お義父さん(ノリヒト)②
脱線したけど話を戻すわね!!
わたしはノリヒトさんと悪魔の契約をしたわ!!
わたしに素性がバレた事に、危機感を持ったノリヒトさんはわたしをお菓子で買収したの、幼かったわたしは、その悪魔の契約で、あなたの世界の甘味を知ってしまった、、、。
今思えばとても恐ろしさことよね、、、その中でもチョコレートの破壊力は化けのもだったわ、母に賄賂のチョコレートがバレて厳しい尋問のあと、母は空の袋にわずかに残っていたチョコレートの破片の匂いを嗅ぎ、直感でそれが甘い物と理解した、母はチョコレートの破片を食べた直後に震えていたわ、、、(笑)
その後すぐに、母はわたしを連れてノリヒトさんが投獄されてる牢屋で、わたしと同様に悪魔の契約をしたのよ!!もちろん契約内容は、わたしたちにコンビニ袋いっぱいのお菓子と引き換えに、ノリヒトさんの釈放ね!!
ノリヒトさんとのお別れはとても悲しかった、、、
だってノリヒトさんが滞在していた、一週間足らずは甘い物に困らなかったのよ、、、あんなにいっぱい貰ったお菓子も気が付けば母と2人で3日ほどで完食してしまい、その後の禁断症状に苦しめられたの本当に恐ろし話ね、、、ふふっそんな冗談は置いておいてっ言いたいけど、、、あなたいま本気にしたでしょ?
もう〜わたしをなんだと思ってるの!!
まぁ、、、良いわ!!当時のわたしはあながち間違ってないから、、、。
その後、ノリヒトさんが再度村に訪れたのは7月の上旬〜中旬にかけてね、あなたに話したことあるけど、母ったらノリヒトさんを見るや否や牢屋に投獄してしまうんだもの、まぁ女王しての事情があったのもあるけど、いま思うと、どちらかというと私情の方が上回っていたわね〜
母はノリヒトさんに会ってからなにやら、ぼーっとすることが多くなったり、空のお菓子の袋を眺めていたりと、物思いに耽ることが多くなっていた。
当時のわたしは、お菓子の味を思い出しているのかと思っていたんだけど、、、ふふっわたし本当に幼かったのね、、、今でもノリヒトさんに再会した時の母の嬉しそうな顔が忘れられないわ、、、だってあんなに嬉しそうな母を見たのが初めてだったもの、、、。
その後は先に話した通りの展開であの夏のBBQ以降、わたしと母があなたの世界に馴染めるように少しずつ、そっちの世界に訪れ、色々な体験をさせてもらったわ。
そして10月に入ってからノリヒトさん、、、いえあえてテンジン様とお呼びするわね、テンジン様の計らいで、母は正式にエルフ王国の女王を退位、空位となった王位はテンジン様預かりとなって、代王としてゼオン将軍が即位する事になったわ、、、。
思えばこれが、、、いえ、、、。
退位した母はとても伸び伸びしていたわ、それもそうね、長年の重圧が取れたのでしょう、母は本来なら政には向かない穏やかな性格の人だもの、あるいは平時であればその穏やかな性格が功を称して名君として、、、そんな事はないわね、戦争がなければ父が戦死することもないのだから、、、やはり母に政は向いてなかったのね。
母の退位と同時にエルフの森を出る際に、そのままゼオン将軍が支配する古都エルミネフトでは、万が一の危険があったので、そのままノリヒトさんのヘリコプターで、人族の国であるファスト共和国に向かう事になったのよ、初めての空の旅はドキドキとハラハラですごい楽しかったわ!!でも、母ったらわざと怖い怖いって言って、お義父さんのに抱きついて、危うく墜落事故になるところだったんだから!!
ちなみにファスト共和国はわたしの世界で初めて、国王が統治しない国として出来たばっかりだったわ、後にあなたの世界には、そんな国が多くある事にビックリしたけどね、でもね当時のわたしの知る限りでも、ファスト共和国を真似て民衆が統治する国が、数国誕生日したんだけど、その全ての王がテンジン様の意に逆らって、王家諸共滅ぼされているのよね、そう考えると意外とお義父さんって怖い人なのよね、、、。
11月頃からお義父さんが所有しているあのマンションに引っ越したのよ。
この頃になるとわたしもノリヒトさんの呼び方を、お義父さんに変えていたわ、ちょっと恥ずかしかったけど、初めてお義父さんって呼んだら、お義父さん涙を流しちゃって、、、そのときなんとなく母の言ってることが、、、って思ったわ。
ここから先はあなたの知ってる話となって行くのよ、、、
さて、あなたに伝えることも次で最後になるわね。