Ep13 和気藹々
キーンコーン♪
立花高校の上品なチャイムが鳴った。
立花高校は勉強に特化した学校で、レベルも都内ではベスト3ぐらいに入る。
その分、部活動は割と適当気味で、地区大会でもすぐに負けたりする。
人付き合いの苦手な玲衣に最適な高校だと言えよう。
玲衣は、この日は部活に顔を出さず、そのまま大伴駅に帰ってきた。
いつものお決まりの椅子に座り、亮介と新しいメンバーの隆を待った。
*
「お待たせ〜早かったですね」
隆が走ってきた。
髪もきれいにセットしてあり、制服もきちんと来て、亮介とはえらい違いだった。
「僕は科学部に入っているんですよ。今日も立派に実験をこなしてきました!」
隆は延々と自分の話をした。
玲衣はただコクコクとうなずくだけであった。
*
「遅くなっちった〜、オレの学校部活忙しいから…」
亮介も走ってきた。
隆とは違い、ボサボサの髪に制服は着くずし放題だった。
「だらしない。それで街の人々を救えるんですか?」
「べ、別に服装は関係ねーじゃん」
隆と亮介は少しもめた。
それから何分か、3人は駅で和気藹々としていた。
「わ〜松浦、その子彼女!?」
同じクラスの女子が声をかけてきた。
――あ〜ウザイ奴だ。
リーダー格の女子って何かとウザイからやだ。
「彼女じゃないよ、違う学校の友達。」
「へぇ〜」
女子は相づちを打つと、亮介に軽く手を振ってどこかへ行った。
「亮介君。友達が多いですね、楽しい学園生活を送ってそうです。」
亮介が眼鏡クイクイをしながら言った。
「まぁ友達は多いけど、学校はめんどくさいから好きじゃない。」
「そうですか…。まぁ僕は受験勉強が忙しいですからね。」
隆は得意げに言った。
――受験勉強ってあんた…。
オレら今年1年生だよ??
亮介は心の中で何かを思っていたが、口には出さなかった。
それからも何分か駅でおしゃべりをしていた3人(2人)…。
しかし…
「君達がファイターだね?」
会社員風の男に声をかけられた。
以前亮介が戦った男にそっくりだった。
「誰ですか?」
隆がきくや否や、男は口を大きく膨らました。
「兄さんの仇――ッ!!」
そう叫び、大量の水を吹き出したのだった。
つづく




