Ep17 雷のファイター
雷のファイター?
歌恋はピースしていた手を下ろした。
「あんた、自信あるならアタシと勝負してみる?」
得意げにそう言っている。
――雷のファイター…
そんなファイターが同じ学校の、しかも隣のクラスにいたなんて…
「あ〜あ。せっかく帰れると思ったのに… ウザイのが来ちゃった。」
勇太は武器をかまえた。
「どーやら、やってくれるみたいね♪」
歌恋は勇太にウィンクしてから、亮介の方に向いた。
「松浦!あたしの実力見ときなよ! 絶対惚れるから」
「御託は良いよ、天時さん」
亮介は強がっていたが、内心歌恋のファイトを見たくて仕方なかった。
「かかって来なよ、ウザイ野郎」
勇太が挑発した。
歌恋は悪い微笑みをした。
「エレクトリックサンダー!!」
ものすごい、凄すぎる、予想以上の雷が勇太に襲いかかった。
勇太は間一髪これを避ける。
「ライトニングハートッッ!!」
次はハート型をした凄まじい電気。
勇太は背中からまともにくらってしまった。
地面に倒れ付す。
「最終!エンドクラッシュ!!」
大きな鎌型の雷が猛スピードで襲ってきた。
勇太に激突する。
亮介も玲衣も隆もその戦い振りをただただ眺めていた。
もう、感動で何も言えないのだった。
ヒラリ…
勇太が倒れていた場所に紙が落ちた。
“ウザイウザイあんたウザイ”
そう書かれてあった。
「逃がしたか…」
歌恋はその紙を電車の線路に投げ捨てた。
それから亮介達の方を見た。
「帰ろう?」
歌恋はそう言った。
しかし、みんなは無言だった。
歌恋が強すぎたから…
それからは各自で帰って行った。
亮介は帰路中も一人で思うのであった。
「風のファイターは、もっと凄いのだろうか」
と…
つづく




