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Reality−異世界−  作者: Ongaku
12/30

ウィンル国編1

ギルドから届いたメッセージによると、居場所は分からないそうだ。生死も不明。しかし、最後に受けた依頼内容はウィンル国のデアスで調査という内容だったようだ。ギルドでは依頼のランクがあり、最高難易度のA+となっている。


ア「父上と母上はウィンル国に行っていたのか…。そこに行けば見つかる可能がある!」


カ「お姉ちゃん。今回は私も行くよ!」


ア「本当は危険な場所に行かせたくないんだが…今回ばかりは仕方ない。」


カ「ありがとう!お姉ちゃん!」

アリータスはデレデしながらギルドメンバーに報告しに行った。


ア「みんな聞いてくれ!このギルドの真のギルドマスターであり、私達姉妹の親であるフリム・ヌダルクスとギリア・ヌダルクスの手掛かりを手に入れた!私達姉妹はすぐにでも探しに行くつもりだ!私達からの依頼だ。一緒に来てくれないか?」


ウ「ああ。」


ラ「もちろんです!」


モ「早く会いに行きましょう~」


チ「行きましょう!アリータスの姉貴!」

 入団試験をクリアした一人 チザン・デフカル 16歳 男

 ウェザーに憧れて入ってきた。


シ「ええ。わたくしにも協力させてください。」

 入団試験をクリアした一人 シフィ・エディット 16歳 女 貴族

 アリータスとライアに憧れて入ってきた。


ア「みんな…ありがとう。」


ウ「感謝を言われる筋合いはないな。仲間を助けに行くだけだ。」


ア「ウェザー殿…。」


ウ「…呼び捨てで言い。仲間だからな。」


ア「ごほん。ウェザーど…。ウェザー!」


ウ「アリータス。よろしくな!」


ア「なななにをよろしくなのだ!?」


ウ「いや、改めてよろしくという意味だったんだが。」


ア「ああそういう事か!」

 (呼び捨て等まるで恋人みたいではないか(〃ノωノ))


ウ「みんなも呼び捨てで構わない。」


チ「兄貴かっこよすぎるぜ!ウェザー!」


ウ「よし。お前だけは呼び捨て禁止だ。」


チ「なんでですか兄貴!?」


ウ「なんとなくだ。」


カ「うふふ。ウェザーさん達が来てからこのギルドに活気が戻って嬉しいです!」


ラ「それもこれもこのギルドに入れたおかげだよ!」


シ「その通りですわ!アリータス様には感謝しかありません。」


ア「様はよしてくれ。ウェザーど…ウェザーも言っていた通り私達は仲間だ。それに私はチザンとシフィに未来を見た。いずれは名をはせる冒険者となろう。」


チ「ふふふ。アリータスの姉貴とウェザーの兄貴より強くなって、俺が伝説の勇者になってみせますよ!イテッ!」

シフィにげんこつを食らう。


シ「調子に乗りすぎ!」


ア「良い心がけではないか!父上と母上が戻ってきたらたっぷりと修行を付けてやるぞ!」


チ「そ、それはちょっと…。」


シ「良かったわね。未来の勇者様!」


カトリーナの言った通りギルドフラクメイには活気が溢れていた。話はほどほどに、各々準備した。その後、馬車や食料水など旅で必要なものを買いそろえウィンル国に向かって出発した。ウィンル国はウェザー達のいる国の隣にある。馬車をライアが運転してウェザーはその隣。アリータスは荷台の方にいる。


ウ「なあライア。ウィンル国はどんなところなんだ?」


ラ「えーと。国の半分しか人が住んでいません。昔はいろんな種族が住んでいたらしいんですけど、ずっと昔に人間同士で戦いが起きたみたいで、国の半分が住めない環境になったみたいです。」


ウ「戦争か…いつの時代もどの世界でもあるんだな。いろんな種族ってエルフとか巨人とかいるのか?」


ラ「そうですね。巨人の方は絶滅してしまったらしいですが…そういえばギルド対抗戦で乱入してきた騎士団長と副団長さんはウィンル国の種族でバースト族と言います。肌の色が黒かったり、戦闘能力の高さから別名悪魔の人族と呼ばれています。今では二桁しかいないらしいです。」


ウ「そうか…というか俺は見ていないんだがな。」


ラ「そうでした!」


ウ「魔族は肌が黒いのか?」


ラ「いえ!人それぞれですよ!ただ、魔族の中にも種族があるので悪魔族がなりやすいですかね!」


ウ「いつかライアの故郷にも行ってみたいな。」


ラ「こっちのセリフですよ!」


ウェザー達は森を走っていた時だった。


ラ「あ!あそこに人が倒れています!」

ライアは馬車を止めた。ライアは倒れている人に駆け寄って行った。


ラ「大丈夫ですか?」

声をかけた人は女性だった。目立った傷はない。


女「なんとか…旅のお方。もしよろしければ馬車に乗せて頂けないでしょうか?もう何日も彷徨って倒れてしまったのです。」


ラ「分かりました!さあ!背中に乗ってください!馬車までお運びします!」


女「ありがとうございます。」

女性はライアの背中に乗った。


?「さてさて。旅のお方。馬車にある物とみぐるみ全部置いてってもらおうか!」

木の陰からぞろぞろと人が出てきた。


ウ「盗賊か。」


ア「どうしたのだ?馬車が止まったみたいだが。」


アリータスが荷台からウェザーに話しかけた。


ウ「どうやら盗賊に絡まれたらしい。ライアは倒れていた人を助けに止まったがどうやらそいつもその一味だったらしい。」

ライアはナイフを首に押し当てられている。


女「この女の命が欲しかったらさっさとしな!」


ウ「どうする?」


ア「決まっている。荷物を降ろすぞ!」


ウ「その必要はないみたいだぞ。」

ライアはナイフを押し当てていた女性をのめしていた。


ア「ふっ。余計なお世話だったな。なら後は私が…」


シ「少しお待ちください。わたくしが制圧して参りますわ。わたくしの実力を見せるチャンスですからね。」


チ「おいおい!俺も戦うぜ!兄貴たちに戦えるんだぜってところを見せたいからな!」


シ「わたくしの足を引っ張らないでね!」


チ「それはこっちのセリフだ!」


カ「私も戦います!」


ア「な!危ないんだぞ!?怪我でもしたら…」


カ「お姉ちゃん!私もいつまでも子供じゃないんだよ!私もみんなの力になりたいの!私もギルドの一員なんだから!」


ア「カトリーナ…分かった。ただし無理はするなよ!」


カ「ありがとう!」


チ「よっしゃー!俺達同世代の力見せてやろうぜ!」


カ「うん!」


シ「たまにはいいこと言うわね。」


チ「兄貴たちはゆっくりしててくれ!」

3人は飛び出して行った。


モ「私も~行ってくるねぇ。3人の邪魔にならないようにぃ。」

モコフワも出ていった。


ア「なら私も…」


ウ「アリータス。マスターなんだから仲間を信じて待てばいい。あいつらが力を俺たちに示そうとしてるんだ。見届けよう。俺は馬車とお前を守る。」


ア「そ、そうだにゃ…な…。」

アリータスは俯いて顔を赤らめた。

(お前を守るだと?そんな事物語だけの話かと思っていた!確かに守られてみたいとは思ったことはあるが!わ、私は!私は!ああああああ!!!)


外に出た4人は戦いを始めた。まずシフィの武器はチャクラムと呼ばれる物だ。投擲武器として使用される。シフィが持っているチャクラムは全長50㎝程だ。両手に一個ずつ持っている。


シ『魔円輪』

シフィのチャクラムに魔力が纏う。それを盗賊に目掛けて投げつけた。投げたチャクラムには魔力で出来た紐の様な物がシフィの手へと繋がっている。盗賊はチャクラムに当たると後方へ吹き飛ばされて木に激突して倒れた。投げ終わったチャクラムは魔力の紐を通じてシフィの元へと戻った。


チ「やるなシフィ!今度は俺の番だ!『魔槍』」

チザンの武器は槍で、両端に刃がついている。槍に魔力が纏い、盗賊たちを刃じゃないところで殴り倒していく。


盗賊「調子に乗るなガキどもが!」

盗賊がチザンの背後から剣を振り下ろす。


カ「危ない!『魔防壁』『眠人』」

チザンの背後に魔力の壁を作りだし、盗賊の剣を弾き飛ばした。更にその盗賊を眠らせた。


3人は次々と盗賊を殺さずに戦闘不能にして無力化した。


モ「は~い!後は私に任せてぇ!『綿雲檻』」

モコフワの手には巨大な大砲が握り絞められている。大砲からふわふわした雲が出現してそこから盗賊を雲が捕らえる。捕らえた盗賊たちは雲の折に閉じ込められた。


ウ「モコフワはあんな武器を使うのか?支援が得意と聞いていたが。」


ア「モコフワは魔法を使う上であの武器が一番使いやすいらしい。」


チ「よっしゃーー!俺たちの勝ちだぜ!」


シ「当然ね!」


カ「2人共すごいね!」


チ「何言ってんだよ!カトリーナも凄かったぜ!」


シ「そうね。チザンよりいい働きだったわ。」


カ「ありがとう!」

3人は仲睦まじい様子だ。


ア(カトリーナ…私は過保護すぎたのかもしれんな。)


モ「良かったですねぇ!マスター!」

モコフワが馬車に戻ってきた。


ア「ふっ。いいものだな。」


ウ「あいつらはどうするつもりだ?一回街に戻って捕まえてもらうのか?」


ア「いや。このまま置いていく。なーに!私に任せろ!」

アリータスは盗賊たちの所へ行った。


盗賊「ここから出しやがれ!」

盗賊たちは檻から出ようと攻撃するが、斬撃でも打撃でも綿のようにダメージが吸収されて檻は壊れない。


盗賊「そうだ!みんなで魔法を撃つぞ!」


ア「やめておけ!これは私の仲間が作った特殊な魔法でな。攻撃を吸収すればするほどこの檻は残り続ける。何もしなければこの檻は時期に消える。その間に反省するんだな。」


盗賊「反省だ?するわけねぇだろう!」


ア「ほう。なら檻がなくなったら私が貴様らの性根をたたき直してやろう!」

アリータスは盗賊達に圧を飛ばす。盗賊たちは力の差を感じたのか委縮してしまった。


ア「今度会うまでに改心しろ!分かったな!」

盗賊たちは大きな声で返事をした。


3人とアリータスが馬車に戻った。


ウ「モコフワのあの檻にはそんな効果があるのか。」


ア「噓に決まっている。確かに攻撃は吸収するがもちろん大きな攻撃を受ければ壊れる。そのうち消えてなくなるのは本当だがな!」


ウ「嘘をついたりするんだな。」


ア「な!こ、こうでもしないとすぐに檻から出られても困るからな!その…嘘をつくのは嫌い…か?」


ウ「時と場合によるんじゃないか?今回は仕方ないと思っている。」

(本気出したら盗賊たちがあの世に行っちゃうしな。)


ア「そ、そうか!仕方ないよな!」

 (なぜこんなにも動揺してしまうのだ!自分が情けない!)


ラ「みなさん遅れてすいません!」


チ「ライアの姉貴何してたんですか?イテッ!」

シフィに頭を殴られる。


シ「あんたにはデリカシーってもんがないの!?」


カ「ほんとにダメだよチザン!」


チ「え?何が何だが…ごめんなさいライアの姉貴!」


ラ「気にしてないからいいよ!さあ!ウィンル国へ行きましょう!」


みんな「おー!!!」


少し馬車を走らせた所でライアの元気がいつもよりない事をウェザーは気づいた。

ウ「どうした?大丈夫か?」


ラ「大丈夫です。」


ウ「盗賊の事か?」


ラ「違います。ウェザーさん大丈夫ですよ!」


ウ(やれやれ。ライアも女って事か。素直に言えばいいのにな。)

ウェザーはライアの頭に手を置いた。


ラ「え?」


ウ「ライア。お前はよく頑張ってるよ。俺はお前の今考えてる事や背負っている事は分からない。だがな、1人で抱え込むな。お前が気づいていないだけでお前は1人じゃない。俺達がついてる。忘れるな。」


ラ「…はい!」

ライアの表情が少し緩んだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

時間は少しさかのぼり、盗賊とチザン達が戦っている間ライアはレナレートと接触していた。


レ「ライア様!本当にお戻りにならないのですか?」


ラ「ごめんなさい!私は世界を見て周りたいの!そして私なりの答えを出したい!」


レ「しかし、命の危険が…。」


ラ「レナレート。私はもう子供じゃないの!あなたには感謝してる。もう私行くね!戦争が起きないようにしてくれたら助かる…それじゃあ…元気でね!」


レ「ラ、ライア様!…お元気で…必ずお会いしましょう!」

ライアとレナレートは別れた。


レ「お前達。帰るぞ!」レナレート達はどこかへ消えていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ウェザー達は国境を越えウィンル国へと入った。


ウ「アリータスどこまで行くんだ?」

今はアリータスが馬車を操縦している。


ア「ネンソサキの街へと向かっている。国の半分が住めない環境になっているらしいが、そのすぐ近くにある街だ。他にも街や村があるようだが、我々の様な他の国の人を良く思っていない人もいる。ネンソサキの街は住めなくなった地域をガイドツアーとして観光に力を入れている。だから他国の人にも寛容なようだ。」


ウ「そうか。どうして他国の人を良く思ってない人がいるんだ?」


ア「ウィンル国は多くの種族が住んでいる。人は時として自分と違う見た目に畏怖する。だから、ウィンル国以外で差別される事がある。お互いに溝があるんだろう。」


ウ「難しい問題だな。」


ア「ああ。さあ、見えてきたぞ!ネンソサキの街だ!」


ウ「これは大きな街だな。」







                                 To be continued


おまけ


レ「ああああああ!ライア様あああ!私は!私は!嬉しく!そして悲しく思います!」

レナレートはお酒を飲み泣きながら大声を出している。


手下「レナレート様落ち着いてください!飲みすぎですよ!」


レ「うるさい!こんな日に飲まずにいられるか!私はライア様が生まれた時からずっと成長を見守ってきた!そして!今日!ライア様は大人になり!旅立たれたのだ!世の為人の為にな!だからライア様の成長に!巣立っていき取り残された私に!乾杯!!!」


手下「いつもはクールなのにお酒が入るといつもこれだ。ライア様ライア様って…俺達も祝いたいけど温度差がすごすぎてついていけない…。」


手下「全くだ。」


レ「(。´・ω・)ん?なんか言ったか貴様!酒が入っとらんではないか!もっと飲め!!」


手下「勘弁してくださいよ!もう飲めませんって!」


レ「朝まで飲むぞ!」

レナレートはご機嫌そうに笑っていた…。

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