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Reality−異世界−  作者: Ongaku
15/30

ウィンル国編4

ライア2日目この街の事を考えたりしながらウェザーを探していた。


ラ(今日も手掛かりなしかな?ん?)


?「あそこの女あの白髪の男の仲間じゃないか?」


?「確かに人間じゃないな。間違いねぇ。」


ラ(あの裏路地から声が聞こえる。白髪の男…もしかしてウェザーさん?足音からしてこっちに来る。)

ライアは感覚を研ぎ澄まして些細な音を見逃さないようにしていた。

路地裏で話していた人々は人がいなくなった瞬間にライアに頭に被せ物と体を鉄の鎖で拘束した。


ラ(もしかしてこれがデアスの悪魔?いつでも抜け出せるしこのままで行こう。ウェザーさんの手掛かりも掴めるかもしれないし…。)

ライアは抵抗することなく連れ去られた。そして、ライアの視界が明るくなる。そこはどこかの村で村人達がライアを囲んでいた。


村人「この化け物め!村のもんをどこにやった!?」


ラ「化け物?ひどいです!村の人は知りません!私はつい最近ネンソサキの街についたばっかりですから。」


村人「嘘つくな!お前からは魔物…。魔物じゃないが人とは違う何かを感じる!お前も白髪の男とあの女の仲間だろう!」


ラ(あの女?)

 「その白髪の男は感情をあまり表情に出さなくて、口数が少ない男ですか?」


村人「やっぱり仲間じゃねぇか!さっさと吐いてもらうぞ!」


ラ「ちょっと待ってください!その白髪の男は仲間だと思いますが、女は知りません。それに、白髪の男は否定してたんじゃないですか?村の人は知らないって!」


村人「そんなの嘘に決まってるだろ!あいつらと同じ人の皮を被った魔物だからな!それにその女に仲間と言われてそいつは女と一緒に消えていったぞ!」


ラ(誰だろう?でも私以外は出ていったし…。)

 「それはいつの事ですか?」


村人「お前の質問に答える義理はない!さっさと村人の場所を言え!」

村人はライアの首元に槍を突き付ける。ライアは一瞬で鎖を壊し、槍を取り上げて逆に村人の首元に槍を突き付けた。


ラ「手荒な真似はしたくなかったんですが聞く耳を持っていないみたいなので脅させてもらいます。この方を殺されたくなかったら私の話を聞いてください。」


村人「本性を現しやがったな!俺の事はいい!みんな!この女をやっちまえ!」


ラ「私は本気ですよ?」

ライアは村人の喉に少し刃先を刺した。血が滴り落ちる。


村人「やれ!!!」

他の村人がライアに飛び掛かろうとしたその時!


?「やめんかーーー!!!」

辺りは静まり返る。声の主は老婆だった。


村人「トマ様!寝ておらねばお体に障ります!」


ト「そうしたくともお主らがうるさくて眠れはせんわ!すみませんがそこのお方。そこのバカを放してはくれませぬか?」


ラ「分かりました。」

ライアは槍を引っ込めた。


村人「今だ!」


ト「バカ者!」


村人「しかし!」


ト「ゴホッゴホッ…しかしではない!そこお方が本気を出せば我々が束でかかろうが赤子の手をひねるのも同然じゃ!」


村人「そんな…こんな小娘に…。」

村人たちは次々に武器を地面に落として戦意喪失した。


ラ「初めまして!私はライア・スカーレと申します!」

ライアはトマに近づき挨拶をした。


ト「これはご丁寧に…私はこの村の長をしておりますトマ・フィールンと申します。バカを見逃していただきありがとうございます。ゴホッゴホッ。すみません。私は老い先短い命でして。」


ラ「大丈夫ですよ!トマさんならもっと長生き出来ますよ!」


ト「ほっほっほ!婆を心配して下さるとは…。お前たちこれでもライアさんを疑うのか?」


村人「いえ。悪かったな。俺達の早とちりだった。」


ラ「いえ!誤解が解けたのなら良かったです!」


ト「ライアさんと二人きりにしてもらえんか?」


村人「それは出来ません!もし何かあったら!」


ト「最初に言ったろう!本気を出せば我々は助からん!そのつもりならとっくにおっちんどるわ!」


村人「わ、分かりました。」

ライアはトマの家に入り2人で話すことになった。


ト「まずは改めて謝罪いたします!」


ラ「気にしてませんよ!」


ト「そう言っていただけると助かります。お茶でも入れます。」

トマはライアにお茶を出してくれた。


ラ「ありがとうございます。あの、ウェザーさんじゃなくて白髪の男はいつ来たんですか?」


ト「ウェザーさんと言うのですか。2日前ですかな?」


ラ(2日前…ちょうどいなくなった日!つじつまが合う!)

 「仲間だと言っていた女性はかしこまった話し方でした?それともフワフワしたような話し方でした?」


ト「いえ。そんな感じではありませんでした。」


ラ(やっぱりアリータスさんでもモコフワさんでもない!女性だからカトリーナとシフィでもない!つまり手掛かりは謎の女性。それに接点があるのは…)

「この村で起きていることを教えてもらえませんか?」


ト「今から10年前くらいですかな?村人が突如として消えてしまったのです。それはこの村だけでなく、他の村やネンソサキの街でも時折人が消えてしまうのです。ちょうどそのころにデアスにデアスの悪魔が発見されたのでそれに食べられてしまったのではと思っておりました。しかしつい最近村の者が人の皮を被った魔物を発見しました。そして、その者が人をさらう瞬間を目撃したのです!何の痕跡も残さずに…。」


ラ「つまりデアスの悪魔に食べられたのではなく、その人の皮を被った魔物が人をさらっているとそういうことですね?」


ト「恐らくは…ゴホッゴホッ。あなたやあなたのお仲間は人間と違う何かを感じたという事です。」


ラ「…ウェザーさんは魔物を食べていたせいでしょうか?」


ト「なんと!?魔物を食べるですと!?ゴホッゴホッ。」


ラ「はい。私も最初はびっくりしました。でも何ともないんです。」


ト「そ、そうですか…。」


ラ「それよりもなぜその事が分かるんですか?」


ト「我々はフィールン族。感じ取ることのできる種族。あなたからも人とは違う何かを…ゴホッゴホッ。まさか魔族!?」


ラ「凄いですね。そうです。怖いですか?」


ト「ふっ。ほっほっほ!可愛い魔族ですな。怖くないと言えばウソになりますがあなたから殺意は感じられない。いい魔族もいるんですな。」


ライアは少し微笑んだ。

ラ「私と契約しませんか?」


ト「契約ですか…魔族に魂を売れと?」


ラ「怖いですか?」


ト「いえ。私たちの家族の命が助かるなら私の魂一つでどうにかなるなら喜んで差し出しましょう!しかし、我々は戦力になりません。」


ラ「人皮をかぶった魔物を教えてもらえれば後は私がどうにかします。」


ト「ん?ライアさんは魔物を見分ける力はないのですかな?」


ラ「私にはありません。お願いできますか?」


ト「あなたのような強者からの申し出ありがたいですが、その見返りは私一人の命で足りますかな?」


ラ「そうですね~それならウェザーさんにも謝ってください!それと命なんていりません!私もだって普通の女の子ですからね!命もらっても困ります!」


ト「それだけですかな?」


ラ「はい!」


ト「ほっほっほ!分かりました。このトマ・フィールン、ライア・スカーレと契約する!」

2人は契約を交わし、村人を説得してトマとライアはネンソサキの街へと向かった。それから人の皮をかぶった魔物を探していたが、それから5日経った。


ラ(そろそろアリータスさん達が帰って来てもおかしくないはずだけど何かあったのかな?)


ト「どうかされました?」


ラ「いえ。少し考え事を…。」


ト「ゴホッゴホッ…あ!あの者です!あのフードを被ったガタイのいい男です!」


ラ「分かりました!ありがとうございます!私は今からあの男を追跡しますので後は私に任せてください!」


ト「ご武運を!」


ライアはフードの男の追跡を開始した。

男は路地へと入っていく。ライアがその後に続く。


ラ(どこまで行くんだろう?)


?「止まれ…。」

男とは別のフードの男がライアの首元に刃先を当てる。






ウェザーが拐われる日に戻る。


ウェザーは悲鳴をあげている。謎の男は持ってきた機械で炎を出してウェザーの手に当てている。ウェザーの手は焼けただれている。


男「ふむ。一回目の熱の強度はこんなものか。1925‐276。4000‐276に投与を。」


ミ「かしこまりました。」

ミルチは瓶を持ってきて液体をウェザーの手にかけた。するとたちまち傷が治った。


男「さて。再生すると先ほどよりも熱の耐久度が上がったはずだ。続きをしていこう。」

またもやウェザーの手に炎を当てる。


ウ(熱い熱い熱い!!!!なんでこんな事するんだ!?くそ動けない!)


男「逃げ出そうとしても無駄だよ。私並みの力がないとその拘束具は外れんよ。」

男は何度も何度もウェザーの手を治しては炎を何度も当てた。


男「ふむ。熱耐久度が止まってしまったね。私の予想では永久に耐久度が上がるはずなのだが、このタイプだと限界が出来てしまうのか。さて次は…。」

男は今度はウェザーの腕を焼き始めた。そして腕が終わると体や顔、下半身と体のあらゆる箇所を炎で焼かれ実験された。


男「おかしい。私の予想と大きく違うな。再生能力はどうだ?」

そういうと男はウェザーの手の爪をはがした。悶絶するウェザー。


ウ「拘束が取れたら覚えとけよ!?」


男「なんだ?回復呪文でも唱えたか?それにしては爪が再生しないな。ほら。早く再生したまえ。」


ウ「出来る訳ねぇだろ!」


男「仕方がない。1925‐276今度は3171の薬を投与しろ。」


ミ「かしこまりました。」

ミルチはウェザーに点滴を刺した。


ウ「指がかゆい!」

ウェザーの手に爪が生えた。


男「ふむ。やはり一般人よりも圧倒的に再生能力は高いようだ。どこまで再生できるか試してみるか。」

今度は指を全て切り落とされた。少し時間がたつと血が止まり、さらに時間がたつと指が生えてきた。次は手を切り落とされ次は腕それでも薬を投与されると生えてくる。足も切断されたが同様に薬を投与されると再生した。


男「一般人では自力で回復できない所は治癒できるようだな。次は首を切り落としてみたいところだが、死なれては困る。すべての実験を終えてからだ。次は耐電実験に移行する。」

 男はウェザーの手足に装置を装着した。ウェザーは声を発する元気も抗う気力もなくなっていた。

電圧をどんどん上がる。徐々に痛みを感じそのうち体が痙攣して呼吸がしにくくなり心臓が止まった。しかし、男によって再び心臓を動かされウェザーは息を大きく吸い込み目が覚める。


ウ(またこんな目に…ライア…アリータス…モコフワ…チザン…シフィ…誰か助けてくれ。俺は俺は…そうだ。元はと言えばミルチとか言う女。そしてこの人を人とも思っていないくそ野郎。絶対に俺の手で復讐してやる!)

ウェザーは誰かが助けてくれるんじゃないかという僅かな希望とミルチ達への復讐心で生にしがみついていた。

それからも拷問まがいの行為を永遠とされ続けた。ウェザーは時間の感覚がなくなっており、数分経ったのか数時間数日はたまた何年も経っているようにも感じていた。その間食料や水なども与えられず、同時に食料や水がなくてもどれだけ生きれるのかという実験をしているんだとウェザーは悟った。

ウェザーに休憩時間はなく交代で行われている。ウェザーの心は崩壊寸前だった。


?「ウェザーさん!起きてください!」


ウ「そ、その声はライア!助けに来てくれたのか!」


ラ「いや違いますよ。お礼を言いに来たんですよ。」


ウ「お礼?何の事だ?というかその白衣!」


ラ「白衣?ああ。私実はここの研究員なんですよ。あなただけここに連れてこようと思ってたんですけど、アリータスさん達まで連れてこれてラッキーでした。ほら、あそこ見てください。ウェザーさんと同じ様に実験されてますよ!」

アリータス達はウェザーと同じように拷問まがいの事をされている。


ア「ウェザー!私達まで巻き込んで!アアアア!痛い!熱い!苦しい!お前たちを仲間にしなければよかった!」


ウ「な、な、なんで…そもそもここにはギルドからの手紙で…」


ラ「不思議に思わなかったんですか?昔の人事なんか分かるわけないじゃないですか。だから私がギルド協会のふりして手紙を渡したんですよ。そしてあなたに関わったせいでアリータスさん達は死ぬまで永遠に実験されるんです。」


カ「あの時助けたのも私達に近寄る為だったんですか!?」


チ「兄貴!苦しいよ!なんで…。」


モ「もうやめてぇ!」


シ「なんでわたくしがこんな目に!もう嫌ですわ!」


ウ「やめろ!やめてくれ!俺だけでいいだろ?お前たちの目的は分からないが俺が目的なんだろ?」


ラ「確かにあなたが目的ですが、アリータスさん達っていい逸材なので実験に付き合ってもらおうかなと。」


ウ「なあ。俺達仲間じゃないのか?俺はいい。あいつらは助けてくれ!」


ラ「仲間?そんな訳ないじゃないですか。どうやってここまでおびき寄せるか。その為に仲間のふりをしていただけですよ。それに助け?助けなんか来ない。自分自身で努力もせずに他人に頼るんですか?自分は弱いから、自分には出来ないからって…目の前を見てください。ぜーんぶあなたのせいですよ?」


ウ「違う…違う…俺は…」


ラ「何が違うんですか?自分のせいじゃないって?あなたは頭が悪いから私の嘘や演技を見破れなかった。そしてあなたが仲間だという人たちを不幸に落として、あなたが弱いから助けることも逃げることも出来ない。無力ですね。みじめですね。あなたは全てを失う。」


ア&シ&カ&チ&モ「お前が全部悪い。お前が全部悪い。お前が全部悪い。お前が全部悪い。お前が全部悪い。お前が全部悪い。お前が全部悪い。お前が全部悪い。お前が全部悪い。お前が全部悪い。」


ウ(そうだ。俺は1人だ。最初にこの世界に来た時からそうだった。1人でどうにかしてきた。バカだった。誰かが救いに来てくれるなんて幻想だ。元の世界でもそうじゃないか。運よくヒーローが現れる事なんてない。突然ナイフで切りつけられるそんな世界だった。どこでも変わらない。己自身でどうにかするしかない!)


その時ウェザーの足元を中心にうねうねと動くものが広がっていった。










                  To be continued












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