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あなた

かつてエルフの至宝とまで言われた、美貌をまだ残す老女が、古びた研究室に描かれた魔法陣の中央に手紙を置く。


姿こそ若く見えるが、すでに彼女の肉体は限界を超えて、立っているだけでも奇跡に近い、、、


彼女は魔法陣の中で静かに目を閉じて一呼吸の後、、、


シル

「我が身に宿る太古の力よ、我が身に宿る大いなる加護よ、どうかこの悲しみを聞き入れて欲しい、愚かな我の心の痛み、愚かな我の心の叫び、悠久の時を戻りて我の過ちを正さんとして、、、願わくはもう一度、、、」


シルの周囲が青白く光だし渦を巻く


シル

「ああ、、、わたしの愛しき人、、、」


シルの体が光に包まれ、、、いやシルから光が放たれて輝く、光で周囲は白く覆われる、、、。


輝かしい光は消え、静寂と共になにもなかったかのように、研究室は暗闇に包まれる。


シルは魔法陣の中で眠りにつく、、、

己の最後の力を使いソヨヒトの元に贈ったラブレターが、悠久の時を越えソヨヒトを助けると信じで、、、

その表情にはもはや悲しみや失意とは程遠い、満面の笑顔で満ち溢れていた。


あなた失ってからわたしは孤独に堪えながら、失意の念に駆られる日々だった。

けれど、最後の最後で出会うことが出来たのね、、、輝く光の中に確かにあなたがいて私は手を伸ばした、あの幼き日々の時のように、、、あなたはわたしの手をしっかりと握り、わたしを抱き締めてくれた。


シル

「やっと逢えたね!!もう〜ずっと待ってたんだから!!」


ソヨヒト

「ごめん、、、ありがとう!!シル!!」


シル

「うん、、、もういいの、、、大好きだよ、、、」




この物語はこれで終わる、、、。


ご一読ありがとうございました。

本編は異世界義妹(本編)の分岐した世界の終着点の物語です。


本作のメインヒロインシルは、生涯でただ一度だけ恋した人を救う為に、己の人生を捧げて悠久の時を遡るこの手紙に全てを託しました。

彼女の儚い願いは叶うのか?

残念ながら本作ではこの物語を描くことが出来ません。


さて、現在執筆中のクロスロードでは、シルの願いを知ったソヨヒトがこの世界線を変える為に、奮闘して参ります。


ご興味がありましたらご一読よろしくお願い致します。


異世界転生希望者A




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