本編
この学校はどこかおかしい。
喫煙が発覚した生徒を見つければタバコを没収して自分の物にするし、
いじめを発見すればいじめられている人を怒るし……
とにかくなにか全てが根本的におかしい。
それが、俺が通ってる葉区欧学院。
学校の名前からしてもうおかしい。
言っておくがどこかの某マンガ・アニメと名前は似ているが決してとある執事のコンバットバトルストーリーではないのでお間違いなく!!!
うちの学校はこの地区では有数の名門校と言われ倍率も高い。
もちろん合格すれば鼻も高いし、優越感に入り浸れる。
そして毎年希望と不安に満ち溢れて入ってくる新入生。その顔が歪んでいくのもそう短くはなかった。少なくとも俺は……
「おら、始めんぞ」
とやる気のなさそうに入ってくる男。
俺のクラスの担任、陽上旦のお出ましだ。担当は体育。
茶髪で髪は短く、日焼けした肌にソフトマッチョ。教師とはとても思えない風貌である。それがまたイラつく。
「荒木、伊野、浦田……」
頭をポリポリかきながら面倒くさそうに出席をとる。
出席を取り終えると
「え〜実は笹岡のリコーダーがなくなったそうだ。みんな知らないか?」
笹岡とはうちのクラスのマドンナ的存在の女の子だ。
「陽上先生!! 何リコーダーが無くなったくらいで慌ててるんですか」
わけのわからんやつが来たーーー!!!!
こいつは霧原雫。3年のクラスを受け持つ美人英語教師(自称)。肩までかかる長い髪に大粒な瞳、透き通るような真っ白な肌。まぁ確かに割と男子生徒に人気があるほうだと思う。
「私のクラスはね井原さんに痴漢にあったのよ!!」
と指を刺して決まったといわんばかりのシタリ顔。
何その顔すっげームカつくんだけど? てか何張り合ってんの!!!
「え? あの井原先輩が?」
井原とは3年いやこの学校のアイドル的存在の人。
「そうですか」
とあしらう様に話を進めていく。
そしてものすごい重苦しい空気。
「あれ? スベッた? やらなきゃ良かった……だって……」
なにやら小声でぶつぶつと呟いていた。
「陽上先生!! 霧原先生!!」
また何か変なのがきたーーー!!!!
金髪に少しリーゼントの髪型に紋付袴の外国人。
なんですか? あなたは? どこの荒れた成人式ですか?
この人はビリー・ハンソン。アメリカ人である。
担当はもちろん英語……と思いきやなぜか日本史なのだ。
「リコーダー紛失? 痴漢? 二人とも甘いです!!」
なんだ? もっとむごいことでもされたのか?
「うちのクラスの関根さんは昨日家で右足の小指をテーブルにぶつけて骨折れたんですよ!!!」
地味にくるな……それ……
関根は今年の1年の中で人気がントツ1位で最も井原を脅かす存在。
そして関根、笹原、井原は葉区欧学園三大美女として名を轟かせている。
ビリーはというシタリ顔。
だからなんなんだよ!! その顔!!
「リコーダー紛失なんて軽いもんよ。実はな林の親が昨日……」
え? 俺? 俺の親がどうしたって?
「交通事故で……亡くなった」
と涙をこらえてなにかやりきれないという様な言い方で
「そうだったの?」
「可哀想に……」
と泣く2人。
「死んでねえよ!!! 何勝手に人の親殺してんだよ!!!」
ちっと舌打ちをする陽上。
ホントにこいつら殴っていいですか?
お気づきの方も多いかも知れないがこれがこの学校をおかしくしている元凶なのだ。
3人いればなんとやらということわざがあるがこの3人の場合は意味とは程遠い。物事をややこしくするスペシャリストと言っても過言ではない。
「でも服部くんなんか彼女にフラれたショックで自殺したんですよ!!!!」
そんな重いことを自慢げに言うな!!!
「フィッシュ竹○さんなんかトイレの精になったですよ!!!」
なんだよ!!! パクリじゃねぇか!!!
「みんな目が死んでるんですよ?」
だからパクルナって!!
次々と自分のクラスの生徒の不幸な自慢(捏造も含む)をしていく3人。
「これじゃ埒が開かないわ。どこが一番ついてないクラスか勝負しましょうよ」
とまた話が変な方向に進んでいく。
てかなんかもらった設定と違ってねぇ〜?
特に霧原が一番原案と違ってる……
てかお前らちゃんと授業しろよ!!!
「まぁ設定なんて後でどうにかなるんじゃねぇ〜?」
と言う陽上。
でた〜楽観主義
ナイスだよ? 陽上先生。
てか俺、心読まれてねぇ? この人エスパー?
「設定なんて……設定なんて〜!!!」
と涙ながらに走っていく霧原。
どうしたの? 急にどこいくの〜?
「設定なんて無視して書きたいように書けばいいんだよ」
ビリーは諭すようにそう言った。
ダメだから!!! せっかく送ってくれたイヌズキノネコさんに失礼だから!!! それにそれだとこの企画の意味無くなっちゃうから!!!
「いじけるぜ」
設定での口癖をうまく言い換えるなよ!!! ボキャブラ○国か!!!
本当にすいません……いろんな意味で……
「おい、林? てか多くね〜? どんだけ話を切り替えてんだよ?」
と言う陽上。
お前だけにはツッコまれたくはなかったよ……
なんかスゲー敗北感を感じたような
てなわけでどのクラスがついてないかとまぁめちゃくちゃどうでもいい戦いが始まった。
「てなわけで始まりました。ウチのクラスついてない選手権」
なに? この人? ラビッ○伊東っぽいひとがでてきたんですけど!!!
3人もなぜかゼッケンをつけてるし
陽上は赤、霧原は青、ビリーはオレンジである。
TVチャ○ピョンですか?これは……
「ではまず第一ラウンドはくじ引きです。これは、トーナメントの組み合わせを決めているのと同時にどれだけついていないかを競います。」
なんか地味じゃね〜? てかなんのトーナメント?
「野球じゃ!!」
とこからともなく現れたのは……誰?
また変なの来たけどもういいや
「なんで野球なんですか?」
「それはな、昔からこういうのは野球で決着つけるってきまっておるのじゃよ!!」
そうなの?
てかみんななんで俺の心の声が聞こえんだ?
「元校長じゃ」
元ってどういうこと?
「ではここから審査員兼解説の元校長の植草氏も加わってもらいます。」
実況の人はやたらと元を強調していた。
「よろしくお願いします」
「まず植草さんは昨日痴漢してつかまったんですよね?」
そうなの!!!?
「いや痴漢なんかしてません!!! ウチの高校の生徒のお尻を触っただけです。それを見なのにみんな痴漢呼ばわり本当にウンザリです!!」
それを痴漢って言うんですよ!!! 元校長先生……
「ちなみになんで触ったんですか?」
「いや自分好みの制服がだったから」
なに? それ!! それなら女子の制服って校長のシュミだったの!!!!?
「そうじゃな。森君」
「林です!!」
「そうかリンくん」
「はやしです」
「あ〜ハヤシライス食べたいね?」
こいつ絶対名前覚える気ね〜な……
そう考えると井原先輩が痴漢に遭ったってのは……
「そうわしじゃ」
と元校長はシタリ顔。
もうツッコム気力もねえよ……
ほんとここにでてくるやつって俺らをいや読者をなめてるだろ!!
はぁ……
とういうわけでなぜか始まった野球。
俺たちのチームはシードで
まず、ビリーと霧原のクラスが戦うことになる。
霧原のクラスのベンチを見てみるとなぜかテルテルボウズを目にも留まらぬ
速さで作っている霧原がいた。
「すごいです、1秒に5個つくっています!!!」
すげー!! あんな速さでテルテルボウズ作れんの!!!?
てかなんでテルテルボウズとかつくってるわけ?
「いや私、こういう時って大体雨降るからこういう得技ができちゃって」
そんな得技要らねぇ〜よ!! どんだけ雨女なんだよ!!!
「仕方ないじゃない。そういう設定なんだから」
もう何も言いません……本当にごめんなさいいぬずくのねんb
「謝るならちゃんと謝れよ!!! なんで噛んでだよ!!」
と罵る陽上。
dから……あっすいません。だからなんで俺のココロの声がわかるんだろう?
なんか怖くなってきた
「はい! 10ポイ〜ン」
と実況がいきなり叫びだした。
え? 試合前に点数入っちゃったよ!!
なにこれ? 内○プロデュース?
「何としてでもついてない選手権優勝するぞ!! みんなはじけろ!」
「先生……暑苦しいです……」
「なんか異様に汗臭いし……」
燃えているビリーを尻目にやる気のない生徒たち。
そんな中スターティングメンバーが発表された。
明らかに勝ちに行くメンバーである。
しかしひとつ気になることが……
「なんだい?林くんいってみなさい?」
と実況の人が声をかけてきた。
「なんで担任がエースで4番なんですか? ふつうこういうのって生徒達がやるものですよね?」
「あ、そのクラスにいる人なら誰でもOKなんです」
「そうなんだ」
「霧原先生? どうしよう。ビリー先生が試合出てる」
「心配ないわ。ちゃんと秘策はあるから」
冷静に答えた。
(ビリー先生の弱点なんてお見通しよ)
こいつら勝つ気なんだ?
霧原の秘策とは……
「1番 センター 野上さん」
「2番 セカンド 吉本さん」
「3番 ショート……」
「9番 ピッチャー 井原さん」
スターティングメンバーは全て女子。
「全員女子で大丈夫なんですか?」
「大丈夫」
確かに勝負に勝つには弱点を突くのが一番いい。
何を隠そうこのビリー・ハンソンは女性に弱い。
てなわけで堅くなったビリーはポカスカ打たれ5回を投げて10失点、2三振で降板。
ビリーはボロボロだった。
「出すには早かったが、俺の秘密兵器だ」
「ビリー監督動きました」
自分の打席で代打をだした。
「4番、ビリーに変わりまして光源氏」
光源氏!!!!? なんで現世に? しかも架空の人物なのに・・・
もしかして……
「ローラースケートでやってきました!!! 光源氏」
やっぱり……
予想通りのボケで登場しました。突っ込べむきでしょうか?
ここはあえてツッコミません
「お〜っとコケました。しかしわざとだよっていう風にシタリ顔。かっこ悪い! かっこ悪いです!」
…………
光源氏がはいってからやる気の無かった生徒は奮起し、追い上げて
8回終わって12−9と霧原のクラスの3点リード。
9回の裏でビリーのクラスが満塁にしたが結局そのまま逃げ切り霧原のクラスが勝ちあがった。
そして俺たちのクラスとの対決。
陽上が
「1番 サード 末丘」
「2番 レフト 伊野」
「3番 セカンド 白石」
「4番 ピッチャー 春木」
春木? 春木って言う人ウチのクラスにいたっけ?
「先生? 春木ってウチのクラスにましたっけ?」
当然の質問をぶつけて見た。
「あ〜春木代美だけど?」
春木代美ってまさか……
「四ノ宮学園からヘットハンティングしてきた」
やっぱり
俺は頭を抱えた。
「なに勝手に他の人の作品のキャラクターを登場させてるんですか!!!! ちゃんと許可とったんですか?」
「なんだ? 許可って?」
……たった今、陽上旦という人物は犯罪者になりました。
「春木さんのことです。イヌズキノネコ先生の作品にでてくるキャラクターでしょ?ちゃんとイヌズキ先生に許可とってください」
「許可とらないといけねぇ〜か?」
「当たり前だ!!」
「細かいこと気にすんなって」
「気にしろよ!! コレは立派な犯罪だぞ!!」
「そうなんだ?」
こいつが教師やってることが信じられない
そして春木さんを見るとなんか変なことをやっている
なんだろう? とりあえず聞いてみた。
「なにやってるんですか?」
「アニ○浜口が考案した笑って健康になる体操」
「あなたもやらない?」
「絶対にやりません」
「なんで?」
「こんな恥ずかしいことできるわけないでしょ!!」
「だって、ほら」
と春木さんが指を刺すほうをみると
みんなやってるーーー!!!
春木さんに目を戻すとシタリ顔。
疲れてきた。マジでなんかやたらと長いし、話先進まないし、グダグダ感丸出しだし……
いつまで続けんだろう?
ということでとりあえずやっと最終ラウンド
一回の表何気にいいピッチングをする春木さん。どちらも無得点。
そんな中やたらと俺たちの試合見ながらなにか不安そうにウロウロする人がいた。
それに気づいた霧原は
「どうしたんですか?」
「あの人困ってるっぽいから」
と駆け寄る。
「……はどこですか?」
「ここをまっすぐいって右に曲がってください」
道を教えたところでベンチに戻る。
「え〜ん、ママ〜」
「ゴメンね。この子の母親探してくるから後お願い」
おい!! 言いだしっぺが抜けてんじゃねぇ〜よ!!
「こんな子供ほっとけないでしょ?」
と子供が通りかかるそれに気づいた霧原は子供の母親を探しに行った。
てか設定にあるからってこれ、無理やりすぎるだろ!!
そしてなんだかんだで試合は進んで0−0で迎えた9回裏2死満塁カウント2ストライク3ボール
緊張の一瞬……
キーンコーンカーンコーン
「チャイム、なったな」
「ああ。もうこんなのもうやめだ。俺が悪かった」
「いいえ? 陽上先生僕こそ言いすぎました」
なぜか和解成立。
「ところで霧原先生は?」
と陽上が聞くと同時に霧原が泣きながら子供を連れて戻ってきた。
「どうした? 霧原」
「どうしたんですか? 霧原さん」
「私……私……この子を育てます!!!」
もうイヤ!! こんな学校……




