表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創世術師ノルン  作者: はせろう
第1章
6/14

危険な同乗者

「あん? お前等は!」

 禿げ頭のドッカーが、ノルンを指差して驚く。

「こ、こんにちはドッカーさん。隣だったなんて奇遇ですね!」

 とりあえずノルンは、愛想よく挨拶した。

 当然そんなことで、穏便に済ませてくれる連中ではない。

「何がドッカーさんだ! お前等がうるさいから、アニキが完全に目を覚ましちまったじゃないか!」

「すみません。たぶんもう静かになりますから」

「てめぇ……街での一件といい、俺達を舐めているな? 俺達は、泣く子も黙る《クロイツ》の一員だぜ! おい、モンバサ! このガキどもに俺達の恐ろしさを教えてやれ」

「おうよ」

 モンバサと呼ばれた顎鬚の大男は、入り口で窮屈そうに動き、

「ダメだドッカーのアニキ。アニキが邪魔で入れねえ」

「ちぃ! せせこましい造りだぜこの列車は!」

 ドッカーは、床をダンダンと踏みつけて怒りを顕にした。

「もう許さねぇぞ。かくなるうえはこの俺自ら――ん?」

 怒鳴り散らすドッカーが、リーフに目を止めて、目を大きくした。

「どうしたんすかドッカーのアニキ? こんなガキやっちまいましょうよ」

「待てモンバサ! こいつを良く見ろ」

「このガキが何か?」

 モンバサは首を傾げた。

「馬鹿。これでアニキの機嫌も直るってことだよ! へへへ、ガキどもちょっと待っていろ! ちょ、どけモンバサ!」

 じたばたと窮屈そうに絡み合いながら、二人のチンピラは、隣の部屋に戻っていった。

 隣の部屋の声が廊下を通って、開け放たれた扉から流れてくる。

「アニキ! ただいま戻りました!」

「うるせえぞドッカー。隣の連中よりお前がうるせえ」

「す、すみません! でも、アニキのイライラもぶっ飛ぶいい情報があるんですよ!」

「いい情報ねぇ――一応言ってみな」

「はい。隣の部屋に珍しいガキがいました。頭から葉っぱが生えているんですよ! あんなの見たことねえし、闇市で高値がつくこと間違いなしでさ!」

「……ほう」

 などというやり取りが聞こえてきた。

「あいつ等リーフを売るつもりだ!」

 ノルンは、顔色を変え、

「どういうこと? 私美味しくないよ?」

 リーフは、状況を飲み込めずに首をかしげた。

「食べ物じゃないよ。あいつ等、見世物としてリーフを売るつもりなんだ。そういう悪い事をする大人がいるって、聞いたことがある。とにかく早く逃げないと!」

 ノルンは、リーフの手を掴み、部屋を飛び出す。

 モンバサの大きな体が出口を塞ぐのは、それとほぼ同時だった。

 ノルンとリーフは、鍛えられた筋肉の壁に跳ね返されて、床に尻餅をつく。

「ざーんねん」

 姿は見えないが、ドッカーの意地悪な声がモンバサの後ろから聞こえる。

「ささ、どうぞアニキ!」

「寝起きなんだよ。そう急かすんじゃねえよ」

 モンバサの体が横に引き、縞模様のスーツを着崩した男が現れた。

「ん? お前、街で会ったガキか?」

「こ、こんにちは……」

 ノルンは床に転がったまま、チンピラ達のリーダーに挨拶した。

「そうなんすよアニキ。ここで一発ガツンと俺達の恐ろしさを――」

「そうじゃねえだろうが……で、商品はこの娘か」

 男はサングラスを怪しく光らせ、リーフの頭の天辺からつま先まで値踏みする。

「私美味くないよ!」

 リーフは、葉っぱをピンと立てて、チンピラを威嚇した。

「性格に難がありそうだが、上物じゃねえか。物好きの貴族連中に高く売れそうだな」

「そうでしょアニキ! じゃあ、さっそく――」

 ドッカーは指を鳴らしながら、リーフに近寄ろうとする。

「止めねえかドッカー。俺達はそこらのチンピラとは違うんだぜ。仕事はスマートに。いつも言っているだろうが」

 リーダーの男は、ドッカーを下がらせて、スーツの内に手を入れる。

「武器を出すつもりだ! 僕が何とかするから、リーフは逃げ――」

「ええぇーい!」

 ノルンの言葉を遮り、リーフの頭が、きれいに男の腹に吸い込まれる。

「かっはっ!」

 男は、ドッカーとぶつかり、かくっと首を折った。

「あ、アニキーーー!」

「悪者に負けないもんね、ノルン?」

「うん……それはもちろんだけど……リーフってものすごいパワーがあるね」

 大の大人、しかも喧嘩慣れしていそうなチンピラを一撃で倒すリーフに、ノルンは、呆気にとられてしまった。

「アニキ! しっかりしてくださいよバーバスのアニキ!」

「ぐぅ……」

 バーバスと呼ばれた男は、呻きを漏らして意識を取り戻した。

「あ、アニキ! 大丈夫ですか?」

「放せドッカー!」

 ドッカーの腕を振りほどき、バーバスずれたサングラスを指で戻す。顔に引きつった笑いを浮かべ、スーツの内から手を引き抜いた。

 彼の手には、刃物や鈍器の類はなく、四角い紙が二枚握られていた。

「な、なかなかいいタックルですねお嬢さん。これをどうぞ。そちらの坊ちゃんもこれを」

 バーバスは、チラシをリーフとノルンに手渡す。

 “仕事がない、里親を探したい、そんなお悩みを一発解決! クロイツ社”

 チラシには、飾り気のない横文字でそう書かれていた。

「えーと、どういうことですか?」

 ノルンは、バーバス質問した。

「文字通りですよ坊ちゃん」

 いつの間にかノルンは、「ガキ」から「坊ちゃん」に変更されている。

「我々《クロイツ》は、坊ちゃんのお友達のような、少し他の人と“違う”人達を救うことが目的なのですよ」

「救う……ですか?」

「そうです。ご説明しましょう」

 バーバスは、手を大きく広げて熱弁をふるい始める。

「彼女のように、普通の人間と外見的、能力的に異なる者は、社会から除者扱いを受けているんですよ。獣人を知っていますか? 彼等に対する差別がその最たる例で、仕事に就けなかったり、医者に診てもらえなかったりと大変な思いをしているんです。お嬢さんも今まで大変だったでしょう?」

「私はノルンと会うまでのことよく覚えてない」

「……ま、まあまだわかっていないんですよ。将来きっと困ります。これは間違いありません」

 バーバスは、一筋の汗を垂らしながらも話を続けた。

「しかしご心配なく。そんな不安な将来を手助けしてくれる心優しい方が、実はたくさんいるんです。そして、その方々と貴方達のような方の橋渡しをするのが、我々というわけです。具体的には、支援してくださるお客様に、あなた方を紹介して話し合っていただき、合意に至れば支援の契約を結んでいただく、といった運びになります」

 バーバスは、「ご理解いただけましたか?」と、ノルン達に視線を配った。

「私よくわからない。ノルンはわかった?」

 リーフは、バーバスの説明と努力をずばっと切り捨てる。

 バーバスのこめかみに青筋が浮かんだ。

「今はわからなくとも、近い未来必ず困ります。我々のお客様からの支援は、そんな貴方に必要になりますよ。金銭面の支援、衣食住の提供、場合によっては働く場所も斡旋してくれます。社会から除者にされる者達が、これらを手にするのは非常に困難ですから」

 バーバスは、根気よくリーフに説明を続ける。

「ねえねえノルン、どういうことなの? この人悪者じゃないの?」

 リーフが、ノルンの袖を引っ張った。

「…………」

「聡明な坊ちゃんから、お嬢さんに説明してやってくださいよ。このチャンスを逃さない方が良いと」

 黙って聞いていたノルンに、バーバスは、お菓子の詰め合わせを差し出してきた。

 ノルンは、その贈り物を丁寧にバーバスへと突き返す。

「……リーフには必要ないです」

「は?」

 肩透かしをくらったように、バーバスは素っ頓狂な返事を返す。

「リーフには必要ない。今は困ってないし、未来も困ったりしない」

「何を根拠に――」

「僕は創世術師になるんだ。僕がリーフを必ず助ける。だから、これはいりません」

 ノルンは、リーフの手からチラシを取り、バーバスに突き返した。

「うん! 私も助けてもらうならノルンがいい!」

 それを見ていたバーバスの表情は、みるみるうちに険しくなった。

 バーバスに変わってチラシを受け取ったドッカーが、気持ちの悪い笑みを浮かべて、

「まあまあそう言わず、俺達を信じてくださいよ。ほんとに救いたくてうずうずしているんですから。そうですよね、アニ――」

「黙れガキども! てめぇらは、素直に俺の言うことを聞いていりゃいいんだよ!」

「まあまあアニキ、そう目くじら立てず、スマートにいきやしょうよ」

「何がスマートだ馬鹿! 気持ち悪い笑み浮かべやがって、空気読め! どう考えてもスマート作戦失敗で、力ずく作戦になっているだろうが!」

「え、マジっすか!」

「マジだ。モンバサ! そのまま入口を塞いでおけ」

「分かったよアニキ」

 モンバサは、大きな体でぴったりと入口の隙間を塞ぐ。

「やっぱり悪者だったんだね」

 リーフは、ファイティングポーズをとり、ノルンも慣れない構えをとった。

「リーフを連れてくって言うなら、僕も戦うぞ!」

 とは言っても、相手は喧嘩の強そうな大人だ。ノルンが暴れてどうこうなる相手ではない。

 派手に暴れて、乗務員が駆けつけてくれるのに賭けるしかない。

「クロイツの好意を踏みにじるとどうなるか、教えてやろう」

 バーバスは、スーツの内側から、黒い金属の塊を取り出した。

「拳銃!」

 ノルンは、初めて見るソレに目を大きくする。

「玩具じゃないぜ」

「けんじゅう?」

 リーフは、首を傾げる。

「リーフ伏せて!」

 バーバスが引き金を引くより早く、ノルンは、リーフを床に押し倒した。

 轟音とともにノルンの頭上を何かが高速で通過し、窓ガラスを木端微塵に吹き飛ばす。

「な、なに今の……」

 リーフは、窓を破った不可視の力を間近に感じて、流石に顔を青くした。

「くくく、どうだ。これがクロイツの恐ろしさよ」

「わはは、そうよこれが俺様達の力だ! どうだビビッたろ!」

「ドッカー、笑ってないで、とっととガキどもを縛りあげろ」

「わかりやしたバーバスのアニキ」

 ドッカーは、ズボンのポケットから縄を取り出した。

「しっかり結べよ。そっちの譲ちゃん、半端じゃない力を持っているからな」

「や、止めろ!」

 ノルンは、リーフを背に隠して、なんとか抵抗を試みる。

「止めるのはお前の方だ。後ろの譲ちゃんを出しな」

「い、嫌――」

 部屋に轟音が響き、ノルンの顔の横にある鉄の壁に銃痕が刻まれた。

「常人の、商品にならないお前は、いつ撃たれてもおかしくないんだぜ?」

「…………」

 ノルンの脚ががくがくと震える。

 サングラスの奥に薄く見えるバーバスの目が、ぞっとするほど冷たく光っていた。

「俺達も鬼じゃない。素直に譲ちゃんを渡せば、お前の命は助けてやる」

「ノルン……」

 リーフが、ノルンの服の背中を握る。その手から、小さな震えがノルンに伝わってくる。

 恐いのは、ノルンだけではないのだ。

 ノルンは、木の蔓で出来たリストバンドを手で触れる。

(エルスさん。僕に勇気を下さい!)

 この宝物は、不思議といつもノルンに勇気と落ち着きを与えてくれる。

 ノルンは、ちらりと後ろを振り返り、

「大丈夫だよ」

 と小さく呟いた。

 そしてノルンは、拳銃を突きつけるバーバスを正面から真っすぐに見つめ、

「嫌だ。リーフは僕が守る。お前達に渡したりするもんか!」

「…………」

 サングラスの奥のバーバスの目が、すっと細まる。

「このガキめ。アニキの度重なる温情を無視しやがって!」

 ドッカーも、ズボンから拳銃を抜き放った。

「アニキ! このガキに痛い目見せてやりましょう!」

「……ラストチャンスだ。痛い思いをしたくなかったら、嬢ちゃんを差し出しな」

「何度聞かれても断る!」

「このガキ~!」

「……それは残念だ」

 二丁の銃から火を噴いた。

 ノルンは、目を硬くつぶり、撃たれた痛みを想像して震えた。

 しかし、いつになってもその痛みはやってこない。それどころか、窓や壁が討ち抜かれる音もしない。

 ノルンは、恐る恐る目を開けた。

 目の前で金属の球体が止まっている。その向こう側では、馬鹿みたいに口をあんぐりと開けたままバーバスが固まっていた。

 銃身から立ち上る硝煙がなければ、時間が停止してしまったのではと錯覚するような光景が、ノルンの前に広がっていた。

「さっきから……お前等揃いも揃って人の睡眠を邪魔し過ぎだ」

「!」

 部屋中の視線が、声の方に向けられる。

 声は、部屋の隅で縄をぐるぐる巻きにされた汚い布から発せられていた。

 リーフの拳を受けて動かなくなっていた変な合席者は、大きな欠伸をする。

「特にそっちの二人。バンバンバンバンうるさいぞ。鼓膜が痛んだから慰謝料を請求する」

 男は、マントの切れ目から腕をもぞっと出して、バーバス達を指差した。

 一瞬前まで彼を拘束していたはずの縄は、いつの間にか座席の下に落ちている。

「な、なんだてめぇは!」

 バーバスとドッカーは、銃口をノルンから怪しげな男へと向けた。

「お前等こそなんだ。図々しくも俺の部屋に入り、安眠している善良な市民を暴行して怪我を負わせるとは」

「待て! 俺はまだ暴行していないぞ! 今の銃弾だって、ガキに当たらないよう照準をずらしていたんだぞ!」

 バーバスは、言ってからちらりとノルンを見て、少し顔を赤くした。

「馬鹿が。誰がそのガキ共への暴行を咎めているというんだ。俺が咎めているのは、俺への暴行だ」

 怪しい男は、体を捻り左腕辺りを見せつける。一部マントが破れ、浅い切り傷から薄らと血が滲んでいた。

「お前達が窓ガラスを破壊したせいで、俺の左腕は重症だ。向こう一か月は、安静にしなければならないから、その間の慰謝料を請求する」

「かすり傷じゃねぇか! 唾でも付けとけ!」

「ほぅ……お前等、慰謝料を払わないつもりか? 払えば、数々のお前等の悪事に目を瞑ってやろうという俺の温情を無視するわけだな?」

 温情と言う辺りが、バーバス達と手口が変わらない。

「何が温情だボケ! 全部てめえの勝手な言いがかりだろうが!」

 ドッカーがわめき散らし、バーバスは、威嚇するように銃口を男に突きつけた。

「俺達の仕事が済むまで、てめぇは黙ってそのまま寝ていばいいんだよ。それとも永眠させてやろうか?」

 バーバスは、声を低くしてサングラスを光らせた。

 その恐喝の視線に、色違いの男の瞳も怪しく光る。

「でた恐喝だよ。俺の精神は、今の発言で大きく傷ついたから、慰謝料を上乗せし――」

「黙れ」

 バーバスは、容赦なく引き金を引く。

 加速された銃弾が飛び出す瞬間は、当然ノルンには見えなかった。

 だが、その銃弾が止まる瞬間をノルンは、目撃してしまう。

 紫色に発光する小さな人型の何かが、何の前触れもなく銃弾の周りに現れ、銃弾の直進を阻むように押さえつけていた。銃弾は、苦しそうな摩擦音を上げながら、徐々に回転速度を落とし、やがて完全に停止する。銃弾を止めた小さな生物は、弾を放り出して仲間同士ハイタッチして、ぽんと消えてしまった。

「な、ななな!」

 サングラスをずり落としながら、バーバスは、異様な光景に歯を鳴らした。

「こりゃあ殺人未遂だな。俺じゃなきゃ死んでいたぞ」

 男は、顔を覆っていた伸び放題の黒髪をかき上げて、口元に弧を描く。

 男の体から怪しい紫の光が滲むように零れた。その光は、ノルンの眼前で固定されていた銃弾に伸びて絡み取り、金属の球体を一瞬でドロドロの液体に変えてしまう。

「さて、お前等にはいくつかの選択肢がある。一つ、有り金を全部置いて自分の部屋に戻る。二つ、今日はいい月夜だから、財布を置いて列車の外に飛び出す――もちろん命綱なしで。三つ、遺書に全財産を俺へ譲渡することを明記した後、この世から存在を抹消される。四つ――」

「ま、待て!」

 バーバスは、嬉々として語る長髪の男を止めた。

「あん? 待て?」

「あ~いや! お待ちしていただけると、こちらとしても非常にありがたいなあと……」

「ふむ。ようやく口の聞き方がわかってきたようだな」

「は、はい! ちょっと仲間と相談を!」

 そう言うと、バーバス達は急いで集まり、相談を始めた。

「お前等、持っている金を全部出せ!」

「は、はいアニキ!」

「わ、わかったよアニキ~」

 チンピラ三人は、狭い個室内でごそごそと動いた。

 そしてしばらくの後、バーバスが振り返る。満面の笑みだ。満面の笑みだが、顔色は悪い。

「これをどうぞ」

 バーバスは、紙幣や金貨などの金品を両手いっぱいにして差し出した。

「わかればいい」

 男は、まったく遠慮なくそれをひったくり、紙幣の枚数を数え始める。

「あの~、申し上げ難いのですが、お名前を教えていただいてもよろしいでしょうか?」

 バーバスは、揉み手で長髪の男に尋ねた。

「キセノだ」

 キセノは、素っ気なく名前を明かした。

「なるほどキセノ様ですか……」

 バーバスは、スーツのポケットからメモ帳を取り出し、復讐に燃える表情で何かを書き殴る。

「では、我々はこれで」

 メモを終えると、バーバスは頭を下げて他の二人と部屋を出て行った。

「助かった?」

 ノルンは、荒らされ放題の部屋を見回した。

 風通しがやたら良くなった窓、銃痕の刻まれた壁、金を数えながら不気味な笑い声を漏らすキセノ――。

「ノルン、私あの人なんか嫌だよ~。怖いよ~」

 リーフは、金を見て薄ら笑うキセノを指差し、ブルリと震えた。

「大丈夫だよ……僕も怖いから」

 何も大丈夫じゃないが、ノルンはとりあえずリーフに同意した。

 ノルン達には、金に目を輝かせているキセノの方が、銃口を向けて脅すバーバス達より、よっぽど恐ろしく見えたのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ