困った時はお互い様でしょ!助かって良かった、良かった!」
「食おうとして塩を降ってた奴のセリフとは思えないな。でも結果、助かって良かったです。」
「う…。でも胡椒は降ってないからセーフだ!」
塩だけならセーフで塩胡椒ならアウトのいいわけに呆れるライルと霊鳥だった。そうしてると霊鳥が2人に。
『もし2人が良ければ我を従魔にせぬか?命の恩人であり我より強い。是非に見聞を広めるためにも聞き入れてもらえんかの?』
最初、戸惑ったが結果2人は受け入れた。そして相談して霊鳥はライルの従魔となり名をライトニングと名付けられた。そしてライトニングから色々な鉱石のある場所を教えてもらいリュークが山ほどの鉱石を収納BOXに入れて持ち帰った。そしてその帰りにライトニングが呟く。
『ライル殿が我が主になってくれて良かった!リューク殿も強いだろうが、いつ食われるか心配であるからな!』
「確かに…でも俺みたいな平民で本当に良いんですか?」
『強い者に従う!ただそれだけの事!ですから我の事はライトニングと呼んで下され。丁寧な言葉も無用である。』
「分かったよ。これからよろしくねライトニング!」
『了解である。主殿!』
「ん〜…何か既に打ち解けてるな〜…まぁ〜いいや。俺は牛派だし!」
少しヤキモチを焼くリュークだったが仲良く街へ帰るのだった。