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Reality−異世界−  作者: Ongaku
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絶望は続いていく

体を掴まれたその時、地響きとともに爆発の音がした。その瞬間、化け物は辺りを見渡して掴んでいた手を離した。光は見逃さなかった。


“死にたくない”それだけを考え一心不乱に逃げて逃げて逃げ続けた。気がついた時には洞窟の中にいた。体が動かない。化け物に吹っ飛ばされた時からとっくに限界がきていた。


「ハァ、ハァ、一体なんなんだ。何が起きてるんだよ」

思わず漏れ出す言葉。

見知らぬ土地にたった1人。なんの力もない。武器もない。水や食料も持っていない。化け物までいる。

光は恐怖と不安で支配された。


それからどれだけの時間が過ぎたのだろうか?

いつのまにか寝ていた。


「喉が渇いた。お腹も空いた」

光は少し落ち着きを取り戻していた。

(ここは、洞窟だよな?右に見えるのは緑、おそらく外だ。左は暗闇が広がっている。おそらくもっと奥深く続いているのだろう。リスクが少ないのは、外だ。洞窟で迷子になる訳にはいかない。地下水等は期待できるかもしれんが、食料はあまり期待できないだろう。第1化け物に襲われた時に逃げ道がない。外へ行こう)


外に出た。相変わらず景色だけで言えばとても綺麗な場所だ。緑に癒される。


「さあ、行こう」

(水がない状態では、人間は4、5日で死ぬだったか聞いたことがある。それ以上に、走ったりしたからもっと早い段階で死んでしまうだろう。頭がいたいから脱水症状も出てる。早く水を…)


光は周りを警戒しながら歩き続けた。川がある可能性を信じて。だがそう簡単には見つからない。それと、兎や狐と言った小動物がいることが分かった。向こうから襲ってくる気配はない。化け物ももちろんいるが…。


(やっぱり上手くいかない。川の音もしない。緑はこんなにもあるのに。木には水を沢山含んでるのもあるのは知ってる。でも傷つける道具もない。本当に辛い。最悪自分のあれを飲むしかないのか…)


光は動画サイトでサバイバルの動画を見たことがある。記憶を頼りに知識を活かす。


光は諦めかけていた。都合よく川なんてないんだと。

だが、水の音が聞こえてきたのだ。


「水だ!水だー!!」

心の底から叫んだ。音の聞こえる方へ行くと川があった。水は底が見えるほど透けている。綺麗な水だ。

無心で喉を潤した。


「ありがとう」

自然と出てくる言葉。元の世界では、感じる事がない気持ち。自然の恵み。心から感謝した。


「ん?今何かいたような」

一瞬視界の端に影が通り過ぎたが襲ってくる気配もなく、何処かへ消えていった。


「ここを拠点にしよう。正直さっきの洞窟の場所分からんし、雨風は凌げないかもしれないけど水を確保できたのは大きいぞ」


「動画見てた人が言ってたな。水と食料と火と基地だって。あとここには石がある。石と石をぶつけてナイフがわりにしてた。これを使えば…。いける、俺は生きていくんだ」


だが、現実は甘くなかった。

ナイフの代わりを作るまでは良かったが、それ以上から進展しなかった。

知識だけでは埋まらない壁。火起こししようとしたが失敗。食料探しの為、そこら辺の草を食べてみたが食べれるものではない。果物らしきものもなく、動物でも狩ろうとしたが上手くいくわけもなかった。基地を作ろうにもお腹が空いて力が出ない。


失敗続きで何日たったか分からない。完全に衰弱しきっていた。


(もうダメがもしれない。上手くいかない。もう気力もない。俺の人生なんだったんだ。しかも最後は…)


意識が薄れていく中で、元カノ、家族、友達の事を思い出していた。

(やれやれ。なんやかんやいい奴らだったな。最後にお礼言いたかったな)


そして、光は意識が途絶えた。


?「成功したんっすか?」


?「はい。ですが、彼には何の力もありませんでした」


?「それは可哀そうな事をしてしまったな。しかし、必要な事だったんだ」


3人のフード付きマントでそれぞれ仮面を着けた何者かが話していた。


どれくらい時間が経ったのだろうか。光は目を開けた。


To be continued

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