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第42話 お前はとんでもない大罪を犯した。よってこれから仕置きを開始する

 な……

 こら、どういう事だ。

 まるで般若みたいな顔をしてるじゃないか。

 ひょっとして状況が良くなっていると思ったのは単なる勘違いだったのか?

 残念ながらそうとしか思えない。こりゃ、明らかにまずいぞ。

  

「石野すざく……お前はとんでもない大罪を犯した。よってここで処罰する」

 直後、先輩がタオルの中から約八十センチ程の黒い棒を取り出す。


 おい。

 まさか、あれで殴りかかってくるつもりじゃ。

 

「あの、何の為にそんなモノを? もしや武器として使用する気なんじゃないですよね?」

「フフ。なかなか察しがいいではないか。行くぞ!」

「ぎゃー」

 勢いよく振り下ろされた棒を横へ逃れる事で回避し、何とか危機を逃れる事に成功する。

  

 あっぶねえ。見るからに手加減なしだったぞ。

 息つく間もなく、容赦ない突き攻撃が開始される。


 な、何だ、この剣を扱うような手さばきは。

 これじゃ、話しかける暇すらないぞ。

  

「フフ。どうだ? 私の華麗な技は。優雅で美しいだろう?」

 何がだ。

 醜いの間違いだろ。

 

「うむ。やはり、お前もそう思っていたか」

 バッカヤロー!誰がそんなでたらめな事を。

 お前は風の声でも聞いたのか。

 

「なら、かつてない衝撃をとくと味わうがいい」

 ひー。さらに繰り出すスピードが上がりやがった。

 もはやあれこれ考えている余裕すらないぞ。


 

「フフフフフフ。どんどん行くぞ。ハー……ハー。覚悟しろ」

 おっ。いつの間にか、かなり疲れてきてるみたいだぞ。

 よーし。このまま消耗していけば必ず隙が出来るハズ。

 それからしばし耐え忍ぶ時間が続くも奇跡的に攻撃が当たる事はなく、やがて先輩が膝をつく。

 

 来た!耐えに耐えたのがようやく実を結んだみたいだ。

 やっと地獄の館から出る事が出来るぞ


「ハー。ハー。ハー。ハー」

 さあ、とっととおいとましよう。

 位置についてよーいどん。全力疾走を開始した矢先、床に落ちていた何かにつまづき、ド派手にずっこける。

 

「もう何だよ。さっきはモノなんてなかったハズだぞ」

「フフ。こんな事もあろうかとトラップを仕掛けておいて正解だったな」

 ちょうど落ちていた化粧道具が目に入ったと同時に背後から声が聞こえてくる。

 

 ちっ。何かおかしいと思ったら、悪魔の仕業だったか。

 油断した俺がバカだった。というか、どうして普通に話せる?

 もしかして体力が回復したんじゃ。恐る恐る振り返ろうとした瞬間、肩に強い衝撃が走る。


 いってー。

 なんだ、この痛みは。

 腕が上げられない程の激痛だぞ。

 

「フフ。今の一打は想像以上だったようだな。力を込めて叩いただけの事はある」

 ちっくしょう。さてはコイツ。

 棒で思いっきりぶん殴りやがったな。

 しかも、よりにもよって人が背を向けてる時に。ムムム。絶対に許せん!


「さて、しばしの休憩も終わりだ。いざ仕置きの続きと参ろうか」


 はー?

 ふざけるのも大概にしろよ。

 ホントに死んだら、どうするつもりだ。

 我も忘れ、勢いよくうしろを振り向く。

 

 


  

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