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第27話 同室がどうしてイケないのですか?

 はー?自分が口にした言葉の意味が分かってるのか。

 言っとくが、家族以外の男女が同室で暮らすという事はだな。

 つまり、俺達がこ、こ、恋人であると認めているようなモンなんだぞ。

 

「それは出来ない」

「えー。何でですか? その方がいろいろとご奉仕出来るじゃないですか」

 確かにそういう考え方も出来るか。ふむふむ。

 あ。もうすっかりコイツの口車にのりそうになっているじゃないか。

 いかん、いかん。決して誘惑に負けてはならないぞ。


「お前の言い分も分からなくない。だが、ダメなモノはダメなんだ。諦めてくれ」

「いーえ。嫌です。だってすざくさんはキスしないと生きていけない体なんですから」

 

 え……

 こら、どういう事だ?

 その情報は校長と三人しか知らないハズだぞ。

 なのに、どうして?もしかして何か重大な隠し事をしてるんじゃないだろうな。

  

「なぜ誰も知りえない秘密をどこぞの小娘が。悪いが、入手ルートを教えてくれ」

「……フフ」

 おいおい。いかにも怪しい顔つきじゃないか。

 まさかコイツ。俺の命を狙っている殺し屋とかなんじゃないだろうな。


「黙ってないで何か喋ってくれ」

「そんなに理由が聞きたいですか?」

「あ、ああ」

「では、いいでしょう。重要事項を存知あげてるのはズバリ、校長先生の話を盗み聞きしたからでっす!」

「あっれー」

「だ、大丈夫ですか? 思いのほか勢いよく倒れましたが」

「いたたたたた」

 

 やっろー。人を小ばかにしやがって。

 絶対に許さん!今一度、赤月のこめかみにグリグリを食らわせる。


「きゃー。何するですか。私はただ、本当の事を言っただけじゃないですか」

「うるさい! お前が変にもったいぶるから悪いんだろうが」

 

 それになんちゅうくだらない理由なんだ。

 心配して損したじゃないか。

 あー。もういいや、この話は。


「とにかく同じ部屋には出来ない。他を選んでくれ」

「えー」

 以後も天然娘はごね続けたものの最終的に四〇四号室を選択し、無事問題は収束を迎えた。


「ホレ、カギだ」

「ありがとうございます。なくさないように大切に扱いますね。じゃあ、また後で」

 あどけない笑みを浮かべたまま、赤月は静かに中へと消えていった。


 ふー。ようやく終わったな。

 まじ疲れたー。休息がてら部屋に入ろうとするも、突如一階にある電話が鳴る。

 たく。次から次へと。

 何なんだ、もう。急いで下へ向かい、慌てて受話器を取る。


「も、もしもし」

「ワシだ。横峯だ」

 まさか、校長からじきじきにかけてくるとは。

 はたしてどんな用なんだろう?


「どうだ? そちらの具合は?」

「一応、たった今部屋が決まった所です」

「そうか。では、順調に事が進んでいるという訳だな。ごくろうさん」

 ちっ。たった一言で労をねぎらいやがって。

 俺がどんだけ苦労したと思ってんだ。

 

 言っとくけどな、奴等はいきなり怒り出すわ、ケンカを始めるわで寿命が縮まる思いだったんだからな。分かってんのか。不満は尽きないが、既に受け入れてしまった以上はいくらわめいてもしょうがない。


「ありがとうございます。ところでわざわざ連絡なんかを」

「理由は至って単純だ。三人の名前をまだ教えてなかっただろう。だから伝えようと思ってな」

 そういえば、そうだったな。

 完全にうっかりしていた。

 内容をメモる為、そばにあった手帳へ手を伸ばす。


 



 

 


 

 



 

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