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俺の親友は主人公

作者: 夕闇

初投稿です。

何かこんな感じの話があったら面白いかもなって思い付きでとりあえず我慢できず書いてみました。

書式など完全に考えていない駄作といったら駄作かもしれないですけど…暇つぶしにでもなれば幸いです。


俺の親友ともいえる奴はいわゆる『主人公』ってやつだと思う。


こんな話を他人にでもした暁には、

「は?いきなり何言ってんだ?」

とでも思う奴がほとんどだろう。


正直俺がその立場だったらそう思う。

まぁ、こんな突拍子のないことをいうのにも一応理由がある。


まず1つ目。

アイツの周りにはいつも沢山の奴らが集まる。

例えばだ。

今のご時世では中々見ないようなツンデレ金髪女。

これまた今どきでなくても珍しいような黒と緑のオッドアイを備えた長身の女。

女ならともかく男なら着ることは一生かけても到底ないであろうゴスロリちっくなドレスに身を包んだ幼女。

はたまた、ごく偶に周囲から存在を忘れられがちなほど影の薄い女。

見た目だけなら他の奴らと比べても一番普通なのにそれ以外が一番酷い女。


……え?

皆、女ばっかりじゃねえか?だって?

あぁ、それもアイツが『主人公』だと思う理由の一つである。

あれだけ、周囲に女侍らしている男を見ると、

よくあるラノベ主人公やエロゲー主人公、ハーレム主人公って思わないか?

思うよな?

いやきっと思う。

まぁ、そういうわけだ。

アイツはやたら女にモテる。

確かに顔は俗にいうイケメンっていう部類で性格とかも聖人君子っていう表現がぴったりの奴だ。

それでもやはり異常なほどモテている……と俺は思う。


話がそれた気がするが2つ目を上げようと思う。

先にも言った通りアイツは聖人君子みたいなやつだ。

それ故なのか知らんが、アイツは何か困ってるやつがいたりすると助けずにはいられない性分なのである。

迷子になってる子供がいたら一緒に親を探そうと1日中駆けずり回ったり、

お金が足りないから千円貸してくれって言ったら迷わず1万円貸したりするやつである。

そんな性分であるせいなのかは分からないがやたらとアイツは問題事に巻き込まれやすい。

……っていうか自分から首を突っ込んでる気がする。

すごいのはそれで片っ端から問題事に首を突っ込んでるのにも関わらず、

全ての問題事を無事に解決しているのだ。

アイツの話によるとついに最近世界を救ったりするようなことまでしちゃったらしい。


……何ですかお前は?

普通ならキチガイもとい中二病みたいな発言と取れドン引きするのだろうが、

アイツが言うと冗談でも本当のことのように思えてしまうから困る。

……いや、それでも世界を救ったとかは信じないけどさ。

普通の学生である俺には世界の危機に当事者として直面なんていうこともまずないしな。


3つ目。

これが一番の理由ともいえる。

ただはっきりと言葉で表現するのが正直難しい。

よくネットで見かけるような言葉を借りて言うなら『主人公補正』ってやつ?

それがアイツにはある気がする。

今までの理由もそうなのだが、なんというかまるで最初からそういう運命にあるような感じなのだ。

『ご都合主義』とでもいうのだろうか?

世界はアイツを中心に回っているようでアイツが関わると、

例えどんなことがあろうとも最後には必ずでどうにかなるのである。


今でも印象に残ってるのは最初に出会った時だ。

アイツはずぶ濡れだった。

まだ幼いにもかかわらず川で溺れかけてたやつを助けようとしたんだとさ。

俺はその時初めてアイツと偶然出会った。

幼い頃だから当時のことはあまり覚えてないんだが確かに思ったことがあるんだ。

『馬鹿だ』ってね?

だって、そうだろ?

よくニュースで流れるじゃないか。

川で溺れたやつを助けようとして、助けに言ったやつが死ぬという身も蓋もないニュース。

アイツも一歩間違えればそうなってるかもしれなかったんだ。

増してや年齢的にも幼く、身体能力もさほど高くない。

幼いころの俺は思わず尋ねたんだよ、確か。


「なんできけんをおかしてまでたすけようとしたの?」ってな。


それに対してアイツは、なんていったと思う?


「たすけたいとおもったからたすけたんだ」


……その時、俺は思ったよ。

あぁ、こいつはとにかく馬鹿なんだなって。


何だよ?そんな人を殺すような目で睨むなよ。いやだって間違いなく馬鹿だろ?

まぁ、数人程度ならそういう奴がいてもいいと思うけどな

皆が皆、己が望むがままに好き放題やったら今ごろ世界は大変なことになってるだろう?

考えたくもないわ。


まぁ、でも、

そんなアイツだからこそ親友からすればある意味誇らしくもあり、

同時にアイツを手助けするって決めたんだけどな。


だから心配しなくてもいいぜ、俺は敵じゃない。

お前が大好きなアイツを害そうとは微塵の欠片にも思わないし、

むしろ害すヤツがいるなら俺が処理するから安心しろ。

お前らは楽しくアイツと今を幸せに生きればいいんだ。

それがアイツが間違っていない証明にもなるんだろうからな。


俺?俺はアイツにとってはあくまでただの普通の親友さ。

偶にちょっと手助けをしてやれる程度のな。

ま、アイツにはそんな手助けも必要ないのかもしれないけどな。


……さて、俺から話すことはもうないな。

確認だが俺はただの親友であって、そういう立場としてアイツの話をしただけだ。

それだけだからな?ヒロインさん。

分かったら俺のことは気にせず物語を続けるといいと思うぜ。

この物語は決して俺が主人公ではなく、アイツが主人公なんだからな。

脇役はせいぜい邪魔にならないように気を付けるからさ。

どうかこの物語がハッピーエンドで締められるように頑張ってくれ。


じゃあな。



主人公がよくあるラノベの主人公みたいに大活躍してハーレムをしている物語。

しかし本当は陰ながらこっそり主人公の親友が奮闘して、

主人公の手助けをしているっていうのが今回思いついたお話です。

なお彼がこっそり話してる相手がその物語のヒロインの1人という感じです。

思い付きでとりあえずそれを匂わすように書いてみたらこうなりました(-_-;)

ここまで読んでくださってありがとうございましたm(__)m


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