すべての始まり
「おなかすいた早くお供え物頂戴」
「ダメよビンちゃん、我が家は貧乏だから」
「ちゃんと夜にお供え物あげるから」
「・・・・お兄ちゃん何とかして」
俺の名前は山本大地、この山本家の長男だ今から俺の家族を紹介するからな2番目に話しているのが山本家の大黒柱母親の山本桜、そして3番目に話しかけているのが長女の山本すみれ4番目が二女の山本百合これが俺達の家族だ。
「大地、誰と話してるの?ってゆうか独り言か」
「うるさい貧乏神だな」
「貧乏神って言うな私はビンちゃんだ」
そう彼女は俺達の家にやって来た貧乏神だ、彼女は1番最初に話してた奴だみんなは貧乏神ってもうちょっと汚いおじいさんのイメージがあるかもしれないけど彼女は外見からすると高校生な感じの女の子だ
「ねえ、お兄ちゃん早く食べないとビンちゃんが食べちゃうよ」
「わかったよ百合は本当にいい子だな」
「えへへ~お兄ちゃん今日の入学式絶対行くからね」
「お母さんも行きたいけど、パート先の人が絶対来てほしいって言うから」
「大丈夫だよお母さんそこは私と百合がしっかりとお兄ちゃんをカメラにいれてあげるから」
「そうだ三人とも今日の夜はお母さんが働いているバーのマスターが料理ごちそうしてくれるってだからみんなおなか空かしとくのよ」
「「「「は~い」」」」
「おまえも食べるのかよ」
「いいでしょ私も家族の一員だよ」
この貧乏神との出会いは三年前のことだった俺達の父親が会社を首になってしまい、貧乏になりそして父親は会社の同僚の保証人になってしまい借金をしてしまったのだ。
「おいおまえの親父さんが保証人になったんだお金を返してくれるのか?」
「そんな今はお金なんて」
「でもそこに少しあるじゃないですか」
「これは家賃に使うお金です、だからもうちょっと待って下さい」
「待てるかよそれなら親父さんを出せ」
「お父さんはどこかに行っちゃたのよ」
「こんにちはみなさん」
「「「「!!」」」」
(なんだこの子もしかして借金取りの仲間か?)
(かわいい子だなでも借金取りの仲間じゃなさそう)
(誰かしらあの子まあなんとかなるでしょ)
「あの~あの子はあなた達のお仲間さんですか?」
「アホかあんなべっぴんさん俺達はしらねえぞ」
(借金取りの仲間じゃないそれじゃ何者なんだ)
「私は神様、貧乏神の神様今日からあなた達のお家の守り神です」
「「「「今なんの神様って言った」」」」
「だから貧乏神って言ったの何回も言わせないでよ私この名前嫌いなんだから」
「「「「貧乏神だって」」」」
我が家にとって今一番きてほしくない神様だったこれが三年前の出来事だあとあの借金取りさん達はなぜか貧乏神と話をしている間に家賃のお金を持って逃走したが今お金大事な山本一家が殴ったり蹴ったりして無事家賃代を取り戻すことに成功したのだった