第79話 美少女の部屋に入る為のカギはどこにある?
そういえば、家に帰ってきてからまだ誰も見かけてないな。
ひょっとして他の三人は帰ってきてないんだろうか?今頃何をしているんだろな。
やがて部屋へ着いた為、中へ入る。
ふー。やっぱ一人だけの空間はいいな。
心が落ち着く。カバンを机の上に置き、さっそくカギ探しに入る。
えっと、一番怪しそうな所はっと。考えるまでもないか。
ただちにクローゼットを開き、服のポケットを一つずつ調べてみる。
が、残念ながらカギが見つかる事はなかった。
くっ。ここにはないか。
まあ、しょうがない。
めげずにトイレや洗面所、バスルームなどを調べてみたものの結局手がかりさえ見つける事が出来ず、途方に暮れる。
あー。どうしてないんだ。もはや探す所なんてないぞ。
もしかして誰かに盗まれたんじゃないだろうな。
あ、ちょっと待て。そういやすっかり忘れてたが、机の引き出しは見てないな。
いっちょ調べてみよう。さっそく全四つある引き出しを上から順に開けていく。
一つ目なし。二つ目なし。
三つ目も……
ない。うわー。あっという間にあと一つとなってしまった。
こりゃ、カギがある可能性は限りなく低そうだぞ。
諦めモードで最後の引き出しを開いてみる。
すると、タオルの上に整然と並べられたカギが目に入る。
き、来たー。
これぞ正に奇跡だ。今日あった出来事で一番嬉しい。
すっかり気分が高揚してるが、なぜ水色のタオルが入ってんだ?
俺はこんなの持ってないハズだぞ。何だかよく分からん。
気を取り直し、いよいよ捜索作業に入る。
が、肝心の二〇三号室のカギだけが見つからない。
おいおい。他はあるのになんで二〇三号室のみないんだ。
普通にありえないだろ。あまりの喪失感から思わずベッドに倒れ込む。
うー。もうダメだ……
全く気力が湧いてこない。現在の時刻は四時四十七分か。
ちょうどいい。五時までちょっと休もう。そして俺は静かに目を閉じた。




