僕が死ぬ時
『僕』が焼死すれば僕も死ぬ。
『僕』が溺死すれば僕も死ぬ。
『僕』が失血死すれば僕も死ぬ。
『僕』が圧死すれば僕も死ぬ。
『僕』が感電死すれば僕も死ぬ。
『僕』が轢死すれば僕も死ぬ。
『僕』が縊死すれば僕も死ぬ。
『僕』が死んだら僕も死ぬ。
僕が死んでも『僕』は死なない。
みんなの言う死は『僕』の死であり
僕の思う死は僕の死である。
もし僕が死んで『僕』が死ななければ
どうか『僕』を殺してやってほしい。
『僕』とは僕であって僕でないから。
『僕』には僕が居なくちゃ駄目だから。
『僕』だけでは僕じゃないから。
死んでしまった僕に
『僕』を殺す事はできないから。
だから。
読んで頂き有難うございます。
この詩は、死の線引きをどこにするかという問題についての持論です。
後はどうぞ想像力を存分に使って、あなたの正解を見つけてください。
詩である為、詳しい事は語りません。
同じ轍は踏むまい。では。