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Reality−異世界−  作者: Ongaku
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出会いそして戦い

エ「止まれ。そこの人間」


声が聞こえた方にエルフが立っている。


ウ「私は怪しいものではありません!信じてもらえるか分かりませんが、違う世界から来たんです。色々と困ってるんです!どうか助けて頂けないでしょうか?お礼は必ずします!」


ウェザーは頭を下げた。


エ「何を言ってるだ。誰かこの者の言葉が分かるものはいるか?」


エルフ達は顔を見合わせながら何かを話している。


エ「奴隷狩りのものかもしれん。引っ捕らえて牢に入れておくか」


ウェザーはエルフ達が何を言ってるか分からないまま、腕を縛られて牢に入れられた。


ウ(なんでこんな事に…しかも言葉が分からない。当たり前だよな。俺の世界も国が違えば言葉違う。ましてやここは異世界。都合よく言葉が通じるはずがない。どうしたものか)


ウェザーは牢に入れられて3日たった。食事は朝昼晩3食。魔物の心配もない。ウェザーはこっちの世界に来て辛かったことを考えると、この生活は天国とさえ思っていた。エルフの会話を聞いて、かろうじて挨拶とお礼と返事、食事という言葉を覚えた。


エ「出てこい!長老様がお呼びだ!」


ウェザーはよく分からないまま広場に連れていかれた。

そこには、白髪の年老いたエルフとその隣には息子と娘だろうか?それに、広場を囲むようにエルフ達がこちらを見ている。


エ長「私はオリジエ・テイストと申す者です。手荒な真似をして申し訳ないが、私達は他の者を信じる事が出来ないのです。そこをご理解頂きたい」


オリジエ・テイスト 1000歳

男の白髪老人エルフ 趣味は子供達の成長をみる事


ウ(正直何を言っているか分からないがきっと自己紹介だろう)


ウ「私はウェザー・E・ライトと申します!敵ではありません!私は別の世界からやってきました。こっちの世界に来てから辛い事ばっかりで、そんな時に川で人がこの集落に行くのが見えたので助けが欲しくて…それで…」


ウェザーの目から涙が溢れる。しばらくの沈黙の後、オリジエが口を開く。


オ「私は1000年の時を生きてきました。目を見れば、どんな人か分かります。あなたは悪い人ではない。残念ながらあなたの言葉を理解する事が出来ませんが…。

私の言葉は伝わっているでしょうか?

年寄りの戯言を聞いてくだされ。私は人間で言えば100歳です。いつ死ぬか分かりません。そんな老いぼれにも1つ楽しみがあります。

それは、子供達の成長を見ることです。私達エルフは寿命が長い分、種の繁栄が難しいのです。今や各地に散らばっておりますが、名を馳せた冒険者やギルド、騎士団に所属しおる者もおります。その一方で、奴隷や見世物にされておる者もおります。

私達はただ、静かに暮らしたいだけなのです。私も過去に戦場に身を投じた事もありますが、もう戦いに疲れたのです。

争いは、皆が不幸になる。戦った本人だけではなく、その家族や友人、恋人、相手の家族や友人、恋人…得するのは一握りの人だけです。

と、話が長くなりましたな。貴方は、ここから追放します。また、ここへの立ち入りを禁止します。丁重に送り届けるように…」


エ「はっ!」


ウェザーは、門の外に出された。門番の様子を見る限り、2度と来るなというのはわかった。


ウ(とりあえずは、助かったのか。またこの森で生きていかなくてはならないのか。)


ウェザーの頭に不安がよぎった時


エ「これは、長老様からの餞別だ。」


エルフは手作りのウェストポーチと剣を貰った。ウェストポーチにはきのみが入っていた。

ウェザーは、覚えていたお礼と挨拶を精一杯した。


ウ「見ず知らずの私にこんなにもして頂いて、ありがとうございました!!このご恩は一生忘れません!」


ウェザーは深々と頭を下げた。


エルフはびっくりした顔で、「じゃあな」と手を振って見送ってくれた。


それから数日が経ち、ウェザーは元の拠点にいた。

ウェザーは前のように、虫を食べたり貰ったきのみを食べていたがある決心をする。


ウ「エルフにしろ、人がこの生活に存在する事が分かった。きっと他に町とか村とかあるはずだ。近くにはないかもしれないから、移動する為にはもっと大きくて長持ちするような食材が必要だ。つまり…小動物、または魔物の命を貰う必要がある」


ウェザーは罠を試す事にした。だが、もちろんそんな知識はない。ウェザーが見ていた動画はそこが簡略化されて、分からなかった。その為、自分のアイディアを引き出して挑戦するしかなかった。


ウ「こんな感じだろう」


ウェザーは、獣道を見つけてそこに踏んだら発動する罠を仕掛けた。


ウ「上手くいくといいけど」


また、数日が経ち毎日確認しに行ったが獲物はかかっていなかった。その間にウェザーは、エルフ達からもらった剣で自分なりに特訓していた。


ウ「罠かかるより先に、剣術の方がマスターしてしまいそうだ」


また数日が経ち、罠を見にいくとそこには罠が作動し終わった後があった。血と骨のような残骸もある。


ウ「これは、かかったけど他の何かに横取りされたって事か?」


ウェザーは場所を変えて罠を仕掛ける。そして、次の日見に行くとまた先を越されていた。


ウ「これは…」


ウェザーは、また場所を変えて今度はかかるのをすぐ近くで待つ事にした。すると、兎が罠にかかった。


ウ(よし!早く取りに行こう!)


ウェザーが近寄ろうとした時、茂みからオオカミ?が出てきた。


ウ(横取りされてたまるか!)


ウ「待て!それは俺の獲物だ!死にたくなかったらここを立ち去るんだ」


ウェザーは剣を持つ事で、少し舞い上がっていた。


オオカミ?「ヴヴヴゥ」


よく見ると目は赤く光っている。口を開けると黒い炎のような物が噴き出してきた。とっさに木の陰に隠れる。

黒い炎は瞬く間に闇の海へと染めた。


ウ「やばい!俺はなんて馬鹿なんだ!ここは俺の知る世界じゃないのに、見た目で判断してしまった。魔物だなんて。しかも口から出してくるなんて聞いてない」


オオカミ?はじりじりと距離を詰めてくる。


ウ(どうしたらいい?倒せるのか?そもそも敵は1匹か?)


ウェザーの鼓動がどんどん高鳴っていく。


オオカミ?は勝利を確信していた。黒い炎を出すだけで隠れる下等な生物として。敗因はそこにあった。傲慢だった。オオカミ?は木の陰に隠れた場所を見たがそこにはいなかった。


ウ「そこだー!」


一瞬の出来事。ウェザーはオオカミ?がくる前に木の上に登り、油断したところを上から飛び降りてオオカミ?の頭に剣を突き刺した。オオカミ?は直ぐに絶命した。


ウ「はぁ。勝った。他にいる気配はない。」


ウェザーは、兎を確認したがオオカミ?が吐いた黒の炎で消し飛んでいた。


ウ「気は進まないが、この魔物を食べよう」


ウェザーは、悟った。これが弱肉強食なのだと。元の世界もそうだ。形は違えど強い物が弱い物を食らっていく。大きな会社が小さな会社を呑み込んでいくように、人間が知識や力が優れるものが、優れない人を顎で使うように…。

ウェザーも命を貰ったからには、食べなければならないと思った。命に感謝をして。生きている事に感謝をして。


オオカミ?を解体していく。血は抜いて皮は毛皮に、肉は焼き、保存用に燻製にする。味はなんとか食べれるなという感じだった。


時は過ぎ

1ヶ月後


ウェザーは、オオカミ?を倒してからは魔物を狩るようになっていた。罠を仕掛けて、小動物を捕らえるよりも効率がいいと思ったからだ。無理はせず、勝てない相手や複数の相手なら逃げた。確実にやれる時を狙っていた。罠も魔物を倒す時に使った。


ウ「ふー。食料も大分余裕がでてきた。初めとは大違いだ。本当にエルフと魔物には感謝だな。そろそろ拠点を移動して行こう。町に行ければ、元の世界に帰れる手立てが見つかるかもしれんからな」


ウェザーはふと顔を見上げると遠くで黒い煙が見えた。


ウ「あそこは、エルフのところか?様子を見に行ってみよう!」




To be continued

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