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Reality−異世界−  作者: Ongaku
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エルフvs奴隷狩り

エルフの集落へ行くと、火が燃え上がっていた。悲鳴と戦っている音が聞こえる。


ウ「なにが起きてるんだ?門番もいない。門を破壊された跡もある。とりあえず入ってみよう」


そこに広がる光景は地獄だった。エルフの死体。燃やされる建物。広場に見覚えのあるエルフが倒れている。オリジエだ。ウェザーはオリジエに駆け寄って行く。


ウ「どうしてこんな事に…ん?まだ息がある」


しかしよく見ると、身体中傷だらけで息があるのが不思議なくらいだった。


オ「…ハァ……ハァ。そこにおられるのは、いつぞやの人間殿か…早く…逃げなさい」


ウ(なんだ?この前まで言葉が分からなかったのに、少し理解できる。逃げろという事だけはわかった。)


ウ「逃げる訳にはいきません。あなた方のおかげで、私は生きています。だから、力になりたいんです。私が話をつけて来ます」


ル「近づくな!!汚らわしい人間がぁ!貴様がこの場所を教えたのだろう!」


ウ(なんて言った?ただ、表情を見る限り怒っているのはわかる)


オ「ルイロ…やめなさい…。この方は関係ない」


ルイロ・テイスト 200歳 オリジエ・テイストの息子

趣味 魔法の訓練


ル「なぜそんな事が言えるんですか!今まで見つからなかったのに、こいつが来てからです!」


ウ(さっきは言葉がわかったのに、今はなにを言っているかわからない)


オ「今…話ている時間が…勿体無い…早く…生き残っている者と……逃げなさい」


ル「いいえ。父上。私は奴等を倒します。そこの人間の処分は後で考えます。父上は回復に専念した下さい。」


オ「私は…もう…長くない。最期の頼みだ。我が息子よ…早く…逃げなさい」


ル「まだ戦える者はいるか?私は奴隷狩りの奴等に制裁を下す。私について来い!!」


5人ほどルイロに集まって来た。そして、ルイロ達は悲鳴が聞こえる方へ走って行った。


オ「頼みます…。ルイロを…ルイロを…止めてくだい」


ウ(また、少しだけ理解できた。あの息子を止めに行かなくては)


ウ「分かりました!」


ウェザーはルイロ達の後を追った。


ルイロ達は一足先に奴隷狩りのいる所へ着いた。

奴隷狩り達はエルフの女子供を攫っている。奴隷狩りの人数は20人程度だ。逆らう者、男性のエルフはその場で殺している。


奴隷狩りA「あまり傷付けるなよ。奴隷の値段が下がるからな!」


奴隷狩りB「分かってますよ。へへへ……うっ」


奴隷狩りの1人が突然倒れる。矢が刺さっている。


奴隷狩りA「なんだ?」


ル『風纏矢』


ルイロの放った矢は風の魔力を纏い威力を増して奴隷狩りを射抜いていく。他の5人は、囚われたエルフを解放しようと近接武器で奴隷狩りに戦いを仕掛けていく。


ル「このまま、奴隷狩り供を全滅させる!」


ルイロはまた、奴隷狩りに狙いを定めて風を纏った矢を放つ。しかし、巨大な両刃斧に防がれる。


ア「好き勝手やってくれるじゃねぇか。覚悟はできてんだろうな?」


この男 アデルボ・タンクラム 28歳

熊と虎の大男の獣人 趣味 戦い


ウェザーが到着した。


奴隷狩りと戦っていたエルフ5人がアデルボに向かって一斉に飛びかかる。アデルボは両刃斧を横に一振りして5人を真っ二つに斬り裂いた。


ウ「何したんだよ!エルフを攫ったり、殺したりして!この人達はいい人達なんだ!こんな事許される訳がない!」


ウェザーはアデルボに近づいていく。


ア「なんだお前は?」


ウ(やっぱりか。言葉が分からない。言葉は分からないけど、こいつをどうにかしなきゃいけない。喉元に剣を当てて脅せば帰ってくれるかもしれない)


ウェザーはアデルボに向かっていき、剣を抜いた。アデルボは攻撃範囲にウェザーが入ると、斧を縦に振り下ろした。ウェザーは左に攻撃をかわし、剣を力一杯喉元に向けて突きを放った。アデルボは、右フックを繰り出してウェザーはぶっ飛ばした。強烈な一撃にウェザーは自分の意思とは関係なく、意識が遠のいていった。


ウ(くそ…俺はこんなにも弱いのか?1ヶ月も魔物と戦ってきたのに…)


ア「なんだったんだ?あいつは」


ル『龍風神射!』


ルイロが放った矢は風を纏った大きな龍になり、アデルボを襲う。アデルボで直撃した。土煙が立ち込める。


ア「ハハハ!やるじゃねぇか!そこのエルフ。俺を倒してみろ!」


土煙が晴れるた。アデルボはすこしダメージを負っていた。


ル「そのつもりだ!貴様は獣人のようだな。私はエルフ。貴様より遥かに歳を重ねている。餓鬼に負けるわけにはいかない」


ア「御託はいい。かかって来い!」


“トン!”という音が響き渡る。音の聞こえた方を見ると、杖を持ったオリジエが立っていた。


オ『木神創生』


オリジエの背後に巨大な大木が地面から出現した。


オ「ルイロ。逃げるんじゃ。仲間と共に生きろ!他の種族を恨むでないぞ。此奴らが悪いだけじゃ」


ル「しかし、このままやられたままでは腹の虫が治まりません!それに、ティレンが捕まったままです!」


オ「ティレンは私に任せなさい。私の娘に手出しはさせん。だが、あの獣人の男は今の私より遥かに強い。倒す事は無理じゃ。私が時間を稼ぐ。早く逃げるじゃ」


ル「そんな傷だらけでどうなさるおつもりですか!?」


オ「もう…分かっておるじゃろう。お別れじゃ。『木神操樹』」


大木の根っ子が地面から生えて、エルフ、奴隷狩りをそれぞれ巻きついた。奴隷狩りはそのまま動かないように締め付けて、少しずつエルフの仲間をオリジエの背後にとやっていく。


ア「ハッハッハ!どうした?こんなものか。木の数を減らして、俺を締め上げる方に集中しているようだがこんなものじゃ俺は止められんよ」


アデルボはそういうと、巻きついている根を破壊して拘束から逃れた。


ア「知ってるぜこの技。ただし、俺が見た『木神創生』はもっと凄かったけどな」


オ「くっ。時間稼ぎにもならなかったか。せめて、ティレンだけでも…」


テ「父上!私の事は気にしないで下さい!早くみんなを連れて逃げてください!」


ティレン・テイスト オリジエ・テイストの娘 170歳

趣味 人助け(エルフ助け)


ティレンは奴隷狩りの檻に閉じ込められ、そこから叫んでいた。その檻にはまだ、捕まっているエルフ達がいる。


ル「待ってろ!私が今助けてやる!」


オ『木神操樹』


今度は、木全体が檻の方へ伸びていく。しかし、アデルボが両刃斧で切断して動きを止めた。


ア「大切な金なんでね。これ以上勝手は許さん」


オ「くそ…!私がもっと若ければ。せめて、ルイロだけでも…。『木神操樹』」


今度は伸びた根がルイロを含めて、オリジエの背後にいたエルフ達を掴み、どんどん背後へと伸びていく。


ル「父上!私も戦えます!やめて下さい!」


ア「今度は俺の番だ。『飛翔天雷斧』」


アデルボは斧を空に投げると、その斧に雷が纏った。それと同時にアデルボが斧まで飛んで両手で掴み、オリジエに向けて振り下ろした。


オリジエは何とかガードしようと『木神操樹』で木を使うが、それを全て破壊してアデルボの斧がオリジエを斬り裂いた。


ル「父上!!許さん!許さんぞ!!お前らは絶対に許さん!!人間も獣人も、エルフ以外私は許さない!!」


ルイロを含めて、数人のエルフは体が黒く染まっていった。


オ(ハァ…少しでも…遠くに…)


ア「まだ生きてんのか?死に損ないが」


アデルボは再度斧を振り下ろし、完全にオリジエは絶命した。


ア「せっかく大量にエルフを仕入れ出来たのにな。死に損ないのじーさんのせいで、大分逃げられちまった。探すのも面倒だ。結構木が伸びてるしな。お前ら、引き上げるぞ」


奴隷狩り「はい!」


奴隷狩りA「この伸びてる人間はどうします?」


ア「少しは金の足しになるだろう。連れてけ」


奴隷狩りA「分かりました」


ウェザーは気絶したまま、捕らえられた。


奴隷狩りC「お前ら、じじいが死んだからって泣いてんじゃねぇぞ?これからが地獄なんだからよぉ。これから死ぬまでずっと奴隷だ!ハハハ!」


テ(父上…立派な最後でした。私は強く生きます。どんな事をされたって。いつか必ず報われる日が来ると信じて…どうか、母上と共に私を見守り下さい)


ウェザー、エルフは奴隷狩りに捕まりヘカイトスの森林を後にした。


奴隷狩りB「アデルボさん。ありがとうございました!今からザーマへ戻ります」


ア「礼なら後で報酬を貰えればそれでいい。俺は報酬と強い奴と戦えるならそれでいい」


奴隷狩りA「そう言ってもらえると助かります!」


数日が経ち、ウェザーは目覚めた。


ウ「ここは?…って、え?」


ウェザーはびっくりして飛び上がるように起き上がった。ティレンに膝枕された状態で寝ていたのだ。内心嬉しかった反面、ここが檻の中だという事、首、手、足には枷がしてある事が分かった。


ウ「あの、何がどうなってるのか…通じるわけないか」


ティレンはウェザーの表情を見て察したようで、必死に言葉を伝えようとする。


テ「あなたがアデルボにやられた時に、骨が何本か折れていたようなので回復の魔法をかけていました。枕がないので、膝枕でもと思ったのですが…。それと、今はザーマの国へ向かっているようです。」


ウェザーも、ティレンが何かを伝えようとしてくれているのがわかっていい子だなと思い少し安心した。相変わらず言葉は理解できないが…。


また数日経ち


ザーマの国の王都へ着いた。


ウ「街だ!これから、どうなってしまうんだろう」





To be continued

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